BGM
気がつくとお盆になっていたのでお墓参りに出掛ける事にしました。
※やっとカサブランカが咲きました。純白〜!
本当は咲いたばかりのカサブランカを持っていったら良かったのかもしれませんが、もう少し庭にいて欲しいので、ご先祖さまに謝りつつ持っていくのはやめにします。
今日は近場にあるお墓に行く事にしました。少し遠いところにあるお墓は日を改めます。
そう高くない山を切り開いて作られた、比較的新しい墓所に着いてみると、先に誰かが花を供えていて、カサブランカも入っています。
良かった〜!
お線香をあげ、手を合わせていると、どこからか音楽が聞こえてきます。
墓所内に設置してあるスピーカーからのようです。
サン=サーンスの『白鳥』です。
チェロの静かでゆったりとした、いたわるような、美しい旋律が流れています。
和風のお墓がズラリと並ぶなか、西洋のクラシック音楽。最近はこういうの流行ってるのかな?
お墓参りに来ているのに、余計な思考が頭の中をめぐり始めます。
お墓参りにピッタリなBGMは何だろう?
『お経』
そのものズバリだけど、なんかちょっと本気過ぎるかな。
『千の風になって』
一瞬いいような気がしたけど、せっかくお墓参りに来たのに、「私はそこにいません」は、つれなさすぎる。秋川雅史さんの威風堂々とした歌声に力があり過ぎて、お墓参りに集中出来ない気がする。
けっこう難しい。
悲しみはあるけど悲しさを出し過ぎない方がいい。
静かで、包み込むような優しさが欲しい。
やっぱり西洋のクラシック音楽がわかりやすいかな
ドビュッシーの『月の光』とかも柔らかくていいな。
バッハの『G線上のアリア』、定番。
ショパンの『別れの曲』とか。
ショパン繋がりで平原綾香さんの『カンパニュラの恋』の原曲、ノクターン第20番は…ちょっと曲想が悲しすぎるかな。
サン=サーンスの『白鳥』のジンワリと胸に来る感じ、やっぱりいいかも。
ちなみに私はクラシックに詳しいわけではありません。
誰もが聴いたことのある定番曲しか例にあげていない事からもお分かりいただけると思います。
プロフィールにちらっと書いてありますが、フィギュアスケートを観るのが好きなので、プログラムに多用されるクラシック音楽を覚えたり、『ベスト・クラシックなんちゃら』みたいなオムニバス盤を流し聞きする程度です。
サン=サーンスの『白鳥』は、昨シーズンの男子フィギュアで羽生結弦選手が、エキシビションナンバーとして使っていたのもあって、よく耳にしました。
墓所で聴く『白鳥』の、美しく哀愁のある旋律は、もう亡くなってしまった大事な人を、懐かしく思い出させてくれるような優しさがありました。
もし、お時間があればどうぞ聴いてみてください。
サン=サーンス『白鳥』