紅葉、終わってた③
皆さんこんにちは、トビーです。お越しいただきありがとうございます!
前回『紅葉、終わってた②』 の最後に、旭岳のライブカメラ画像を載せました。
雪に覆われて白・黒・グレーの三色、白黒写真か水墨画のようになっていました。ほんの数日前はまだ色のある世界だったのに…。
街中なら大抵、降って溶けて、また降って、少し積もってまた溶けて、を何回か繰り返してようやく根雪、というパターンですが、山の上はどうなんでしょうね?
数日前に撮った写真とのギャップがなかなか強力だったので今回も載せてみます。10/5のライブカメラ映像です。
設置されているのは姿見駅です。
雪が降っていて寒そうですが、歩いている人は結構いますね。もう散策路といえど気軽には歩けなさそうです。
今はこの雪景色なんだ、ということを心の片隅に置いて以下の記事をご覧いただくのも、季節の移り変わりを感じられて面白いかもしれません。
それでは続きにまいりましょう!
鏡池を通り過ぎると、しばらくは池や沼などの水辺の風景はなくなり、秋色の高原を見ながら歩きます。
イメージだけですが、イギリスのムーアとかヒースってこんな感じ?と思いながら歩いていました。
足元が悪いところも増えてきました
雪と水たまりと大きな石、まだ問題なく歩けますが、写真を撮るのに足元の注意がおろそかになると危険です。
地獄谷に近づくにつれ、旭岳が活火山である実感が湧いてきます。歩道脇の岩場にはいくつかの穴が開いていて、白い水蒸気のような熱気が噴出しています。火山ガスが混じることもあるようです。
ちょっと大きめの噴気孔
写真には水蒸気は写りませんが、手をかざすと結構熱いです。すれ違った人と、卵を置いておいたら温泉卵が出来るかも?と盛り上がりました。
この大きめの噴気孔の上の岩場の隙間からも何本か水蒸気が上がっていましたが、写真にはやはり写りませんね。
登りが少し緩やかになって、もう少しで一息つけるポイントに到達
青い空と冠雪した旭岳の白さのコントラストが眩しい。
振り返ると『夫婦池』
ちょっと隠れてしまっていますが、左が『すり鉢池』で右が『鏡池』、この間を歩いてきました。
少し平らな所でカメラを三脚にセットしている人がいます。今日はいい写真が撮れそうですね!
散策路はぐしゃぐしゃの水たまり
私ははしっこを歩いたり、飛び石のようになっている石の上を渡ったりしていましたが、夫はレンタルした長靴を有効活用して真ん中を我が物顔で歩いていました(たまにワザとバシャバシャしながら)。300円のモトはとったようです(笑)。
ここから地獄谷へは、緩やかな道を眼前にある旭岳を見ながら歩きます。
右手は遠くに連なる他の山々
ほんの少しでしたが、シラタマノキの白い実が残っていました。やはり元気な植物の姿を見つけるとテンション上がります!ちなみにこのシラタマノキ、サリチル酸メチルを含んでいて、潰すと湿布のような匂いがするそうです。
精油を使う方なら、ウィンターグリーンがシラタマノキの仲間だということをご存知かもしれません。私は持っていないのですが、この間使ってみる機会があり嗅いでみました。あまりキツくない消毒薬のような香りでした。こんな感じなんだ〜。
山が大きく見えてきました!
山頂の上に飛行機雲、見えますか?
旭岳がある東川町の隣町、東神楽町に旭川空港があるためか、たくさんの航跡が描かれるのを散策路から見ることが出来ました。
今あの飛行機から見える大雪山連邦、素晴らしいだろうなぁ…。
ここまで来ると、遠くに『姿見の池』のシンボル「愛の鐘」が見えます。
正面にいくつもの水蒸気が上がっています
地獄谷はもうすぐ
旭岳に生息する生き物の案内看板がありましたが、今回は一度遠くに鳥の姿を見ただけでした。もう多くの生き物は、もっと過ごしやすい標高の低いところに移動してしまったのでしょう。
ギンザンマシコとか見られたらいいな♪なんて、無知ゆえの世迷言でした(^^;)
噴気孔の全体が見えるようになってきました。この辺りまで来ると、勢いよく水蒸気が上がる音が聞こえます。
ありきたりな表現で申し訳ないですが、まさに『地球は生きている』です。
後ろを振り返ればクマザサの向こうに、姿見駅とその隣のアンテナも見えます。
視界良好!
さあさあ、地獄谷の爆裂火口へ近づきますよ
『地獄谷の爆裂火口』、名前がなんかスゴそうです。
上の写真を見ると山頂から下に向かってV字の谷状になっているのがわかるでしょうか?このような形状になったのは、今から2〜3千年前に大規模な水蒸気爆発が起こり、山頂が崩壊した事象によります。
旭岳は数ある大雪山の山々の中でも最も若い山とされています。お鉢平カルデラ南西壁の噴火で熊ヶ岳・後旭岳などに次いで、今から約2万年前に旭岳が誕生したと言われています。誕生当時は、富士山のような形をしていましたが、今から2千年〜3千年前頃に水蒸気爆発を起こし、その規模は大きく旭岳そのものの姿を大きく変えてしまって、山頂部から西側が崩れ落ち現在の山容になりました。
http://www.kamikawa.pref.hokkaido.lg.jp/ts/tss/mintara/monoshiri/f_history/index04.html
(北海道上川総合振興局HPより)
火山ガスが発生して危険なこともあるそうです。この日は硫黄などの強い匂いはあまり気になりませんでした。
水蒸気の噴き出す音が、かなり迫力があります。短いですが動画を撮ってみました。
少しでも現場の雰囲気が伝わったらいいのですが…。
皆さん、迫力ある目の前の景色を楽しんでいました。かなり近い距離で見られます。
ではそろそろ、この周遊コース最大のビューポイント『姿見の池』へ向かいます。
が、その前に、良い景色のところで飲もうと、朝入れてきたコーヒーを
会社でずっと使っていたケータイマグ、こんな高い場所に来たのは初めてでビックリしているかも?
さすがTHERMOS、アチアチでした。
※回し者ではありません( ̄▽ ̄)
青空と旭岳を見ながら飲むコーヒー、うまい!
噴気孔を背にして歩き出せば、『姿見の池』はもう少し
しかしどう考えても、これから『姿見の池』を紹介して下山して…というのは、今回の記事の中で伝えきれないとわかりました。
皆さんスミマセン、④に続けさせてくださいm(._.)m 長くなって申し訳ないですが、なにとぞ!
では最後に、今日の旭岳ライブカメラ映像を
おー!今日は雪が溶けて、綺麗な青空ですね♪
それではまた次回、よろしくお願いします!