私の好きな道端の草花
『キクニガナ』
近くの道路際にて撮影
調べると、なんと野菜の『チコリ』はこのキクニガナのことなのだとか。
フランス語で『アンディーブ』
近所に咲くこの花、そんな小洒落た名前も持っていたとは!
地中で軟白化させた若い葉や芽を食べる、ほろ苦い野菜です。
一枚一枚はがして、ボート型に窪んだ葉の上に好きな具材をトッピングしてオードブル風にしたりする『チコリボート』などのレシピがよくあがっています。
しかもその根を乾燥させて焙煎すると、チコリコーヒーというコーヒーによく似た飲み物になり、フランスなどでは広く愛飲されているそうです。
カフェインレス・デトックス効果・血糖値の上昇を抑える・消炎作用・肝機能向上等々…
綺麗な花を咲かせるだけではなく、有能でもあるとは大したものです。
車通りの多い道路際に、8月に入ると咲き始める涼しげな色合いの青紫の花。
旭川から札幌に向かう、国道12号線の『神居古潭(かむいこたん)』の道路際の一部でも見られます。近所に咲いているものより、こちらの方がたくさん咲いています。
本当はお墓参りのついでに、神居古潭のキクニガナを写真に撮ろうと思っていたのですが、大雨で無理そうだったので、近所のこちらを撮ってみました。
咲き始めるまで忘れていましたが、以前に記事にした事のある『ノラニンジン』と双璧の、私の中で好きな道っ端の草花です。
※双璧なのに忘れてたの⁉︎というツッコミはなしでお願いします。
同じヨーロッパからの帰化植物ではありますが、ノラニンジンの方が圧倒的に生息範囲が広く、キクニガナはあまり多くはない印象です。
ノラニンジンといい、ヨーロッパ産の外来種は可憐な雰囲気の花が多い…
可愛いからウチの庭にも来てくれないかしら…っていうか、スコップ持って行って一株さらってくるのはダメかなぁ…、すごく怪しい人に見えると思うけど。
と、思ったら近所のお庭にキクニガナの姿を見つけました。
近所に広いお庭を持っているおうちがあって、つるバラなどを中心に素敵な植栽をしています。
買い物帰りなどに、たまにそのお庭の前を、「私と違ってきちんと庭づくりしてるわぁ」などと感心しながら通るのですが、道路に近い場所にひっそりと植えられているのを発見!
道路際から…?
いえ、きっと園芸店で売っているチコリを買ったのでしょう。売っているのを見かけたことがあります。
その時は道路っ端のキクニガナと、園芸店で売られているチコリが同一のものだとは気付いておらず、添付の写真を見て、似た花だから近い種類なのだろうと思っただけでした。
スコップ持ってさらってくるなんて、乱暴なことはいけませんね( ˙-˙ )
反省反省…
朝晩めっきり寒くなってきた北海道、急速に秋の気配が漂ってきています。
花たちも冬に向けてそろそろラストスパート、庭の花も道端の花も、しっかり目に焼き付けておかなくちゃ!