北のはしっこ惑星

北海道LOVEな道産子主婦が、花、自然、飼い猫、写真、その他何でも楽しむブログ

『2021夏の庭だより・最終』

ご無沙汰しております、トビーです。

寒くなってきましたね。皆さまお元気でしょうか。

パネルヒーターはワタシのものなのよf:id:kapibara5168:20211117141427j:image

あまりに久しぶりすぎて『庭だより』を更新するにあたり一体どこから手をつけてよいものやら。

前回9月の記事は『庭だより』はお休みでしたので、庭記事としては8/2以来実に3ヶ月以上ぶりです。

更新期間があくと自分の習性としてアレもコレもぶち込み闇鍋になりがちですので、今回はとにかく

「庭」

このスタンスでまいりましょう。

 

端的に今の庭の状況を申し上げますと、そろそろ本格的にやってくる冬に備えて宿根草の刈り取りや冬囲いもほぼ終了、あとは雪のお布団の下でスヤスヤ眠りにつくばかりとなっております。

歌舞伎の睨みのような口元でスヤスヤf:id:kapibara5168:20211117141851j:image

連日真夏日記録を更新中の8/2の更新から、めっきり冷え込み最高気温が一桁の11月半ばの現在。

シーズンを通して記録報告するところ

完全に秋の庭をすっ飛ばした。

そういうことですね。

 

「うーむ。このまましれっと知らん顔して終わっても多分誰も気づかないだろうし、その方向で行くか…うん。」

 

………

いやいや!

誰が気づかずとも自分自身までダマせますかアナタ!?m9( ̄ー ̄)

 

…なんかよくわかりませんが誰かにお叱りを受けたようです。

ということで反省し、ここ3ヶ月の花たちの記憶を辿ってみたいと思います。

しばしのお付き合い、何卒よろしくお願いいたします!f:id:kapibara5168:20211117145824j:image

 

*******

記録的な猛暑もようやく収まってきたのは『庭だより③』更新日8/2から1週間後。

下の表は某お天気サイトの画像から加工させてもらったものです。

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https://weather.goo.ne.jp/past/407/2021080000/

旭川市では7/30の時点で、105年ぶりに30度以上の真夏日の連続記録を更新しました(それまでの記録は1916年の17日間が最高)。

サイトにより8/8の気温が30℃未満だったりと違いがあったのでハッキリとは言えませんが、上記のサイトを参考にすれば27日間に渡り真夏日が続いたことになります。

旭川は内陸の盆地で寒暖差が激しい上に雪も多いという土地柄。

気候の厳しさにはある程度慣れているとはいえ1ヶ月近く、ましてや30℃台後半となるとまさに天変地異クラスです。

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おいたわしや( ; ᴗ ; )f:id:kapibara5168:20211117122834j:image

『庭だより③』に書いたように、この猛暑と日照りで我が家の花たちも少なくない影響を受けました。

そもそも冷涼な気候を好むからこそ、野生・園芸種問わず北海道に根付いている植物も多いのですから、やはり今年の夏は北国の植物にとって受難だったと思います。

ヘメロカリスはこれっきり枯れ込んで今季終了wf:id:kapibara5168:20211117143115j:image

我が家の庭では、不運にも開花が猛暑時期だったものについては

  • 背丈も低く花数も少ない
  • もしくは全く咲かない
  • 咲いても小さかったり傷んだようなヒネた感じ

そういった印象でしたが、開花の時期が猛暑前後だったものは難を逃れ、それなりに咲いてくれました。

8/16のフロックス・パニキュラータf:id:kapibara5168:20211115214251j:image
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例年より花の房が小さい気もしますが、洗いたての真っ白なシャツのような清々しさです。

同じく8/16のアガパンサスf:id:kapibara5168:20211115214645j:image
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ジューンベリーの影に隠れているせいか、いつも「気がついたら咲いていた」パターンのアガパンサス

今年も気づいた時は少々花のピークを過ぎてはいましたが、爽やかな青紫もスラリとした背の高さもいつも通りです。

 

8月も半ばを過ぎると真っ白だったアナベルは、また咲き始めのような緑色に戻っていきます。

緑→白→緑、この色変わりがとても好き。

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緩やかに盛りを終えてゆくアナベルと入れ替わりに、今度はノリウツギの未熟な緑の蕾が膨らんで、やがて白いピラミッド型の花穂に。

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緑色のアナベルと白いノリウツギは通路を挟んだご近所さん。

季節が進むと白かったノリウツギも、やがてピンクを帯びて色変わりしていきます。

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「一粒で二度美味しい」

そんなアナベルノリウツギのご両人なのでした。

 

 

ガウラ(白鳥草)はとーっても丈夫。

冷え込む晩秋になっても花を絶やさず、長い間目を楽しませてくれます。

9/9f:id:kapibara5168:20211115225349j:image9/28f:id:kapibara5168:20211115225352j:image11/8 さすがに花数は少ないf:id:kapibara5168:20211115225347j:image

風の日にはピンクがかった白い小花が蝶の群れのようにふわふわと揺れ、雨上がりには下向きに曲線を描く長い茎にきらきらの水滴。

このガウラは庭づくりの初期に種から栽培したものなので10年以上の長いお付き合い。

最後の最後まで咲いてくれるので、寂しくなった秋の庭を慰めてくれるありがたい存在です。

そうそう!

ガウラといえば、2019〜2020年の記録的な少雪のせいで雪に埋もれることが出来ず、枯れてしまった(と思われていた)ピンクの矮性ガウラが生きていました!

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↓その際の凍害の記録

以前よりも小さく花も少ないですが、土の中で根っこは生き続けていたのですね。

去年は姿が見えなかっただけに嬉しいサプライズとなりました。

 

あと、なんといってもこの夏一番のラッキーさんだったのはバラたちです。

我が家のバラはアイスバーグを除いて四季咲きで、一番の盛りは初夏(6月下旬〜7月上旬)、その後はたま〜にポツリポツリ、そして真夏の暑さが過ぎた頃から本格的に返り咲きが始まります。

見事に猛暑時期を外した、まさに

勝ち組✨

今年は特にクイーン・オブ・スウェーデンとシャルロット・オースチンのイギリス出身コンビの調子が良く、本番の初夏には敵わないもののたくさんの秋バラを楽しむことが出来ました。

 

クイーン・オブ・スウェーデンは初夏のものと比べると小ぶりだったりカップが浅かったり、花弁の形が変わっているものも多いのですが可愛らしさは変わりません。

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ちょっとイビツなのもご愛嬌f:id:kapibara5168:20211116150833j:image

今秋のシャルロット・オースチンは、ひょっとすると今までの秋で一番調子が良かったかもしれません。

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そんな中、クイーン・オブ・スウェーデンとシャルロット・オースチンが夏の終わり頃から次々と花を咲かせるのをよそ目に、ウンともスンとも言わなかったのがアプリコット・キャンディ。

「初夏にたくさん咲いたから秋はお休みするのかな?」

と思っていましたが、9月に入ると蕾をつけ始め、

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数は初夏には及びませんが、また可愛らしく華やかな姿を見せてくれました。

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↓下の写真は10/6のもの。

このくらいになると涼しく虫もつかないので、夏に比べて花がずいぶん長持ちします。

ちょっとくらい傷んでもやっぱり可愛いよf:id:kapibara5168:20211116155820j:image

昨年2020年の夏は前シーズンの凍害から立ち直ったばかりで花数が少なかったことを考えると、バラたちの今年の復活ぶりは想像以上。

凍害からの猛暑、瀕死からの復活。

改めて生きるもののパワーを感じた夏でもありました。

カフェで出会った食欲旺盛エゾリスちゃんf:id:kapibara5168:20211117145655j:image冬に備えなきゃいけないもんねf:id:kapibara5168:20211117145657j:image

 

秋の花は他にもまだ少し。

紫のビクトリア・ファニーと、黄色く紅葉したホスタ・フランシーを一緒に撮ってみると補色関係が良い感じ。

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良い場所に植えてあげていないのであまり株は大きくなく、むしろ年々小さくなってきている気がしますが、この花が咲くと「秋が来たな〜」と感じます。

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「秋が来た」を感じるもう一つは秋明菊

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とっても可愛いのですが、これまたビクトリア・ファニー同様、良い場所に植っていないせいかどんどん背丈が小さくなっていくという。

最初は大きかったんですけどね〜。

勝手に矮性になってしまいました。

やっぱりプンゲンストウヒの周りは育ちが良くないです。

 

季節は進み、長い間咲いていたバラたちも朝晩の寒さにうなだれ、ブルーベリーの葉も赤くなってそろそろ晩秋の気配。

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そろそろ庭終いの準備を始めなければ…と思い始める頃です。

 

宿根草を刈り取り、枝折れの心配がある木などは女竹で補強。

バラは冬囲い作業の障害にならぬよう葉柄と棘を全て取り去ります。

いっぺんにやるとイヤになってしまうし腰や背中がもたないので、毎日少しずつ作業を進めます。

10/27f:id:kapibara5168:20211116170306j:image

10月も下旬になると庭も枯れた雰囲気に。

そんな時期になっても未だ花が咲いているのが、前述のガウラと「ミニバラ」とは名ばかりの大株のミニバラさん(ハッキリした名前は不明)。

11/8でもこのお達者ぶりf:id:kapibara5168:20211116172117j:image

小さなローズヒップがたくさん!f:id:kapibara5168:20211116172848j:image

この両名は最後の最後まで残って頑張ってもらうことにして、いざ冬囲い!

 

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ブルーベリーの株元に落ちた赤い葉っぱと、勝手に侵食してきた秋明菊の葉のコントラストを愛でつつ、グイグイと無慈悲に縛り上げていきます。

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植木屋さんのような美しい冬囲いは無理ですが、無事に冬越しさえ出来れば良いのです!

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バラには風除けネットを。

しかし先々シーズンのような少雪だと、これだけでは凍害を受けてしまいます。

すっぽり全体に暖かい雪の布団をかぶるのことが重要です。

 

風除けネットをかけたあと、まだチラホラと花が残るガウラを刈り取り、あとはデカミニバラさんを残すのみ。

まだ花は咲いていますが、だいぶくたびれてきましたね。

天気の穏やかな日を選んで、そろそろ彼女にもお休みしてもらいましょう。

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囲う前に小さなローズヒップを少しいただいてみました。

束ねてみると思った以上に可愛かったです。

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もう初冬となってしまいましたが、これでようやく『2021夏の庭だより』のケジメをつけることが出来ました。

ここまでお付き合いしてくださった皆さまのおかげです。

ありがとうございました!(^人^)

 

また長い長い冬がやってきます。

次に庭が目覚めるまで半年ほどでしょうか。

寒さを乗り越え、どうか無事に越冬出来ますように。

 

それではまた次回、どうぞよろしくお願いいたします☆

「あったかくして過ごしてね!」f:id:kapibara5168:20211117152035j:image