フライング
画面を消して耳だけで聞いていたテレビの天気予報で、『旭川は積雪ゼロに…』というアナウンサーの声が聞こえました。
とうとう来ましたか。
積雪ゼロ!
陽射しがピッカピカの暖かい日があったかと思えば、日が翳ると途端に下がる気温に震える日もある、北海道の春がやってきました。
裏の林も雪の高さがどんどん減って、木の根元がぽっかりと開いています。
「根開け(ねあけ)」又は「根開き(ねびらき)」と言います。黒っぽい樹皮が日光で温められて、温度が上がった木の周りから先に溶けることを指します。
※右は前回記事のキトウシの桜の木
道路脇や庭にはまだ雪がたっぷり残ってはいますが、積雪ゼロの声を聞くのはやっぱり嬉しいものです。
目を通していた地元のフリーペーパーに、時々覗きに行く園芸店が『4/1よりオープンします』と広告を出しているのを見つけて居ても立っても居られなり、オンボロ車に乗って出かけてきました。
園芸店に着いてみるとまだ本格的な営業ではないせいもあり、お客さんもまばらです。
こちらのガーデニングシーズンはGW頃から盛り上がってくるので、今から勇んでやって来る人はそう多くはありません。
店を独り占めの気分で、ゆっくり店内を見て回ってきました。
うはー、楽しい!
棚に並べられたばかりの苗や花から漂う、土や緑の匂いでテンションが上がります。
『今日は見るだけ。』
そう思っていたのに見ているうちにムクムクと欲がわいてきて、気がつくとカゴを手にしていました。
久しぶりの花の香りにやられてしまったようです。
かなり長いこと店の中を見て回り、結果4つも買ってきてしまいました。
まだ庭に植えることも出来ないのに、正気を失っていましたね(笑)
恐る恐る匂いを嗅ぎに来たのんのさん。
買ったのは
の4ポット。
ローダンセマムは花の背が高くて、上の写真は見切れてしまっています。
↑コレです
アンティークな色合いのピンクが優しげです。
花ソムリエ、いかがですか?
スンスン…匂いはよくわからないけど、可愛いねぇ。
暴れん坊系女子のまりもさんもお気に召したようです。
目移りするほどの色とりどりのラナンキュラス、最初に目についたのは大輪の黄色の花でした。
繊細な花弁の、鮮やかな黄色の大輪。
ウキウキする春にピッタリで、よっぽど連れて帰ろうかと思ったのですが、先にカゴに入れていたローダンセマムとブラキカムと合わせるのが難しそうだったので、今回は諦めました。
何ということでしょう( ̄▽ ̄)
見るだけの予定が、心は既に寄せ植えを作る心づもりになっていたのです。
これだから園芸店は恐ろしい。
その魔力たるや、抗うことを許してくれません。
選んだのはこちらの柔らかな色の中輪のもの。背の高さもほどほどです。
フムフム…なるほど
紫色の小菊タイプに目がなくて、つい買ってしまったブラキカム。
寄せ植えにするには、色や質感が違う葉っぱも欲しい…。
つやつやした葉っぱに惹かれてカゴに入れたのは『ビーチストロベリー』という観賞用いちご。
アメリカでは芝生の代用としても使われるグランドカバー植物だそうです。大きめの白い花が綺麗です。
花びらが1枚欠けちゃってますが、ブラキカムとの相性も良さそうです。
寄せ植えを崩す時が来たら庭に下ろしてもいいかな?
あまりはびこっても困るけれど、端っこに植えれば大丈夫かしらねぇ。
ローダンセマムの背丈が他と差があるので、中間に何か欲しいな…タイプの違うシュッとした葉物も…。
いやいや、どんな大きな寄せ植え作るつもりなんだよと自分を叱りつけ、何とかお会計を済ませます。
うーん、持ち帰って改めて見ると段差があり過ぎます。
これがフラワーアレンジメントなら、丈を切り詰めてバランスも取れますが、植え込むのですから再考の余地ありですね。
ローダンセマムを中心としてもう一つ別の寄せ植えを作ろうか。周りにぐるりと小花と葉っぱを配置して…。
それとも寄せ植えにローダンセマムは入れないことにして、庭植え出来る時期になったら庭に植えようか。
行き当たりばったりの買い物をしたせいで、考えることが増えました^^;
園芸店にうかつに近寄ってはいけませんね。
おお、こわいこわい。
寄せ植えを作ったところで暖かい日の日中以外は外に出すことも出来ないけれど、早く土に植え込んであげたいな。
忙しい庭の季節まで、まだもう少し。
それまでこの花たちと一緒に本格的なガーデニングシーズンを待ちたいと思います。
来てくれた花の皆さん、今しばらく、どうぞよろしくね。