フィギュアスケート世界選手権を観戦したお話(今頃)②
皆さま、ご機嫌麗しくお過ごしでしょうか。
次回はなるべく早く更新します♪と言ってから、はや6日。
「書くのトロ過ぎなのー!」
しかも今回の②でカタをつけようと思ったのに、スケート以外のことも長々と書きつらねたため終わることが出来ず、結局
③まで続くことになりました。誠に申し訳ない…
国別対抗戦も終わったのに心苦しいですが、今回もお付き合いいただけましたら大変嬉しく思います(人´∩`)
なお、今回5000字以上になっておりますのでお時間のある時にでも何とぞ。
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3/22、金曜日。この日のスケジュールは、
アイスダンスRD(リズムダンス)12:00〜
女子FS(フリースケーティング)17:30〜
一緒に行ったKちゃんの大好きなアイスダンスが始まります!
「RD(リズムダンス)」はいわゆる「ショートプログラム」です。
しかし私はシングル競技鑑賞がメインですので、アイスダンスは有名どころしかわかりません。
ということで、この記事では私の一番好きな一組だけご紹介したいと思います♪
各グループが始まる前に直前練習があるのですが(この日のアイスダンスは5分間練習)、後半グループに行けば行くほど滑りの質が高くなるのがわかります。
特に最終の第6グループの5分間練習は、まあ
速いこと速いこと!
もうビュンビュンビューン!
しかもシングルよりも多い人数で滑っているのですから、ぶつからないか上から見ている私たちの方が心配になります。
やはりアイスダンスの選手は滑りが素晴らしい。
今季は平昌オリンピックで金メダルを獲ったカップルの、テッサ・ヴァーチュ&スコット・モイア組(カナダ)が試合に出場していないので(引退?)、今大会のアイスダンスの大本命は平昌銀メダリストの
ガブリエラ・パパダキス&ギヨーム・シゼロン組(フランス)
です。※以下パパシゼ
パパダキスちゃんのwikiより
とにかく美しいんですよねぇ…滑りもポーズの一つ一つも。
どうして転ばないのー(°_°)
そもそも美男美女揃いのアイスダンスですので、ただうっとりと見ているだけでも充分素敵(//∇//)
カップル競技はシングルにはない「相手」が存在しますから、より物語性を紡ぎやすい&情感が観客に届きやすいのも特徴かと思います。
アイスダンスにジャンプの要素はありませんが、近い距離で二人で演技するのですから巧みなスケーティングスキルが必要です。
深いエッジで滑らかに伸びるスケーティング、揃った動きの正確さ。
滑りが危なげだと、いくら素敵なストーリーを演じていてもその世界に没頭する前にハラハラしちゃいますからね^^;
「卓越した美しい滑りで、ひとときの夢を見せてくれる」
最終滑走のパパシゼが登場した時の盛り上がりは、カップル競技の盛んではない日本でも絶大な人気があるのがわかります。※海外ではシングルよりカップル競技の方が人気がある国も多い
敬意を込めて湧き上がる、主役を迎える声援と拍手が大きな会場に響き渡ります。
演技はとにかく美しく素晴らしかった(°▽°)です。←※語彙力と表現力不足のため、ざっくり過ぎのヒドイ感想文をお許しください
パパシゼの、素人目にもわかる足元の巧みさと技術のおかげで、安心して二人の作り出す世界観に浸ることが出来ました。
もちろん他のカップルも素敵だったんですが、やはり作り出す世界が一段違う感じがします。
そしてもう結果が出ているので書いてしまいますが、翌日23日のFD(フリーダンス)でも圧巻の演技で、予想通り金メダルを獲得しました。
ただ、ひとつだけ勝手な贅沢を言うならば、テッサ・ヴァーチュ&スコット・モイア組がいた時のように、どちらが金か銀か!?というヒリヒリした試合も、またいつか観たいなぁ。
なんて思ったりして。
ハイ、贅沢ですね!
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16時過ぎに終了したアイスダンスのあと、女子シングルが始まるまで1時間以上あったので、近くのショッピングモールまで運動がてら行ってみました。
うーむ、ただブラブラはつまらない。
とりあえず一杯いっとく?
どこのお店も人でいっぱいなのですが、ちらっと見ると空席があるお蕎麦屋さんを見つけ、ラッキー♪と、即入店。
蓮根のはさみ揚げと漬け物盛り合わせでビールを一杯。
隣のテーブルのご夫婦もスケート観戦の方々らしく、スケート談義に花を咲かせています。
当然といえば当然ですが、ホテル〜会場の私たちの行動範囲には、どこの店へ入っても世界選手権を観戦しに来た人が高確率で隣に座っていました。
日本人だけでなく、外国人も多い。
経済効果、すごいんだろうな〜と思わずにはいられませんでした。
ここではサラッと一杯だけ飲んで、そそくさと会場へ戻ります。
さて。
女子シングルはこの日のFSで表彰台が決まります。
SPではザギトワ選手ほか海外勢の良い演技が続き、FSで日本女子が逆転するにはパーフェクトな演技と上位陣のミス待ち、という状況です。
日本女子には頑張ってもらいたいけれど、誰かのミスと引き換えに優勝して欲しいとは思いません。
日本選手・海外選手に関わらず、
「良い演技が観たい」
のです。
完璧に滑れば表彰台は狙える位置にいた坂本選手は、あと少しのところでジャンプ抜けがあり、FSでも崩れなかった海外勢の頑張りに後塵を拝することとなりました。
残念…(ノД`)
でも今シーズン、女性らしい柔らかさも増して、すごく上手になったなぁ、と感じました(エラそうにスミマセン)。
紀平選手は結果的にSP・FS合わせて3本の3Aのうち2本を失敗する形となりました。
3A以外も上手な選手なので、それを失敗したら終わり、というタイプではないですが、今回は海外の上位陣が良すぎましたね〜!
来季シニアに上がってくるジャンプマシーンのようなロシアの子たち相手に、どうやって戦っていってくれるのか、楽しみでもあり怖くもあり。
宮原選手の演技はいつも指先まで美しくて、そこに背景の本人の努力や真摯な姿勢が伝わるせいか、いつもウルっときてしまいます。
会場の「頑張れー!」の声援も、紀平・坂本両選手に向けたものとは少し違う、祈るような思いと緊張感があったように思います(私見です)。
小さなミスはあったけれど、素晴らしかった!
息を詰めながら演技を見守っていた観客が、終わると同時に一斉に立ち上がり、晴れやかな笑顔の宮原選手に賛辞を送るさまは本当に美しい光景でした。
表彰台はこの3人でした♪
左から銀・エリザヴェート・トゥルシンバエワ選手(カザフスタン)、金・アリーナ・ザギトワ選手(ロシア)、銅・エフゲニア・メドベージェワ選手(ロシア)
今季不調が続いていたザギトワ選手ですが、さすが五輪金メダリスト、大一番に合わせてきましたね!
この大観衆の中、SP・FSともに揃えた根性に脱帽です。
しかし可愛くて美人だなぁ。。。
度肝を抜かれたのはトゥルシンバエワ選手の4回転サルコウ。
その瞬間、会場が「うおぉぉぉ!」と、どよめきました。
大人になっても子どものような体型のトゥルシンバエワ選手ですが、それでもシニア女子が4回転を跳ぶことはそんな簡単なことではないはず。
長年、トップクラスには少々及ばず、のイメージの選手でしたが、ジャンプだけでなく動きも洗練されたような気がします。
メドベージェワ選手はロシアからカナダに拠点を変えて以降、不振にあえいでいたのですが、ここにきて今季最高の演技でシーズンを終えることが出来てホッとしたのではないかと思います。
最後のガッツポーズと気迫の表情が凄かった!(会場のスクリーンに映し出された、荒ぶるライオンのような表情に観客からも思わず笑いが)
競技の後はそのまま行われる女子の表彰式を見てから22時頃に会場を出て、また押し合いへし合いしながらホテルに帰還。
ふう、疲れた…
しかし一息つく間も無く
ビールを飲まなくてはなりません ※もはや義務感
前日の宴の際、Nさんたちと
「この辺の飲屋街って〝せんべろ(1000円でべろべろ)〟で有名だよね?行ってみたいねー」
という話をしていたので、出来ればいろいろ探索してみたかったのですが、翌日23日は私たちにとってのメインイベントですし、何よりもう時間が遅い。
定食屋さんで安く軽く済ませようということに話がまとまり、定食屋さんを覗いてみると
「あ、すいませーん!もう閉店です」
ですよねー。
こんな遅い時間、定食屋さんは閉まりますよねー。
どうするどうすると慌てて歩き回っていると、『餃子』の看板が。
イイね!ビールと餃子!
(`・ω・´)b
オーダーストップまであと少しだけどいいですよ、とギュウギュウの店内に案内してもらい、4人が座るにしては小さいテーブルに肩を寄せ合って座りました。
いや、特別狭いワケではないのかもしれません。
2年前のNHK杯で訪れた大阪でもテーブルは常に小さかったし隣席と近いし、こちらでは経験したことのない相席も普通でしたので、
「これが都会とイナカの差か…!」と。
これから仲良くなりたいなぁ、なんて思っている若いカップル未満の方々には、かえって嬉しいかもしれませんね、ギュウギュウ♪
野菜不足解消に、柚子風味の茹でキャベツ
問題が発生したのは餃子でした。
いえ、餃子に問題はなかったのですが我々の注文に問題がありました。
一人前6個。
ここでNさん(還暦)が言いました。
「絶対、ひとり1人前じゃ足りないって!2人前はいるよ!」
ひとり12個?
多くない?
しかもこの時間に(23時過ぎ)。
Nさんの友だちもウンウンと頷いています。
そうなの?
足りないの(°▽°)?
あまり外で餃子を食べる機会がない私はよくわからなくなりました。
※家で作る時は何十個も作って、餃子のみをビールと一緒にひたすら食べるので12個は余裕
(そう言われたら、焼肉屋さんとかも一人前って言っても大した量じゃないしな…)
何しろ還暦のNさんが、
「足りないって!残ったら私が食べたげるから大丈夫!」
と言っているのです。
しかも九州の2人は、これに白いごはんも頼むと。
夕方以降、軽食なども摂っていないのでお腹ペコペコ!とヤル気満々です。
私は会場の製氷時間に軽くおにぎりを食べていたのでビールと餃子だけでいいかな…
「じゃあ私も2人前で」
ということで、4人で餃子を7人前頼むことになりました。
なお、慎重なKちゃんは1人前です。
「7人前ですか?7人前でいいですか?」
お姉さんが繰り返し聞いてきたので、若干の不安があったのですが、「ハイ!」とNさんは元気に返事をしました。
Kちゃんは賢かった
中身がたっぷり詰まった熱々の、ちょっと大きめの餃子を見たNさん。
「博多の餃子はもっと小さいんだけどね。。。」
なるほど。
博多餃子は一口サイズなんですね?
だから、1人前では足りないと。
完全に誤算だったようです。
茹でキャベツとタラモサラダも頼んでいたので、深夜にはなかなかの量。
おお…
「残ったら私が食べるから大丈夫」
そう言っていたNさんですが、とてもそんな非道なことは出来ません。
いくら元気だとはいえ、足にボルトの入った還暦(しつこい)の人生の先輩です。
Nさんの前にはホカホカの白メシまで置いてあるのですから。
隣に座るKちゃんの、
(私、流されなくて良かった…)
という、心の声が聞こえたのは妄想ではなかったと思います。
ええ、流されて2人前頼んだのは私の責任。
意地でも平らげてみせましょう!
会場で食べたおにぎりがまだ主張していますが、大丈夫!イケるよ!と自分を叱咤激励して食べ進めます。
〜*回想*〜
昔々の会社の研修旅行で、みんなで出かけたオーストリアの中華料理店。
メニューは現地の言葉(ドイツ語?)と中国語。
英語の上手な子がいたものの、店員のお兄さんは中国語しか話せないもよう。
中国語のメニューの漢字からみんなで想像して、イチカバチカで頼んだ料理のうちのひとつ(デザートのつもりだったのかな?)が、まあまあ大きめの白い平皿いっぱいのアーモンドに、水飴のようなものがかかった一品。
それが2皿。
何だろう、騙されたのかな?
デザートにしてもこんなメニューある?
あの時も店員の中国人のお兄さんは微妙な表情をしていました。
今となっては懐かしい思い出ですが、みんなで苦笑しながらポリポリと、ひたすら甘いアーモンドを食べたアレに比べたら、深夜の餃子12個など赤子の手をひねるも同然。
と自らに言い聞かせて、
ヒィヒィフゥフゥ( ;∀;)
何とか食べ切りました。
(お味はとても美味しゅうございましたよ♪)
自分のノルマをこなすので精一杯で目が霞み、あまりちゃんとは見えなかったのですが、Nさんたちも頑張って白メシまでキチンと平らげたようです。
勘違いしていたとはいえ、店員さんに7人前でいいですか?と確認されたのに残すワケにはいかない。
そんな心理も働いていたかもしれません。
とにかく私たちは餃子に打ち勝ち、深夜に重たいお腹を抱えながら、フラフラとホテルに帰り着きました。
いよいよ明日23日は緊張の男子シングルFS。
ある意味、観戦する私たちにとっても本番です。
何とかお風呂に入ったあとは、
どうかこのまま、お腹を壊さず無事に朝を迎えられますように(。-人-。)
ただそれだけを念じながら、ベッドに倒れ込んだ3日目の夜でした。
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ここまで頑張ってお付き合いしてくださった優しい皆さま、あと一回で終わらせます!
遅筆に呆れず次回もお付き合いいただければ幸いです。
本日も最後までありがとうございました☆
「もう疲れちゃった。。。」