増毛町へ※ぞうもう、ではありません
毎年、海に近い町にもお墓参りに行きます。日本海側を望む増毛町(ましけちょう)です。
海沿いの景色をロングドライブで楽しめるオロロンラインにあり、留萌市の南に位置します。
増毛町から留萌市を抜けて更に北へ進むと、すっかり有名になった感のある三毛別羆事件の舞台となった、苫前町があります。
私には生々しい感じがして怖いので跡地には行った事はありませんが、町のゆるキャラが『くまだとまお(とまおくん)』という、ヒグマを模したキャラクターです。
帽子を飾っているのは特産品だそうです。
※とまおくんはカワイイですが、ヒグマや子熊を見かけた時は絶対に近寄らないでくださいね!マジ危険です。
さて、毎年増毛町に来てはいるものの、増毛町のゆるキャラは知らないので調べてみました。
マーシーくんです。増毛生まれのかもめで増毛特産の、甘エビ・さくらんぼ・りんご、それから町にある酒蔵の『國稀(くにまれ)』が好きなんだそうです。
そんな増毛町を目指して出発します。
いつも通りの田舎道を車で走っていきます。
道沿いには昔懐かしい、木製の電柱。
昔はコールタールが塗ってあったけど、今もそうなんだろうか。
雨なので、山に雲というか霧が降りています。
ハイ、気を付けます。
(といいながら写真を撮る矛盾)
ズドーンと生えるエゾニュウ
アイヌ語で『シウキナ』
シウ=苦い、キナ=草
高さは1〜3m、なかなか迫力のある植物です。
そろそろ海が見えてきました。
お天気が悪いので鉛色です。
この海が今まで走ってきた道路の突き当たりです。左に行くと増毛町に着きます。
同じ場所から体を右にひねると、留萌市方面に行く看板が見えます。この海沿いの道路がオロロンラインです。
お天気が良ければ青くキラキラした海を見ながら、イヤになるほどドライブできます。
いつもは後はお墓参りをして、あまり混んでいないようなら『寿司のまつくら』さんで生ちらしを食べて帰るのですが、今日は待っている人がたくさんいたので、やめにします。
代わりという訳ではありませんが、しばらくぶりに最北の酒蔵『國稀酒造』に寄ってきました。
けっこうたくさんの写真を撮ってしまったので、つぎの更新に載せたいと思います。
海鮮生ちらし、食べたかったな…。
『國稀』の写真は次の更新として、とりあえずこの写真を載せておきます。
だって、聖地なんですよね?希望の地。
これをかぶって写真を撮れ、ということですね。
私はその手に乗りません!
『國稀』の隣の石蔵にありました。
皆さんはぜひどうぞ♪
BGM
気がつくとお盆になっていたのでお墓参りに出掛ける事にしました。
※やっとカサブランカが咲きました。純白〜!
本当は咲いたばかりのカサブランカを持っていったら良かったのかもしれませんが、もう少し庭にいて欲しいので、ご先祖さまに謝りつつ持っていくのはやめにします。
今日は近場にあるお墓に行く事にしました。少し遠いところにあるお墓は日を改めます。
そう高くない山を切り開いて作られた、比較的新しい墓所に着いてみると、先に誰かが花を供えていて、カサブランカも入っています。
良かった〜!
お線香をあげ、手を合わせていると、どこからか音楽が聞こえてきます。
墓所内に設置してあるスピーカーからのようです。
サン=サーンスの『白鳥』です。
チェロの静かでゆったりとした、いたわるような、美しい旋律が流れています。
和風のお墓がズラリと並ぶなか、西洋のクラシック音楽。最近はこういうの流行ってるのかな?
お墓参りに来ているのに、余計な思考が頭の中をめぐり始めます。
お墓参りにピッタリなBGMは何だろう?
『お経』
そのものズバリだけど、なんかちょっと本気過ぎるかな。
『千の風になって』
一瞬いいような気がしたけど、せっかくお墓参りに来たのに、「私はそこにいません」は、つれなさすぎる。秋川雅史さんの威風堂々とした歌声に力があり過ぎて、お墓参りに集中出来ない気がする。
けっこう難しい。
悲しみはあるけど悲しさを出し過ぎない方がいい。
静かで、包み込むような優しさが欲しい。
やっぱり西洋のクラシック音楽がわかりやすいかな
ドビュッシーの『月の光』とかも柔らかくていいな。
バッハの『G線上のアリア』、定番。
ショパンの『別れの曲』とか。
ショパン繋がりで平原綾香さんの『カンパニュラの恋』の原曲、ノクターン第20番は…ちょっと曲想が悲しすぎるかな。
サン=サーンスの『白鳥』のジンワリと胸に来る感じ、やっぱりいいかも。
ちなみに私はクラシックに詳しいわけではありません。
誰もが聴いたことのある定番曲しか例にあげていない事からもお分かりいただけると思います。
プロフィールにちらっと書いてありますが、フィギュアスケートを観るのが好きなので、プログラムに多用されるクラシック音楽を覚えたり、『ベスト・クラシックなんちゃら』みたいなオムニバス盤を流し聞きする程度です。
サン=サーンスの『白鳥』は、昨シーズンの男子フィギュアで羽生結弦選手が、エキシビションナンバーとして使っていたのもあって、よく耳にしました。
墓所で聴く『白鳥』の、美しく哀愁のある旋律は、もう亡くなってしまった大事な人を、懐かしく思い出させてくれるような優しさがありました。
もし、お時間があればどうぞ聴いてみてください。
サン=サーンス『白鳥』
Hのマーク
花を育てていると様々な昆虫が庭にやってきます。
一応は住宅地、という括りの田舎なので虫が多いのは当然です。
特別昆虫好きということはないのですが、花の手入れをしたり写真を撮ったりしていると、自然に出会う機会が増える事となります。
先日も庭に出ると、いつものように蝶やハチが花の間を熱心に飛び回っています。
白いルリタマアザミも少しづつ茶色くなってきたなぁ…と見ていると、今日はいつもは見かけない、ちょっと強面なハチが来ています。
2匹ほど花に取り付いていました。
スズメバチ?だよね…
肉食じゃないの?
体長は3cm弱、普段蜜を集めに来るハチとは顔の迫力が違います。
「強面のお兄さんが、可愛らしいカフェでフルーツパフェを食べている」
そんなチグハグな雰囲気。
ただし、以前に出会った事のあるオオスズメバチ(多分)に比べるとあきらかに体が小さいし小顔です。
数年前、スズメバチがとても多かった年があり、庭仕事をしていると正面から真っ直ぐ飛んで来て目の前でホバリング、顎をガチガチさせて威嚇されました。ハチと正面切って目を合わせたのは初めてで、顔の模様もはっきりわかるほどの大きさです。
(黄色いドクロみたいな顔してる…)
自分の親指くらいのイメージでしたから4〜5cmといったところでしょうか。
昆虫図鑑は残念ながら持っていません。なのでグーグル先生に教えを請います。
結果から言うと、このハチは多分
『コガタスズメバチ』だと思われます。
そして、スズメバチの成虫は肉食じゃない!
恥ずかしながら知りませんでした。
肉食なのは幼虫の間だけで、スズメバチの成虫が獲物を狩るのは幼虫のためだけなのだそうです。
幼虫には獲物の肉を一口大にして口元まで運び、代わりに幼虫が唾液腺から出す分泌液を栄養として生きるギブ&テイクの関係なのだとか。
この分泌液が不足している時などに、樹液や花蜜などでお腹を満たしているそうです。
子供が肉で大人が液状の食事とは、なんか逆じゃない?
と思ったら、蜂には
・腰にくびれのない『広腰亜目』
・腰が細くくびれた『細腰亜目』
の2種類がいるそうです。
スズメバチは『細腰亜目』に分類され、その細すぎるウエストのために固形物が通らず、液状の食事しか取れないという、何だかお気の毒なことになっています。
進化の方向、それで良かったの?
(そうか…ウエスト細いのは羨ましいけど、流動食しか食べられないなら、私は広腰亜目でいいや)
ということで、スズメバチが花の蜜を食べに来るのは何ら不思議なことではなかったのです。
※別の日にも、今度は紫のルリタマに来ていました。スズメバチは舌が短くて、蜜が深いところにある花は苦手だそうなので、表面に小花が密集して咲くルリタマアザミは蜜を食べやすいのかもしれませんね。
ただ気になったのは、その額にあるアルファベット『H』の存在です。
拡大してみました。画像がなおのこと荒くなるのはご容赦ください。この一枚しか撮れなかったんです〜。
キン肉マンの『肉』的なこのマーク、
『H』
って書いてあるように見えるんですがどうですか。私だけですか。
北海道だから、日ハムの『H』かな?
(今年は勝てないなー、ちぇっ)
ハチの顔をグーグル先生に頼って見まくりましたが、『H』のついた顔は見つかりませんでした。
あれが『単眼』という器官で、小さな目が三つの点になっているのはわかったんですが…。
まあ、ちょっとした陰影のせいなんでしょうが、日ハムのマーク(Fじゃない方)みたいで、個人的に面白かっただけなんです。すみません。
(それにしても何時間もハチの顔を見続けて何もしていないよ…)
では怖い顔の写真しか貼ってないので、口直しの一枚を
『クイーンオブスウェーデン』
7月に一度どっさり咲いて花柄を摘んだので、まだ返り咲きには早いのですが、咲き遅れたらしい蕾が開きました。
浅めのカップ咲き、最初はちょっとアンティークな色合いから始まって、ベビーピンクに変化します。
お口直しになりましたでしょうか?
生きのびるという意志
『ソープワート』または『サポナリア』
和名でシャボンソウ
その名の通り、昔のヨーロッパでは洗剤として利用されていた有用な植物です。
今でも自然派シャンプーや、博物館の骨董の繊維製品の洗浄に使われているそうで、全草に含まれる『サポニン』という成分が界面活性作用を示すことで泡立ち、洗浄剤になる仕組みです。
サポニンという成分はサプリメントでもよく耳にしますね。調べてみるとなかなかの実力者である事がわかります。
一重咲きのソープワートは、野生化するほど性質が強く、やせ地でほったらかしでも育つという触れ込みの、我が家にはうってつけの植物と思われました。
実際、庭で勢力を広げかけていましたが、株元にエキナセアのこぼれ種が入り込み成長、それで力を削がれたのかわかりませんが、それ以上はあまり広がりませんでした。※憶測です
と言うよりエキナセアの方が優勢になり、ソープワートはどんどん小さくなっていきます。
(野生化する、やせ地でも育つと聞いたのに案外ナイーブなんだな…)
過去の見取り図を見てみると、ソープワートの所に殴り書きの自分のコメントを見つけました。
「死?エキナセアがいるっぽい」
「エキナセアにのっとられる」
と記入してありました。
穏やかではありません。
庇を貸して母屋を取られる、とはまさにこの事
一応、季節が来れば元々咲いていた辺りに頼りない姿でちらほらと現れますが、背も高くならず花もほとんど咲きません。
3〜4年そのような状態で、もう消えてしまうんだなと諦めていました。
しかしソープワートは諦めていなかった!
そろりそろりと一歩づつ、西の方にあるわずかな空きスペースに向かい移動していたのです。
足はないので年月をかけて地下茎を伸ばし、見事1m以上離れた場所に再びしっかりとした株になって現れました。
自分の足元で順調に育つエキナセアに脅威を感じ、新天地を目指したのでしょうか。
元々いた場所には数本のソープワートが復活し、エキナセアと混じり合いながら咲いています。
こちらは仲良く暮らす協定を結んだようです。
新天地組も今年は満足そうにたくさんの茎を伸ばし、花をたくさん咲かせました。
ただこの場所とて安心は出来ません。他の植物だって生きるのに必死です。
明るいグリーンに赤茶の茎がソープワート、左上のスッとした葉がアガパンサス、花はスカビオサオクロレウカ、それに加え割り込むようにある真ん中の掌状の葉は、隣の空き地から来たルピナスです。
(なんかもうカオス)
この場所はこのまま自然に任せたいと思います。
淘汰と共生を繰り返しながら、来年、再来年、そのまた先はどのような姿を見せてくれるのでしょうか。
楽しみに見守っていきたいと思います。
上手く友好関係を結ぶ事が出来ますように。
のんびり日和
のんきで優しいウクレレの音を聴きながらかき氷をサクサク食べる幸せ
メドウガーデンを背にした女性グループが、ウクレレを弾きながら歌っています。
一曲終わるごとに、テントのお客さんからあたたかい拍手が起こります。
のどか&のどか
最高級のどか
メドウガーデン
ミニトマトの赤い支柱、かわいいなぁ
日曜の遅いお昼ごはんの後、しばらくぼーっとしてから、旭川駅裏にある北彩都(きたさいと)ガーデンに散歩がてら出掛けました。
※トマトの後ろに鉄道橋が見えますね
地元のフリーペーパーに、イベントの情報があったのを思い出したからです。
もう夕方の4時を回って終了まで1時間を切っています。
花を見ながらずっとメモを取っている人がいると思ったら、手の中に小さなパレットと紙と絵筆を持ち、絵を描いている人でした。
なんかいい趣味だなぁ
ウクレレの演奏が終わって、リーダーのにこやかな女性が、メンバーを募集してます、よろしくどうぞ、と挨拶をしています。
ホントはちょっとウクレレを習いたい
あの楽しくてかわいい音色に惹かれる
小さい頃少しの間ピアノを習っていたけど、もう音符も読めないしなぁ
保留
そろそろ終わりの雰囲気の中、舞台前のテントのテーブルに、優しげな色合いのフラワーアレンジメントがあるのを見つけました。
ちゃんとしたカメラで撮影している方の後方で、スマホを後ろ手にしつつ場所が空くのを待ちます。
誰もいなくなったところで近寄ろうとすると、オシャレな雰囲気のお兄さんがアレンジを片づけようとしています。
「すみませーん、ちょっと写真撮らせてもらっていいですか?」
快く片づけを待ってくれます。
そしてじゃがいも‼︎
花と農のコラボレーション、素敵です。
「もうだいぶ崩れちゃって」
私のスマホの為に花の位置を直してくれる優しいお兄さん
「じゃがいも!面白いですね〜」
「かわいいし、美味しいし」
じゃがいもトークに付き合ってくれるお兄さん
お礼を言って離れると、遠くで自分でも写真を撮っているのが見えます。
歩きながら、
あれ、あの人、運営スタッフさんじゃない気がする…
そういえばフリーペーパーに、ゲストが来て花を生けるコーナーの告知があったような
帰ってから確認すると、
『フラワーパフォーマンス』
国内外で多数の受賞歴を持つ、フラワーアーティスト、曽我部翔さんによるライブパフォーマンス!
一流の技とセンスをご覧ください。
写真を見る。この人だ。
2回パフォーマンスをしたうちの、15:00〜の部の作品だったのでしょう。
作っているところを見ていなかったから、トンチンカンな事も言ったと思う。
※主人が、お皿の二枚重ねを見て不思議そうだったので、代わりにデザインの質問をした。
そんな質問にも素敵な笑顔で、親切に答えてくださった曽我部さん、ありがとうございました!
花とウクレレとかき氷
ゆったりと流れる優しい時間、心に沁みました。
青を見に行く②
今回は、青を見に行く①の時以上の言い訳をしてからご紹介したいと思います。
・私の写真はスマホの素カメラです
・素人が素人目線で撮っています
・良いお天気だったので撮る時の画面が暗くて見えないままシャッターボタンを押しています
・Appleが壁紙に採用したせいでハードルが高いじゃないか…
それではよろしくお願いします。
美瑛『青い池』です。
私のスマホ写真ではこれが限界です。
加工などすればもう少し鮮やかになるのかもしれませんが、撮れたものをそのままお見せしたいと思います。
撮影日は2017.8.4 金曜日
時間は13時位〜、気温26℃前後
風速1.3 北東の風
多少の雲がかかりますが、青空も出て良いお天気です。お天気の良い日が続いたので濁りもあまりなく、良いコンディションだったと思います。
風も時折吹きますが、それほどの強さではないので26℃以上の暑さに感じます。
ご存知の方も多いと思いますが、『青い池』は天然のものではありません。活火山である十勝岳の山麓にある白金温泉街や美瑛の町を、噴火による泥流から守るために作られたブロック堰堤に水が溜まって出来た偶然の産物です。
青く見えるのは「青を見に行く①」でご紹介したブルーリバーと理屈は同じ、アルミニウムを含んだ湧き水が作用しています。
私は美瑛町から少し離れた街に住んでいますが、『青い池』が話題になり始めたのはいつ頃だったでしょうか。はっきりとは覚えていませんが、10年かそれくらい前だったかなと思います。
見に行くとトラックなどの工事車両が駐車場に出入りしており、観光客のための整備などは殆ど無かったと記憶しています。
それでも先客は3〜4組、青い池の横の本流の美瑛川にも簡単に土手を降りられたため、川近くに寄る事も出来ました。
本流の方も青い川ですが、池に比べるとインパクトは薄いのであまり写真などは上がっていない気がします。
初めて見る『青い池』は秋晴れの良いお天気で、立ち枯れた白樺の樹皮も、今よりも白かった印象です。
うわぁ青い、何でこんな青いの?
初めて見たよ、こんな色
すごく普通の感想で申し訳ないのですが、もし私が絵描きさんだったら、次の日にでも画材を持って水彩画を描きに来るだろうな、というくらい印象深い色でした。
その後何度も『青い池』は行きましたが、一度も同じ色を感じた事はありません。
天気が悪くて濁りが入ってしまった日はもちろん、天気が良い日を比べても同じ色であった記憶はないのです。
その時々の青を、来た人たちには楽しんでいただけたらと思います。
それでは今日もYouTubeの力をお借りしたいと思います!昨日と同じシリーズの動画を貼ろうかと思ったのですが、ちょっと色を盛って?いるような気がしたので、こちらの自然に見える動画をお借りします。
そうそう、もし『青い池』を見にいらっしゃる方がいましたら、足元は歩きやすい靴をお勧めします。
池に沿う歩道は、木を残してある自然な遊歩道なので、歩く場所も木の根がこのように張っています。
景色に見とれて足元を疎かにすることのないよう、注意して下さいね。
あまり上手に青い景色をお見せできなかったので、庭で今咲いている青系の花を載せてみたいと思います。
ホスタ フランシー
ルリタマアザミ(エキノプス)
ロシアンセージ
紫じゃないか、って?
うん、そうともいうね