増毛町再び
先日のお盆にお墓参りで訪れた増毛町。
実は忘れ物をしておりました。
などと、もったいつけましたが何のことはなく。
この海辺の町に来た時恒例の、『海鮮丼』を食べそこねた、しかも2年連続で、というだけの話です。
今年のお盆は出発が遅かったので、雨の中バタバタとお墓参りを済ませて『国稀』で日本酒を買ったらもうタイムリミット。
混み合うお寿司屋さんを横目にスタコラと敗走したのでした。
ところが先週末、普段決まった休みのない個人事業主の我が家ですが、急遽時間が出来たので海鮮丼リベンジに向かうことに決定。
首を洗って待っているがよい、海鮮丼よ(#゚Д゚)‼︎シャオラー!
しかし、せっかく時間に余裕があるのだから、普段あまり行かない場所にもお邪魔してみることにしました。
毎年訪れてはいるものの、お墓参り→酒蔵・ワイナリー→海産物販売所、の定番ルートをまわると時間いっぱいになってしまうので、増毛町の中まであまり見たことがなかったのです。
ということで、小さな町の昭和レトロで懐かしい風景、撮ってきましたよ〜♪
海の風景は内陸育ちの私にとって、いつも心躍るものです。
あっ、信号が偶然に全色消えてる!
小さい頃の夏は、増毛町に近い日本海側の海水浴場(留萌・臼谷・鬼鹿など)に出かけました。
水温は低いことがほとんどで、時には震え、唇を紫にしながらの水遊びです。
※これより更に北にも海水浴場はありますが、遠いので我が家は上記3つメインでキャンプなどをしていました。
そんな海を見下ろす場所にあるのが、道内最古で最大の木造校舎『旧増毛小学校』です。
この写真の左側に建っています。
義父と義母はこの小学校に通っていました。
校舎の側面を左にして歩いて行くと、ガラス窓から習字や道具が残されているのが見えます。
校舎の曲がり角まで来ました。
こちらが正面入口です。
大きい!
今は静かなこの町で、1000人ほどの児童が通ったという旧増毛小学校は昭和11年、当時盛んだったニシン漁の網元たちの寄付により建てられました。
立派な佇まいに当時の隆盛が偲ばれます。
この旧校舎は平成24年に移転するまで使用されており、残された時計は6時10分23秒あたりで止まっていました。
校章が可愛い。
イカリとウミネコ?と思って調べてみると、『群れ飛ぶカモメと白砂、良港』だそうです。
逆の端まで来ると、更に向こう側に校舎が延びています。
義父曰く、「回廊のようになっていた」とのこと。
大きな体育館も木造です。
体育館の内部はトラス構造という、橋などに使われる丈夫な造りだそうですが、写真を見るととてもオシャレな感じでした。
子どもの姿のなくなった校舎周りにも花は咲く
ピンクの花はセイヨウオニアザミ、白い小花の塊はニラの花
白い小花の正体がわからなくて困っていたら、いつも読ませていただいているお酒ブログでこの花を発見!aramasachanさま、ありがとうございます<(_ _*)>
残念ながら校舎も体育館も普段見学することは出来ませんが、特別に公開される時もあるようなので機会があればぜひ見てみたいものです。
『増毛厳島神社』
別名「彫刻神社」とも呼ばれるこちらの本殿は総ケヤキづくりとなっています。
美しい鶴の彫刻が迎えてくれます。
拝殿の中には、江戸時代の壮麗な天井画や絵馬・硝子絵・彫刻などが多数、良好な状態で保存されているとのこと。
夫は見たことがあるそうですが、見学には予約が必要なので、こちらも今回は参拝だけして次の場所へ移動します。
『観光案内所 風待食堂』
元々は1913年(大正2年)創業の多田商店さんの店舗だったものが、1981年(昭和56年)に公開された高倉健主演の『駅 STATION』のロケに使われて、それがそのまま観光案内所になったという変わり種。
2016年12月、JR留萌ー増毛間の廃線に伴い廃駅となった増毛駅のすぐそばにあります。
中は映画の資料や再現されたセットもあり、外観通りのレトロです。
案内所の隣には風情ある『旅館 富田屋』さん。
昭和8年に建てられた木造3階建ての旅館ですが既に廃業しており、外観の見学のみになっています。
その向かいの増毛駅は今年2018年、綺麗にリニューアルされていました。
終着駅であった増毛駅、レールの端には「線路の終端を示す標識」が(この標識、はっきりした名前がないようです)。
たった一人で線路を守る孤高の番人に見えるのは感傷的すぎるかな。
最大の目的だった海鮮丼を『寿司のまつくら』さんで食べる。
お盆は激混みだけど、今回はタイミング良くすぐに入れてラッキーでした。
「ジャンボ生ちらし」が有名だけれど、絶対に食べきれないのでいつもの「特選生ちらし」をオーダー。
刺身の下にもカニやアワビが隠れてます
2年連続で食べられなかった怨念を込めて「ウニ刺し」も頼む。
小洒落た盛り付けでやってきた
2年ぶりの超贅沢に、私の怨念も無事浄化されたようです。
美味しかった〜、ご馳走さまです!
さてと、帰ろ帰ろ。
余は満足じゃ。
帰り道は道端の草花を撮りながら帰ろう。
ヨツバヒヨドリ(前)とオオイタドリ(後ろ)
ナガボノシロワレモコウ
ドカンと迫力のあるエゾノヨロイグサ(似たものはいくつもあるのだけど、茎の色が濃い紫なのでコレと判断しました。違っていたら教えてくださると嬉しいです!)
ちょっと自信がないのだけど、アマニュウ、かな?
高い空とピンクのススキの穂が、もう秋だよと言っているようでした。
次回はまた来年…
って、ああ!
いつものシードルを買い忘れたっ‼︎
またもや怨念は来年に繰り越されるのでありました…ちぇっ!
【オマケ】
『まりも、飛翔(ちょいボケ)』