いざ大阪!〜大阪のおばちゃんと海遊館編〜
とうとう大阪最終編となります。
書きたいように書いたら、多量の写真と動画付きで5000文字近くなってしまいました。
お忙しい方、すみません!忙しかったらヒマな時でも読んでもらえたら嬉しいです。
では皆さま、よろしくお願いいたします!
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午後1時を回り、少々急がなければなりません。
とりあえず『海遊館』方面へ移動するべく元の道を歩き出したのですが、何故かちょっと道に迷います。
途中に「こっちに来たら?」と誘ってくる道があって、休憩がてら立ち止まりスマホで調べ、結局こちらから行く必要はないと結論を出し、元の道に戻るという無駄なことをしながら大阪城公園駅を目指しました。
これでは一緒にいる人に迷惑をかけてしまうので、一人行動で本当に良かったです。
昔から学校の帰り道からその他いろいろ、道草ばかりして生きてきたのでそういった癖が抜けないんでしょうか^^;
ほぼ同じルートを戻るのに微妙に間違えながら何とか「大阪公園駅」に戻り、『海遊館』のある「大阪港駅」までたどり着きました。
時間はあと少しで午後2時、『海遊館』の付近でも食べるところはあるのでしょうが、足も疲れてきたので駅周辺でお店を探すことに。
さっきまでとは違い人通りもそこそこの、生活感のある感じにホッとします。
難しく考えずに駅構内に看板を出しているところにしようと思い、行ってみるとお休みです。定休日ではなかったのですが、品物がなくなっちゃったのかな?
(足疲れた…)
そう思いながらズルズル歩いていると、いかにも庶民的な雰囲気のお店を発見。
おじさんサラリーマンがお昼ごはんを食べるような、うどんや定食を出すお店のようです。
気分はすっかり『孤独のグルメ』のゴローさん。よし、入ろう!
お昼時をはずしているので店内は2組ほどで空いています。
一人で4人がけのテーブルに座らせてもらい、ちょっと贅沢な気分に(大阪に来てから小さめテーブルや相席が多かったので)。
気の良さそうな店員のお姉さん(推定60代半ば〜)からメニューをもらって眺めますが、椅子に座ってホッとしたせいか集中力が途切れ、頼むものが決まりません。
早く頼まなきゃ、と思ったタイミングで店員のお姉さんが近くにきたので、たまたま目についた「カツ丼」を頼みました。
ややしばらくして「お待たせしました〜」の声と共にお姉さんがお盆を持ってやって来ました。
(そうか、土地が変わればカツ丼と言ってもいろいろあるんだな…。大阪ではカツを乗っけずに別皿なんだ。なるほどね〜。)
そう思って納得しかけた時に、運んで来たお姉さんが「ふうぅぅ…」と深い溜息をつきます。
※以下、会話に大阪弁が出てきますが私の中の記憶なので、文法・言い回しなどネイティヴの方から見て違和感があるかもしれませんがお許しを…。
「…ごめんなぁ、カツ丼言うたよねぇ。」
「あの人いっつも間違えんねん…。」
ここで、やっぱりカツ丼ではなかったということが判明しました。
「ああ!いいですいいです!大丈夫です!」
もとよりカツ丼にこだわっていたワケではないので無問題なのですが、お姉さんは申し訳なさそうに「ごめんなぁ」を繰り返し、チラッと厨房を振り返りながら、
「もう今日3回目!」
と私に囁くように言いました。
厨房では2人のお姉さんが作業中です。1人のお姉さん(推定70代)の胸元はシルバーのスパンコールがキラキラしていて、会いたかった大阪のおばちゃん像に近くちょっと嬉しい。
「ホントに大丈夫ですよー!(むしろ面白かったのでありがとうございます。)」
その後もテーブルの横を通るたびに「ごめんなぁ」と囁き、チラッと厨房を見て、目で私に同意を求めるように顔をしかめてみせるお姉さんが面白くて、間違ってくれて良かったなぁとしみじみ思いました。
本当に今日3回間違ったのか、話を盛って面白くしたのかはわかりませんが、お姉さんとのやりとりは疲れた体と頭に染み込んで、何だかとても元気になりました。
お姉さんはお会計の時も、
「ごめんなぁ、ホントに。」
と言って顔をしかめ、私はいえいえ、かえって楽しい思い出が出来ました、と言って、お互いにニカッと笑ってお別れしました。
(私があしらいの簡単な客だっただけ?)
普段暮らしている世界では、オーダー間違いがあれば店員さんに緊張と焦燥が浮かび、「申し訳ありません!すぐ作り直しますので!」と、楽しい空気にはならないことの方が多いでしょう。
今回は、何がなんでも「カツ丼」という形態で食べたかったわけではなかったというのも平和に話が進んだ要因だとは思いますが、私がイメージする「大阪」をこの店で体験出来たので何だか嬉しかったのです。
万が一お姉さんに迷惑がかかると困るので、お店の名前などは控えます☆
その後は、スマホで位置を確かめながら歩いたはずなのに何故か逆方向にしばらく進んでしまうなど、軽微なアクシデントで足に疲労を蓄積させますが、何とか『海遊館』近くまで来ることが出来ました。
あまりキチンと下調べをしたわけではないので、この観覧車が何者であるかわからないまま(天保山大観覧車でした)見上げつつ、レゴで出来たキリンの横を通り、やっと『海遊館』の姿を見つけました。
上手に作るねー。
時間は午後3時を過ぎていたので、早く入館しなくてはなりません。待ち合わせは「弁天町駅」、6時前には落ち合う約束です。
外に設置してあるジンベエザメのオブジェを撮ろうと思ったら若者がジンベエに飲み込まれかけていて、少し待っても吐き出されないのでそのまま写真を撮りました。
何でも楽しいよね、若者って。
青いアクアゲートを通り抜け
長ーいエスカレーターで一気に天窓のある8Fまで運ばれます。
この最上階『日本の森』 から大水槽の周りを、上から下まで螺旋を描くように下る構造になっているようです。
大水槽を中心として、周りには特色ある世界の海が再現されていて、こちらも楽しい趣向が凝らされています。
飼育員さんに餌をねだるアカハナグマが可愛い。
置き物のように動かない皇帝ペンギンたち。旭山動物園でもそうだけど、割と動かないのな、君たち。
私は直に見るのは初めての『ダイオウグソクムシ』
虫の裏側などが苦手な方は飛ばしてください。
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うん、これはビッグサイズのダンゴムシorワラジムシですね!
「ギシャー!」って言いそう。
私の住んでいるところではワラジムシの方ばかり目につくので、ワラジムシに見えます。
そしてダンゴムシ&ワラジムシをグーグル先生に教わっていると、「甲殻類の仲間で毒がないので非常時の食料としてもいけます」と言われ、おおぅ…と。
ダンゴムシをいつか食べる日が来るのでしょうか。
ダイオウグソクムシも甲殻類の仲間、実際食べてみた人もいるみたいですね。
私は今の所いいかな。
生きているダイオウさんもいました。
カマイルカは水面から垂らされたおもちゃのようなものに夢中。
グレートバリアリーフの海の辺りを歩いていると、視界の端から黄緑色のものがスルスルと降りてきました。
わかりますか?写真上辺右寄りの物体が。背景の雲の絵に紛れていますが「レタス」です。これがぽちゃんと水に沈むと
わらわらと熱帯魚が集まり、むしゃむしゃレタスを食べています。自然界で海藻を食べている魚たちに、代わりとして与えているそう。レタス食べるんだ〜。
メインと言える大水槽は最大長34m、深さは9m、世界最大級の大水槽です。
大水槽の主役、ジンベエザメ
ジンベエザメは、オスの「海(かい)くん」とメスの「遊(ゆう)ちゃん」の2匹です。
ジンベエの四角い顔のラインがたまりません。
途中間延びした部分がありますが、ジンベエザメやエイなど、水槽の中の様子を撮ってみました。
以前の記事で紹介したことがあるのですが、私は昔ヘタレダイバーとして海に潜ったりしていました。
今はすっかり卒業してしまいましたが、このような海の生き物たちを見るとまた潜ってみたい気持ちにもなりますね。
やっぱり海は生命の源!
背後から見ると、泳ぐ姿がまるで蝶が舞うように綺麗なマダラトビエイさん。
顔はちょっとブ…ゲフゲフ
ですが水槽に沿って何度もやって来てくれるいいヤツでした。あまりに何度も近寄ってくるので、隣のカップルの女の子に「もういいよ💢」と言われてちょっと気の毒。
水底ではダイバーがホースを使って掃除をしていたのですが、このサメがホースをしきりに引っ張るので、ダイバーのお兄さんも困り顔(見えないけど)。
すごく可愛いんです!
イタズラしてダイバーのお兄さんにかまってもらいたがっているように見えました。
このサメ何だっけかな〜?と調べると『シノノメサカタザメ』でした。
探してみたらYouTubeにもホースをイタズラする短い動画が上がっていました。
それほど有名ではないサメですが、こんなに愛らしいとは。
ホンワカしました(*´ω`*)
ちなみにサメとつきますがエイの仲間です。
これはマンボウですね。
あの、マンボウってこんなに
可愛くなかった…でしたっけ?
何となくマンボウのイメージは、海の中をボーッとしながら漂っていて癒し系…そう、こんな感じ。
確かにゆったりした動きですが、目が尋常じゃないというか怖い…。
いや、マンボウは全然悪くないんですけどね。
最後に口をもむもむしているのもちょっと。夢に見る系かもしれないのでご注意を!
うわぁ、と思いながらも誰よりも長くマンボウ水槽にいた私、もうとっとと帰らないと飛行機に乗り遅れたら大変です。
日が沈んで来てライトアップされた大観覧車、真下から見ると巨大ですね〜。
帰りはサクサクと順調に待ち合わせ場所に着き、無事に機上の人となりました。
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私が見た大阪は、とてもエネルギッシュな街でした。観光地では日本人も外国人もたくさん集まって、その熱気が渦巻いていて。
小さな路地にたむろする鋭い目つきの外国人なども見かけました。
でも少し内側に入って地元の人と話せば、屈託のない明るさと親切な人に出会えました。
ホテルで荷物を運んでくれた従業員の女の子は、私たちが北海道の人間だとわかると、最近札幌と定山渓に遊びに行ってとても楽しかったと、ニコニコしながら話してくれました。
カツ丼のお姉さんもそうでしたが、スッと上手にこちらに入って来てくれる感じ、優しさを感じます。
サッパリした気質ですが、少し内気なところのある北海道人(私感ですので統計などはわかりません。違う!って怒らないでね)からすると、人懐っこくて付き合いやすい人が多い印象です。
ほんの2〜3日の滞在でしたのでわかったようなことは言えませんが、少なくとも私は大阪の皆さんには親切にしてもらいました(ブログなどで交流のある方々も含め)。
ありがとう、楽しかったです、大阪!
それではまた、北のはしっこから(※地理的には北海道の真ん中あたりが生息地ですがwww)、地味〜にブログを発信する生活に戻ります(^▽^)y
それではまた次回☆