北のはしっこ惑星

北海道LOVEな道産子主婦が、花、自然、飼い猫、写真、その他何でも楽しむブログ

まりも、いわくつきの物体を発掘する

『孤高の4番バッターとして我が家で名高いまりも嬢。

少々古い写真ですが、なんかハラ立つ表情がお気に入り

f:id:kapibara5168:20181211150140j:image

north-hashikko.hatenablog.co

north-hashikko.hatenablog.com

 

2Fの柵のスキマや梁の上から身を乗り出すまりもさんが、階下に向かってオモチャを落とすのが

「ワタクシと遊びなさいよ!」

の合図。

この遊びは今までも何度か記事に書いています。

 

そう、我々は『まりもさん専用ピッチングマシーン』を仰せつかっているのです。

気まぐれまりも嬢が落とすオモチャを我ら人間が拾い、彼女が取りやすいor打ち返しやすそうなあたりに「そぉーーれっ!」と投げてやります。

f:id:kapibara5168:20181211150733j:image

f:id:kapibara5168:20181211150839j:image

それをダイレクトに打ち返したり、キャッチしてチョイチョイと弄ってから、階下の人間に向かって

ポイッ!

と投げて寄越すまりも嬢。

無理なく手が届く範囲以外はメンドクサそうに目で追うだけです。

我々を見下ろす表情は↓こんな顔

f:id:kapibara5168:20181211152508j:image

ふてぶてしくないスか?まりもさん…

「うるさいわよ、ピッチングマシーンさん」

f:id:kapibara5168:20181211152254j:image
威張ってるねぇ…

 

この日も夫を相手に青と黄色のシマシマネズミでキャッチボールをしていたまりもさんですが、打ち返したネズミが運悪くテレビ台の後ろに落ちてしまいました。

↓このテレビの裏

f:id:kapibara5168:20181211153246j:image

簡単に手が入らないのと、そろそろ面倒になってきた夫に

「ああー!もう取れないよー(ノД`)!おしまーい!」

と、わざとらしい演技で終了を言い渡され、恨めしげに我々とテレビ台を見下ろすまりも嬢。

 

この遊びはいつもなかなか終わらないので、大抵は私たちの方からお許しを願い出ます。

少し時間がたてば忘れてくれますしね。

「面白くない」

f:id:kapibara5168:20181211153515j:image

しかし次の日。

まりもさんがテレビ台の前に陣取って、下の隙間から鼻先を突っ込んで奥を覗いては、チラッ、チラッとこちらを伺います。

もしや昨日のコト覚えててネズミを探してる?

ヤダー!ウチの子賢い(゚∀゚)!※親バカ


f:id:kapibara5168:20181211161900j:image

f:id:kapibara5168:20181211161856j:image

今でこそ貫禄たっぷりのまりもさんですが、小さくて可愛らしかった子猫ちゃんの頃はこのテレビ台の下に匍匐前進で入っていけたのです。

テレビ台のスキマは5cm程度、モデルの彼らの身長は8〜9cm

f:id:kapibara5168:20181211162104j:image

このスキマから

f:id:kapibara5168:20181211162220j:image

こんな風に入って行くことが出来ました。※イメージです

 

信じられないねぇ…まりちゃん。

ドスコイ!

f:id:kapibara5168:20181211162058j:image

そんな過去の栄光を思い出したのか、顔と体を平たくしてテレビ台下へ侵入を図ろうとしているまりも嬢。

 

しかしそれは無理だ。

今の半分になったって無理。

ちょっとここで過去へタイムスリップ!まだティッシュケースに収まるサイズのまりもさん♪

テレビ台の下を真剣な眼差しで覗きこんでいるまりもさんに聞いてみましょう。

「昨日のネズミさんが取りたいの?」

「うん」

そう言ったかどうかは定かではありませんが、そう言いたげな表情に見えたので長めの猫じゃらしの柄を握りしめ、這いつくばって奥を覗きます。

綿ぼこり←マメに掃除してなくてスミマセン('A`)とAV機器の配線と、過去にまりもが遊びの途中で転がして失くしてしまった遺失物たちが確認出来ます。

 

本日の収穫

f:id:kapibara5168:20181211164136j:image

  1. 前日失くしたシマシマネズミ
  2. スパークリングワインか何かのコルク栓
  3. オレンジ色のスーパーボール
  4. アルミ箔を圧縮したボール

 

1は本来の目的のネズミさん、2は発砲系のボトルを開けた時に飛んだものか、それをまりもが転がすうちに奥へ入ってしまったもの。

このへんは特に何も思うところはありません。

 

3は、私が最後に勤めていた会社で毎年催されるイベントの縁日コーナーで夫が取ってきたものです。

f:id:kapibara5168:20181211164257j:image

年に一度開催されるそのお祭りは、社員が仕事の傍ら手配・準備・設営、当日の売り子・撤去・片付けまでやるので(もちろん休み時間が潰れようが早出残業しようが手当は一切つきませんよ♪しかも当日、親兄弟の葬儀以外で休もうものならボーナスから万単位の罰金が引かれるという)社員側としては少々大変なイベントでした。

地域の人にはけっこう喜ばれていたと思うのでそれだけが慰めです。

その年、子ども向け縁日コーナーに配属されていた私を冷やかしにやって来た夫がクジを引いて獲得したのがこのオレンジ色のスーパーボールです。

↓まさにこれ

私も小学生の頃やたらスーパーボールを集めていたのですが、何故子どもはあんなにも弾むボールが好きなんでしょうかねぇ?

箱いっぱいあったのに、みんなどこへやっちゃったんだろう。

 

私も久々に手にしたスーパーボールを弾ませてウフフアハハと遊んでいたのですが、それを見ているまりもさんが横取りしないわけがなく。

遊んでいるうちにやがてテレビ台下に入ってしまい、そのまま忘れられてしまったのでしょう。

 

さて、問題は4です。

アルミ箔をひたすらコネコネムギュムギュ圧縮して出来た、

あの時の苛立ちを全て注ぎ込んだマイナスオーラ漂う不穏な銀の玉。 

f:id:kapibara5168:20181211164912j:image

作成者は私です\(^o^)/

 

3年ほど前でしょうか。

バリバリの後期高齢者、80代の父がある朝急に腰の痛みで起き上がれなくなり入院するという出来事がありました。

腰椎に菌が入り約3ヶ月の入院生活、年齢もあり、もしかすると自宅生活が難しくなるかもしれない事態です。

 

何度か書いたことがありますが、現在86歳の父(年が明けてしばらくしたら87歳)には長い付き合いの70代後半の彼女がいます。

母は60代前半に亡くなっていますし残り少ない余生(失礼!)、好きなようにしたら良いと思い、私たちも一緒に食事をしたりお酒を楽しんだりと問題なくやってきました。

しかし、父の入院にあたって私が彼女にとって良かれと思って言ったことが「冷たい」と感じたらしいのです。

「言い方が悪かったんじゃない?」

f:id:kapibara5168:20181211170227j:image

父が驚異の回復力で(元々丈夫なヒト)無事退院し、しばらく経ったある日のこと。

久しぶりに実家で快気祝いの食事をし、先に父が寝室に上がった後は、彼女と横浜の姉と私と夫でチビチビとお酒を飲みながら、和やかに談笑していました。

すると突然始まった、「私はあの時傷ついた」発言。

彼女には家庭を持っている娘さんと未婚の息子さんがいるので、父が寝たきりになった場合、ご家族に迷惑をかけると申し訳ないと思い「その際には介護などは気にしなくていいですよ」と言ったことが「冷たい」と感じたらしいのです。

 

うーん、そんなつもりで言ったんじゃないんだけどな。

でもそう感じたなら申し訳なかったと思い謝ったのですが引き下がらない。

 

1時間でも2時間でも、何度も同じことを繰り返し文句を言い続ける彼女にさすがに腹が立ってきて私も

「いい加減しつこいですよ?」と、つい。

当時70代半ばの人生の先輩ですし、父も大変お世話になっている方です。

お年寄り相手にケンカをするわけにもいかないと、謝って事を収めるつもりがプチッとキレた。

ええ、修行不足です。

しかしワタクシ、決して喧嘩っ早くはないはずです。※夫とはたまーにケンカしますけど

菩薩のようだとは言いませんが、会社などでの怒りエピソードを友人に披露すると

「怒るんだ⁉︎」

と言われるくらいには(表向きは)穏便に生きています。

 

幼少の頃、母や姉から口から先に生まれてきたと揶揄されるほど口が達者な小憎たらしい子どもだった私ですがそれなりに人生経験を積み、失敗と反省と努力の結果、家族以外にはソコソコ穏やかな人物だと思われているハズです(多分…?)。

 

口喧嘩をしようと思えばけっこう戦えると思いますが、そこは私だっていい年をしたオバチャンです。

思ったことを全て言ってこれまでの関係をぶち壊すつもりはありません。

 

口に出すのは頭の中に浮かぶ言葉の、そうですねぇ…1/30くらいとか?そのくらいに抑えて売られたケンカを買ったわけですが、それでは当然、フツフツと湧き上がってくる怒りのエネルギーの放出には足りません。

 

テーブルの上には宴の名残。

話しながら無意識に、何かを包んでいたアルミ箔を手に取りクシャクシャと丸め始める私がいました。

あっという間に小さな銀の玉が手の中に出来上がります。

 

足りない。

もっとアルミ箔を!

 

更に別のアルミ箔に手を伸ばし、イライラと共に銀色の玉はどんどん大きくなっていきます。

丸めるアルミ箔がなくなると、終わらない文句を聞きつつ反論し、その指先はグイグイと力が入り、アルミ箔のボールはだんだんメタリックな輝きを放って小さく圧縮されていきます。

 

横には何とか場を取りなそうと焦り笑いで仲裁に入る、かわいそうな夫( ;´Д`)モウヤメテ…と、私と同じようにちょっとムカついている姉。

ひたすら銀の玉を磨き続けながら応戦していた私ですが、相手が少し弱ってきた適当なところで寝床に引き上げました。

ピカッと光る銀色のストレス玉を握りしめながら。

 

このアルミ玉に怒りパワーを封じ込めたことで大事に至らずに済みました。

f:id:kapibara5168:20181211171202j:image

翌日、家に持ち帰るとまりもが喜んで転がして追いかけまわし、最後はテレビ台の下で長い眠りについていた呪いのアルミ玉←大げさ

 

シマシマネズミとまりもにより封印を解かれ、今こうしてブログにて蘇る。

成仏しておくれ(。-人-。)ナムー

 

あ、ケンカはしましたが、彼女とはその後もちゃんと仲良くやっていますのでご心配なく♪

高齢化社会って色々難しいのねぇ」

f:id:kapibara5168:20181211171927j:image

ホントのところ、まりもが発掘したわけではありませんが、まりもの行動に起因して見つかったのと文章の収まりが良かったので、少々盛り気味のタイトルとなりました。

何とぞお許しを( ´_ゝ`)ゞ

 

さて、この平成最期の年の瀬に蘇ったいわくつきのアルミ玉、どうしましょうか。

年明けのどんど焼きにひっそり混ぜ込んで…

いや、燃えないゴミなんでダメですね笑

 

仕方ないので、またまりものオモチャとして活躍してもらいますか。

きっとまたすぐにどこかに入り込んで、忘れた頃にひょっこり出て来て

ギャッ!! Σ(゚∀゚ノ)ノ

ってなるんでしょうねぇ…フフッ。

f:id:kapibara5168:20181211172140j:image

皆さん、腹が立ってエネルギーのやりどころがない時の平和的解決にはアルミ箔をギチギチに丸めることをオススメします。

ネコちゃんのいいオモチャになりますよ♪

 

それではまた次回、よろしくお願いいたします☆