新年度は耳鼻科から(後編)&のんのさんの受難
もう少し早く後編を書けると思っていたら予想外に服薬期間が長くなり、すっかり遅くなってしまいました。
というかまだ服薬中です。
あ、結果が悪いから、という訳ではありませんよ!
良い先生なのは間違いないのですが、慎重というか念には念をというタイプらしく、結果的にゴールがズレていき、思ったよりも長く服薬することになったというか…。
北海道にもようやく桜
最初の1クール9日間、薬を飲み始めて間もなく、2日程度で聴力が戻った感覚がありました。
この様子なら薬は1クールで終われそうかしらん?
調子が良ければ服薬を終えてから2〜3日空けて来てくださいと言われていたので、2日後再び病院へ。
ちなみに前編で個人的に一番の懸案だった禁酒問題。
結果から言いますと6日間はキッチリ禁酒、そのあとは前回記事の最後に記した情報「ステロイドとアルコールは禁止ではない」を拠り所に、薬の時間とずらして適量ならというマイルールが適用されました。
ホント飲兵衛って…でございます。
「ダメねぇ、もう」
さて、右耳の聴力の再検査。
「左耳と同じくらいまで戻ってますね」
「おかげさまでほぼ元通りくらい聞こえるようになりました。ありがとうございます!」
良かった良かったで和やかに始まる診察。
「でも左耳も難聴ですからね。難聴には変わりませんよ(^ ^)」
そう、先生は安易に喜ぶのを許してはくれない。
迂闊にはしゃぐと必ずブスリとクギを刺してくるので油断は禁物です。
いや、いい先生なんですけどね笑
めまいの検査も今回は目のグルグルは止まっているとのことで経過は順調。
話ついでに、貰っている薬の中にあるビタミン製剤のおかげか数ヶ月悩んでいた肘の痛みや痺れが取れたのでそれを申告すると、「じゃあ今回の診察が終わる時、少しまとめて処方しますよ」とポーカーフェイスの先生がちょっと嬉しそうに表情が緩んだり、ホッコリと診察は進みます。
我が家の庭も少しずつ春の花が
去年咲かなかったクリスマスローズが咲きました
私としては今日の受診で治療は終わりと思い込んでいたので、じゃあ今回処方してもらえるのかな?と期待したのですが、どうも先生からは念のため9日間のステロイド治療をもう1クールやった方が…という空気が漂ってきます。
私の低音域が阻害されるパターンの難聴は再発の可能性が高いのと、コチラの病院にかかる以前の私の聴力についてがわからないので、もしかして治療を続けたら左耳含む聴力がもう少し向上したりはしないのかという可能性を考えて、もう1クールやってみては?ということのようです。
当初は最初の1クールで良くなればそれで終わりという話だったと記憶していましたが、先生がそう言うならその方がいいのだろうと思い素直にもう1クール9日間だけと薬を貰って病院をあとにしました。
シラーとプスキニア
特に大きな変化もなく2クール目9日間の服薬を終了し、いざ再び病院へ。
今度こそ通院は終わりよね?
聴力検査も済ませて先生とお話。
「左右大体同じになりましたけど、やっぱり元から聴力はこのくらいのようですね」
「そうなんですねぇ」
「(検査用紙のグラフの線を指しながら)でも平均がココの線ですから難聴なのは間違いないですからね」
先生がどうしてもクギを刺さずにいられないのは、
「寛解しても難聴なのは変わらないし再発する可能性も高いので自覚して気をつけるように」
ということなんでしょうね。
自律神経の乱れやストレスなども原因になるので気をつけて…というフンワリしたアドバイスは、高齢の親を抱える体調が不安定な更年期のオバサンとしてはどう気をつけていいのかわからないので、とりあえずハイ!と元気に返事。
そういえば初診の時、「現時点で一応病名をつけるとすれば突発性難聴」と言われたので、ブログに書く正式病名としてそれでいいか確認せねばと聞いてみると、
「違いますよ。最初から突発性難聴じゃありません。」
えっ、だって先生そう言ったもん!
今現在で言うならって…。
聞いたもん…。
しかし逆らったところでいいことは何もない。
気を取り直して、
「あっ、そうだったんですね!と言いますと、何が正式名称なんでしょうか?」
「きゅうせいていおんしょうがい◯*◇☆■§&▲⌘∮……です」
難聴のせいではなく、長くて聞き取れない(。˘•ε•˘。)
『急性低音障害型感音難聴』
これが私の正式な難聴の名称だそうです。
若い人に多い難聴だというネット情報を読み、ちょっとニンマリしたのですが、別の情報では最近は50代や60代も増えていると書いてあり、チェッ…となった次第。
まぁとにかく今日でお薬生活も終わりだわ〜✨
先生、ありがとう!!
そう思いつつ、そろそろ診療も終わりという頃
「じゃあステロイドはもうやめて、その他のお薬をあと14日分出すので、それで何ともなければ終わりにしましょう」
………( ̄・ω・ ̄)
えっと、あのぅ、先生?
2クール目終わって問題なければ終わりって言いませんでしたっけ…?
ワタシも忘れっぽいのでヒトのことは全く言えないのですが、順調なハズなのに毎回ゴールが動いていくのはナゼなんだ…。
いや、通院を長引かせようとするような先生ではないとは思うんですよ。
きっと、患者にとって不足のない治療をしようという真摯な姿勢なのだろうと。
すっかりアタマの回転のニブくなったオバサンは、脳内でカタカタカタ…とぎこちなく軌道修正し、また素直に14日分のめまい薬・ビタミン製剤・胃薬を貰って家路についたのでした。
数日かけてブログを書いているうちに桜もこの通り
そんなこんなで、たまに飲み忘れたりしながらもあと少しで14日分処方された薬も終わりそうです。
当初9日間で終わると思っていた治療期間が1ヶ月を超えるとは思わず、少しばかり文句も言ってしまいましたが、これも無事に聴力が(普通の人並みではないにせよ)戻ったから言えるワガママなのですよね。
謙虚に健康のありがたみを噛み締めようと思います。
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健康、といえば最近、のんのさんのことでもヒヤリとすることがありました。
4/23土曜、朝方の嘔吐のあとからすっかり元気がなくなり、ゴハンも水も受け付けず目を瞑ったまま最低限しか動きません。
しかし、のんのさんは病院へ連れて行くのが非常に難しいタイプで、保護してくれた病院でのワクチン接種すら先生が断念しようとするほど大暴れした前科があります(私が初めてのんのさんに会った時は人差し指に穴を開けられた笑)。
キャリーバッグに入れるまでの大捕物も、本人にとって過大なストレスになるのは避けられません。
寝姿や表情から、すごく怠いんだろうな、というのはわかりましたが、痛みなどはなさそうなので上記の理由から少し様子を見ることにしました。
引き取った病院はいろいろ事情が変わってしまい、申し訳ないですが連れて行く選択肢がなかったので、こういう難しいタイプでも診てくれそうな病院を新たに探さなければなりません。
その後一晩様子を見ても改善しないようなので、心当たりのある病院へ恐る恐る電話してみました。
「かくかくしかじか、こういった診療が難しいタイプの猫なんですが診てもらえるのでしょうか?」
「もちろん大丈夫です!ただ、診療に協力的ではない動物さんだと、軽く麻酔をしての診療の方が本人のストレス軽減のためにもいいと思うのですがどうでしょうか?」とのこと。
ありがとうございます!!
それならばこちらも覚悟を決めて、全力でのんのさんにキャリーバッグに入っていただくほかありません。
と、思いきや体調が悪いのんのさん、二人がかりなら何とか出来る程度の抵抗しかしません。
あののんのさんが、こんなにスンナリと(本人比)キャリーバッグに入れられるなんて…( ; ᴗ ; )
よっぽど具合か悪いんだな、と改めて病院へ行ける算段がついたことに安堵して急ぎ病院へ向かいました。
麻酔でスヤスヤのうちに検査をひと通り済ませたのんのさん、腎臓の機能が悪くなっていることが不調の原因でした。
超音波検査の結果、腎臓の周りにモヤモヤしたものが見えるとのことで、腎炎なのか腫瘍のようなものなのか。
腫瘍であれば外科的手術が難しい場所であるとのこと。
血糖値が高いことについては、多分病院へ連れてこられたことによるストレスではないかということでした。
とにかくしばらく点滴に通ってくださいとのことで、私の耳鼻科だけでなく、のんのさんも通院するという展開に。
高齢猫は腎臓に来ることが多いのは知っていましたが、まだ推定年齢8歳ほどののんのさん、ちょっと早くないかい?
そんなこと言われても
初日の診療後も特に体調が上向いた感じはなく、良からぬことが次々と頭をよぎります。
正直、最悪の事態も。
ところが2日目の点滴を午前中に終えると、昼頃からじわじわと上り調子になり、水と少量のオヤツを口にして、夜には缶詰のゴハンも食べて我々人間のテンションも急上昇⤴︎⤴︎⤴︎
結局、初日を含め4日間の治療でほぼ調子を取り戻しました。
その後、点滴をやめて2日ほど様子を見たあとの再検査。
まだ数値が高いことを示す『H』の文字はついていますが、点滴を2日間しなかった割には悪くないということで、1ヶ月後にまた検査をするということで、いったん通院は終了となりました。
腎臓周辺のモヤモヤについては、炎症なのか腫瘍的なものなのか判断がつきにくいとのことで保留ですが、今のところ急性の腎炎の可能性が高い…というのが一応の診断です。
こういった経緯があるので油断は出来ませんが、GWも終わった今現在も調子を崩すことなく元気に過ごしています。
毛繕いの最中、急にカメラを向けられたのでイカ耳
計5日間の通院期間、本人は病院に着いた途端にぐっすりオネンネで行き帰り以外はイヤな思いをしていないためか、病院に連れて行った私たちも恨まれてはいないようで一安心です。
あとは、のんのさんも私も次回の検査で無罪放免となれば良いのですが。
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人間も動物も生き物として生まれた以上、老いて病を得て、やがてこの世から旅立つのは自然なことだと思ってはいますが、命があるうちはやはりなるべく健康を保って生きていけたら良いですね。
皆さまも、また皆さまの愛する人たちやペット、全ての生きとし生けるものが穏やかに暮らせますよう、この波乱の世の中を見るにつけ思う今日この頃です。
お読みいただきありがとうございました。
それではまたよろしくお願いいたします☆
新年度は耳鼻科から(前編)
3/31、朝起きると右耳に何やら違和感を感じました。
高い山に上がった時や潜水した時に感じる、耳に圧力がかかる感じ?
いや、もう少しマイルドかな。ボワーンと詰まって音が遠い。
うーん?
まぁそのうち戻るでしょ!
痛みや耳鳴りなど明らかな異変は感じなかったので、この日はしばらく様子見をすることにしました。
とうとうコチラにも春の気配が
翌日4/1、今日から新年度。
右耳の調子は?
…うーん、変わらない、感じかな?
いや、昨日より若干聞こえる左右の音量に違いがあるような?
ないような。
テレビの前でクルクルと身体の位置を変えながら聞こえ方を確認する。
左側クルリ。
普通だね、けっこうけっこう。
右側クルリ。
…明らかに音量低いな。
片側ずつ指を突っ込んで聞こえ方を確認してみると、左が特にいつもと変わらないのに比べ、右は扉を閉めた隣の部屋でラジオが甲高くカシャカシャと鳴っているよう。
えー、ヤダー悪くなってる〜?(ノ´д`)
病院行くのめんどくさいよー。
あと1日くらい様子見てもいい?
朝のルーティンの簡単な家事をしながら往生際悪く様子見をする。
洗面所へ行くと、右耳側のリビングでつけっぱなしのテレビの音が風呂場の方(左耳側)から聞こえてきます。
音の方向がわからない。
どの音も左側からしか入ってこない。
「さっさと行きなよ。もうオバサンのカラダなんだからさぁ。ちゃんとメンテナンスしなさいよ。」
えっ、だ、誰スか?
まりちゃん!?
「違います」
仕方ない。内なる声に従って重い腰をどっこいしょ。
行きつけの小洒落た耳鼻咽喉科がないので、ここはひとまずGoogle先生にアドバイスを請うことに。
というかワタシ、人生で耳鼻科って行ったこと一度もなくない?
今年の旭川は雪が少なめだったので庭の顔出しが早い
ポチポチ…『耳鼻科』
あ、近いとこ。見たことある。
クチコミは、っと。
総合評価☆2点台半ば。見た感じ2/3以上が1と2。
…まぁ、クチコミも気に入らないと大袈裟に悪口書く人もいるしね。
どれどれ。
ちょっと読んでみよう。
↓
↓(以下複数コメントより)
『こんなにふざけた医者は初めて見た』
『今思うと警察呼んで介入してもらった方が早かった』
『本当に資格を持っている医者なのか』
『受診するにはコツが必要。上手に機嫌を取らないと怒る』
『他のレビューにもあったがとりあえず全部蓄膿なのか』
※少々クチコミの表現を変えております。
飲食店の評価に多いですが、こういったクチコミは無理筋なクレーマーなどの声で必要以上に悪い評判になっている場合があるので、あまり鵜呑みにしないようにはしています。
近いし。
だけど。
やっぱりヨソ行っていい?( ˙-˙ )
あまり遠くないいくつかの病院を検討した結果、クチコミ数は少なめだけど評価が高い昔からある小さな耳鼻科を選び、善は急げと昼過ぎに出かけました。
しかしここでちょっとした落とし穴。
Googleさんのページの診療時間は昼休みが記載されておらず、ひょっとしたら通し?ラッキー!と急いで行ったのですが、着いたらしっかり昼休みでした。
まぁそうよね。小さい病院だし。
先生や職員さんだってしっかり休まないと疲れちゃうよね。
午後の診療は…14時から。あと1時間以上あるなぁ。
肌寒い日、座っていた場所をちょっと離れて戻ったらのんのさんに全てを奪われていた
「だって私の毛皮、薄くて寒いんだもん」
少し行ったところに本屋さんがあるのを思い出し、そこで時間を潰させていただくことにしました。
立ち読みで申し訳ないけど、時々は買ってるから今日はスンマセンと思いつつ家庭医学書のコーナーへ。
せっかく時間が出来たんだし、症状の予備知識をちょっとでも入れときましょうかね。
耳鼻科関係の知識はほとんどないですが、字面がそのものズバリの『突発性難聴』ではないかとアタリをつけて読み始めます。
ほうほう。
「聴力は落ちたまま放置すると、約1ヶ月ほどでその状態で固定されてしまう」
「1週間以内、出来れば48時間以内に治療を開始するのが望ましい」
あっぶね!!(`ロ´;)
知らないでいたら様子見したままウダウダと時間を過ごしていたかもしれません。
そして読み進めるうちに、今回右耳の調子が悪くなる10日かそこら前に頭痛があったことを思い出しました。
場所は右後頭部。普段のワタシは頭痛持ちでもなく、痛くなったとしてもソコソコ。
それがちょっと珍しいくらい痛んで七転八倒、右後ろアタマの血管大丈夫!?と思うような激痛だったのです。
ロキソニンを飲んで耐えているうちに何とか復活し、その後は次の日まで鈍痛が残る感じでしたが、喉元過ぎればなんとやら。
それを思い出したら、そのあとの日にも右下瞼が異様にピクピクするという症状もあったことを芋ヅル式に思い出し。
アレ?みんなアタマの右側じゃん?
アタマの中の問題だったりしない?
えー、やだぁ(;´Д`)
と、少しばかり不安が増しましたが、偶然に出来た時間の余裕のおかげで思い出した諸々を診療でしっかり伝えられると考えたら、これはGoogle先生の落とし穴ではなく思いやりと言えるかもしれません。
そろそろ午後診療が始まるので、Google先生と本屋さんに感謝しつつ再び病院へ。
人生初の耳鼻咽喉科へGO!!✨
こじんまりとした病院は建物は古めですが掃除も行き届いて職員さんも優しそう。
ワタシが午後最初の患者のようです。
簡単な問診票を書いて待っていると間もなく呼ばれ、診察室に通されます。
ちょっと暗い。
落ち着いた感じの先生はワタシよりもいくらか年齢はいってそう。やや小柄だけど白髪もなく、ダンディと言って良いのではないか。
そんな余計なお世話なことを考えながら、よろしくお願いしますとご挨拶。
どうぞと勧められた先生の向かいの椅子は、なかなか年季の入った合成皮革張りの医療用リクライニングチェア。
サイズも小さめで、新しい歯科などで見かけるような豪華なタイプではありません。
周りには何の器具や道具かわかりませんが、おびただしい数の先生の武器がズラリと並んでいます。
「武器なの?」「そう、先生の武器」
先生は丁寧かつ矢継ぎ早に、現在の症状、それについての心当たりがないか、持病やアレルギー、コロナワクチンの接種状況、肝炎ウイルスの有無、家族に耳鼻科的な疾患がある人はいないかなどについて質問を繰り出してきます。
「頭をどこかにぶつけたとか誰かに強く叩かれたとかありませんか?」
おっと!
ここは明確に否定しておかないと家庭内DV疑惑をかけられてしまいそうです。
家人の名誉のためキモチ大きめの声で、ないです〜!と否定。
その後、ではレントゲンと聴力検査をしてきてくださいと言われ、看護師さんに誘導されて別室へ。
小さな部屋ですが、ここでレントゲンと聴力検査を一気にするようです。
まずはレントゲン撮影から。
- 頭部レントゲン3枚(前・両サイド)
- 耳を板にペタリとくっつけた状態のレントゲン左右それぞれ1枚ずつ
それが終わるとすぐ横のテーブルに置かれたふたつのヘッドホンで聴力検査の流れです。
『純音聴力検査』『骨導検査』が行われたようです。
音が聞こえたら握っている送信用の器具のボタンを押します。
いくつかのパターンの音を検査員の方が手動で流し、だんだん小さくしてどこまで聞こえるかという検査です。
ピー。(聞こえる、ヨシ)カチッ!
ピー。カチッ。
ピー。カチッ。
ピー…(聞こえるかも)カチ。
…ー(聞こえる…ような聞こえないような)
集中して聞いてはいるのですが音が小さくなるにつれ、だんだん本当に聞こえているのか気のせいなのか、自信がなくなってきました。
というか、何げに扉の向こうからパタパタと歩く足音や患者さんを呼ぶ声なども聞こえ、ワタシの集中力がピンチ。
きっちりとした防音室ではないのね。
この病院は交通量の多い大きな道路沿いにあり、建物が小さいせいか近くを通る大型トラックや救急車の音や振動が、部屋の扉を閉めていてもけっこう聞こえてきます。
心を鎮めろ。
頑張れワタシの集中力。
聞き取りが微妙な時は、んんん?みたいな顔をして頭をかしげると、検査員さんがちょっと音を戻して「これはどうですか?」と聞いてくれるので、「聞こえる、ような気がします!」と、曖昧な返答をしながら何とか無事に検査は終了。
骨伝導の検査は初めてだったので面白かったです。
検査が終わり再度診察室に通されると、検査結果が記載された紙ペラを示しながら先生がひと言。
「難聴ですね。」
でしょうね。
「というかトビーさん。今回のことだけじゃなく、もともと難聴です。大丈夫だと思っている左耳も。」
「え?( ´∀`)」←難聴
アナログなレントゲン写真を見ながら説明してくれる先生。
「頭のレントゲンは初めてですか?中耳炎何回かやってますね?」
ワタシ、自分で覚えている限り中耳炎になった記憶ないんですが???
そう言うと先生曰く、1〜2歳のものごころついてないような小さな頃に中耳炎をやっていて、そのせいで骨が(どこの骨かは不明)発達していない、とのこと。
へえぇ。
その骨の未発達のせいで、実は難聴の範囲のヒトなのに気づいてなかった、ってことなのかしらん?(先生との質疑応答に忙しくて確認してない)
今回こうなってみるまで、こんな大事なことを人生の後半に入った今の今まで知らなかったなんてねぇ。
自分的には聞こえに不自由も不満も感じたことはなかったけれど、世間の人にはもっといろいろな音が聞こえていたのか。
ちょっと残念な気はするけれど初めて知った自らのカラダの秘密に、おめでたいことでもないのに何やら新鮮なワクワクした気持ちすら湧いてくる不思議。
「会社での聴力検査は引っかかったことなかったんですが。」
「会社でやるようなのはここまで調べないですからね。高音域のこの辺りくらいまでしか検査しないんです。トビーさんはこの高音域が比較的保たれてるから引っかからなかったんでしょうね。でもそれでも難聴ですよ。」
先生が見せてくれる紙ペラに印字されたワタシの数字のグラフは、健常を示す太い横線のひとつ下の細線の、更にもう少し下。
グラフ左側の低音域を表す部分はグンと低い。ワタシの難聴は低音域がポンコツ、と心にメモ。
アタマの中のデキモノや血管がどうこうのの心配は、
「難聴から見つかる脳腫瘍とかもあるっちゃあるけど、今もう痛くないならまだ様子見で大丈夫だと思いますよ。今は難聴から治しましょう。右耳の低音域の数字、70(dB)です。」
「えーと、その数字って悪いんですかね?」
「悪いです。」
ずっと話を聞いていると、先生は曖昧な表現はしない主義のようです。
早口だけど説明はしっかり、情報量が多く、こちらの質問にも迷いなく答えて話が早い。
変な意味ではなく好みのタイプの先生。
近くの恐ろしいクチコミのところへ行かなくてよかったよ。
「今はすぐクチコミに書かれちゃうからコワイねぇ」
「で、めまいや耳鳴りはどうですか?」
自覚はなかったので、ないです!と力強く答えたあと、ではちょっと診てみましょうと先生が立ち上がり、自らワタシの座る診療椅子を慎重に手動で倒し(自分でヨイショヨイショと椅子を倒す先生を見ながら「古いからやっぱり電動じゃないんだな…」と余計なことを考える)素早く黒い布?が張られた長方形の謎の物体を、これは何だろうと思う間もなくワタシの目の上からカパッ!と。
その途端、
「あー、回ってるね。回ってる回ってる。」
自分が何をされているのかわからないワタシは???となって無言。
回ってるとは?
周りの看護師さんとかに別の用事で話しかけてるのかな?
今考えればそんなアホなことはあるはずもないのですが、キョトンと無言無反応なワタシに気づいたらしい先生は、
「めまい、起きてますよ。今も。」
………?
…………………!
「ええっ、ワタシですか?ワタシが今、めまい起こしてるんですか!?」
この状態で他人の話である訳がないので先生はきっと(何言ってんのこのヒト…)と思ったに違いありません。
なるほど、めまいを調べていたのか。
後から調べでは、赤外線CCDカメラを内蔵したゴーグル、あるいはメガネらしい。コチラからは真っ暗で何も見えないが、先生からは眼球の動きがバッチリ見えるスグレモノ。
めまいがある場合、明るいところでは目立たなくても暗い場所では瞳が振り子のように揺れているとか。
「うん、揺れてる揺れてる。めまいの自覚なかったですか?」と右に左にワタシの頭を倒しながら、ようやく事態を飲み込んだらしい患者に安堵する先生。
自覚がなかったということは軽度なのでしょうが、たしかにワタシは普段から立っている時などちょいちょいバランスを崩したりします。
運動不足で筋力もないから体幹が弱いんだろうな〜、なんて勝手に思っていましたが、もしかするとめまいのせいだったのかしら?
赤外線CCDカメラのあとは先生の持つペンの先を目で追う検査をし、そしてようやく本日のメインイベント、正式な病名発表です。
「とりあえず今現在つける病名としては突発性難聴ですね。」
とりあえず、というのは今後の状態によってはメニエールとか別の病名になる可能性もあるので、今日のところは広義な意味での突発性難聴。
処方された飲み薬のステロイドと抹消神経障害・血流改善薬、胃薬、めまい用の顆粒剤を最寄りの調剤薬局でもらって帰宅しました。
9日間服用して良くなれば終わり。
ダメならもう一度9日間。
それでもダメなら更に9日間服用。
トータル27日間(大体1ヶ月)で改善しなかったら、もうそれ以上は期待出来ないんですって。
デリケートな器官ねぇ、もう!
まぁもちろん良いことではないのだけど、耳鼻科は人生初体験だったし、自分の知らなかった自分のカラダを知れて正直ちょっと面白かったです。
危惧するのはただひとつ。
服薬中の晩酌問題。
やっぱりやめた方がいいよねぇ当然。
でも9日間も飲まないとか、成人してから初めての事態だぞ…。
やれるのか、オイ!
偉大なプロレスラーの言葉が頭に響き渡るなか次回(後編)に続く。
※ちなみに、飲まないに越したことはないがステロイドとアルコールは禁止ではないので少量・時間をずらしてならまぁ…という飲兵衛に都合の良い情報を掴んでおります。おほほ。
リニューアル
約4ヶ月ぶりの投稿。
こんにちは、トビーです。
道北の長い冬もようやく春の兆しが見えてきました。
2017年から始めたブログもだんだん更新頻度が落ち、
「ああ、きっとこのままフェードアウトしてしまうのだろうな」
そう感じていました。
ブログに限らず、マンネリやモチベーションの低下、心境や環境の変化などで継続が困難になることはありますしね。
ちょっと寂しいけど仕方ないよね。
うん。
……
……………
………………………グスッ!
………
イヤイヤ、続ける方法なんかないんかーい!
元々は日々の「庭のこと」「猫たちのこと」「北海道のこと」、ひとつふたつをサラッと書いておしまいだった当ブログ。
いつしかアレもコレもと詰め込みはじめ、時間もかかり、ブログを続けていくことが大変と思うようになりました。
ただ自分が楽しいから書いていたハズなのにね?
自分を縛って苦しくしていたのは他ならぬ自分自身でした。
ということでタイトル。
『リニューアル』
リニューアルというよりも、原点に帰る、と言った方が正しいかもしれません。
テーマもこだわらず、日々の小さいことをゆるりゆるりと独り言を呟くように。
そんなこんなで、要は
やめるのやめた
というご報告です。
「そんな宣言しなくても」
まぁ黙ってブログの形態を変えても何の問題もない泡沫ブログではありますが、自分自身のケジメとしてここに記しておきます。
明るいニュースも少なく大変なご時世ですが、今年も忘れず春が巡ってきてくれたことがしみじみ嬉しい。
「春になって芽が出てきて食べきれないから」と、たくさんのじゃがいもをもらったのでコロッケやフライドポテトに。これも春の味?向こうのグリーンは大根の葉っぱ笑
そうそう。
新しい何かを始めたくなり、この春から手織りを習うことにしました。
先日ワークショップで織ったタオルハンカチです。
初めてですし、まだ端の始末も水通しもしていないのでボサボサですが、糸が布に変わっていく過程は面白いですね。
今出来ること、目の前にある毎日を大事に過ごしていけたらいいな。
では本日はこれにて。
またよろしくお願いいたします。
『2021夏の庭だより・最終』
ご無沙汰しております、トビーです。
寒くなってきましたね。皆さまお元気でしょうか。
パネルヒーターはワタシのものなのよ
あまりに久しぶりすぎて『庭だより』を更新するにあたり一体どこから手をつけてよいものやら。
前回9月の記事は『庭だより』はお休みでしたので、庭記事としては8/2以来実に3ヶ月以上ぶりです。
更新期間があくと自分の習性としてアレもコレもぶち込み闇鍋になりがちですので、今回はとにかく
「庭」
このスタンスでまいりましょう。
端的に今の庭の状況を申し上げますと、そろそろ本格的にやってくる冬に備えて宿根草の刈り取りや冬囲いもほぼ終了、あとは雪のお布団の下でスヤスヤ眠りにつくばかりとなっております。
歌舞伎の睨みのような口元でスヤスヤ
連日真夏日記録を更新中の8/2の更新から、めっきり冷え込み最高気温が一桁の11月半ばの現在。
シーズンを通して記録報告するところ
完全に秋の庭をすっ飛ばした。
そういうことですね。
「うーむ。このまましれっと知らん顔して終わっても多分誰も気づかないだろうし、その方向で行くか…うん。」
…
………
いやいや!
誰が気づかずとも自分自身までダマせますかアナタ!?m9( ̄ー ̄)
…なんかよくわかりませんが誰かにお叱りを受けたようです。
ということで反省し、ここ3ヶ月の花たちの記憶を辿ってみたいと思います。
しばしのお付き合い、何卒よろしくお願いいたします!
*******
記録的な猛暑もようやく収まってきたのは『庭だより③』更新日8/2から1週間後。
下の表は某お天気サイトの画像から加工させてもらったものです。
https://weather.goo.ne.jp/past/407/2021080000/
旭川市では7/30の時点で、105年ぶりに30度以上の真夏日の連続記録を更新しました(それまでの記録は1916年の17日間が最高)。
サイトにより8/8の気温が30℃未満だったりと違いがあったのでハッキリとは言えませんが、上記のサイトを参考にすれば27日間に渡り真夏日が続いたことになります。
旭川は内陸の盆地で寒暖差が激しい上に雪も多いという土地柄。
気候の厳しさにはある程度慣れているとはいえ1ヶ月近く、ましてや30℃台後半となるとまさに天変地異クラスです。
↓
おいたわしや( ; ᴗ ; )
『庭だより③』に書いたように、この猛暑と日照りで我が家の花たちも少なくない影響を受けました。
そもそも冷涼な気候を好むからこそ、野生・園芸種問わず北海道に根付いている植物も多いのですから、やはり今年の夏は北国の植物にとって受難だったと思います。
ヘメロカリスはこれっきり枯れ込んで今季終了w
我が家の庭では、不運にも開花が猛暑時期だったものについては
- 背丈も低く花数も少ない
- もしくは全く咲かない
- 咲いても小さかったり傷んだようなヒネた感じ
そういった印象でしたが、開花の時期が猛暑前後だったものは難を逃れ、それなりに咲いてくれました。
8/16のフロックス・パニキュラータ
例年より花の房が小さい気もしますが、洗いたての真っ白なシャツのような清々しさです。
同じく8/16のアガパンサス
ジューンベリーの影に隠れているせいか、いつも「気がついたら咲いていた」パターンのアガパンサス。
今年も気づいた時は少々花のピークを過ぎてはいましたが、爽やかな青紫もスラリとした背の高さもいつも通りです。
8月も半ばを過ぎると真っ白だったアナベルは、また咲き始めのような緑色に戻っていきます。
緑→白→緑、この色変わりがとても好き。
緩やかに盛りを終えてゆくアナベルと入れ替わりに、今度はノリウツギの未熟な緑の蕾が膨らんで、やがて白いピラミッド型の花穂に。
季節が進むと白かったノリウツギも、やがてピンクを帯びて色変わりしていきます。
「一粒で二度美味しい」
ガウラ(白鳥草)はとーっても丈夫。
冷え込む晩秋になっても花を絶やさず、長い間目を楽しませてくれます。
9/99/2811/8 さすがに花数は少ない
風の日にはピンクがかった白い小花が蝶の群れのようにふわふわと揺れ、雨上がりには下向きに曲線を描く長い茎にきらきらの水滴。
このガウラは庭づくりの初期に種から栽培したものなので10年以上の長いお付き合い。
最後の最後まで咲いてくれるので、寂しくなった秋の庭を慰めてくれるありがたい存在です。
そうそう!
ガウラといえば、2019〜2020年の記録的な少雪のせいで雪に埋もれることが出来ず、枯れてしまった(と思われていた)ピンクの矮性ガウラが生きていました!
↓その際の凍害の記録
以前よりも小さく花も少ないですが、土の中で根っこは生き続けていたのですね。
去年は姿が見えなかっただけに嬉しいサプライズとなりました。
あと、なんといってもこの夏一番のラッキーさんだったのはバラたちです。
我が家のバラはアイスバーグを除いて四季咲きで、一番の盛りは初夏(6月下旬〜7月上旬)、その後はたま〜にポツリポツリ、そして真夏の暑さが過ぎた頃から本格的に返り咲きが始まります。
見事に猛暑時期を外した、まさに
勝ち組✨
今年は特にクイーン・オブ・スウェーデンとシャルロット・オースチンのイギリス出身コンビの調子が良く、本番の初夏には敵わないもののたくさんの秋バラを楽しむことが出来ました。
クイーン・オブ・スウェーデンは初夏のものと比べると小ぶりだったりカップが浅かったり、花弁の形が変わっているものも多いのですが可愛らしさは変わりません。
ちょっとイビツなのもご愛嬌
今秋のシャルロット・オースチンは、ひょっとすると今までの秋で一番調子が良かったかもしれません。
そんな中、クイーン・オブ・スウェーデンとシャルロット・オースチンが夏の終わり頃から次々と花を咲かせるのをよそ目に、ウンともスンとも言わなかったのがアプリコット・キャンディ。
「初夏にたくさん咲いたから秋はお休みするのかな?」
と思っていましたが、9月に入ると蕾をつけ始め、
数は初夏には及びませんが、また可愛らしく華やかな姿を見せてくれました。
↓下の写真は10/6のもの。
このくらいになると涼しく虫もつかないので、夏に比べて花がずいぶん長持ちします。
ちょっとくらい傷んでもやっぱり可愛いよ
昨年2020年の夏は前シーズンの凍害から立ち直ったばかりで花数が少なかったことを考えると、バラたちの今年の復活ぶりは想像以上。
凍害からの猛暑、瀕死からの復活。
改めて生きるもののパワーを感じた夏でもありました。
カフェで出会った食欲旺盛エゾリスちゃん冬に備えなきゃいけないもんね
秋の花は他にもまだ少し。
紫のビクトリア・ファニーと、黄色く紅葉したホスタ・フランシーを一緒に撮ってみると補色関係が良い感じ。
良い場所に植えてあげていないのであまり株は大きくなく、むしろ年々小さくなってきている気がしますが、この花が咲くと「秋が来たな〜」と感じます。
「秋が来た」を感じるもう一つは秋明菊。
とっても可愛いのですが、これまたビクトリア・ファニー同様、良い場所に植っていないせいかどんどん背丈が小さくなっていくという。
最初は大きかったんですけどね〜。
勝手に矮性になってしまいました。
やっぱりプンゲンストウヒの周りは育ちが良くないです。
季節は進み、長い間咲いていたバラたちも朝晩の寒さにうなだれ、ブルーベリーの葉も赤くなってそろそろ晩秋の気配。
そろそろ庭終いの準備を始めなければ…と思い始める頃です。
宿根草を刈り取り、枝折れの心配がある木などは女竹で補強。
バラは冬囲い作業の障害にならぬよう葉柄と棘を全て取り去ります。
いっぺんにやるとイヤになってしまうし腰や背中がもたないので、毎日少しずつ作業を進めます。
10/27
10月も下旬になると庭も枯れた雰囲気に。
そんな時期になっても未だ花が咲いているのが、前述のガウラと「ミニバラ」とは名ばかりの大株のミニバラさん(ハッキリした名前は不明)。
11/8でもこのお達者ぶり
小さなローズヒップがたくさん!
この両名は最後の最後まで残って頑張ってもらうことにして、いざ冬囲い!
ブルーベリーの株元に落ちた赤い葉っぱと、勝手に侵食してきた秋明菊の葉のコントラストを愛でつつ、グイグイと無慈悲に縛り上げていきます。
植木屋さんのような美しい冬囲いは無理ですが、無事に冬越しさえ出来れば良いのです!
バラには風除けネットを。
しかし先々シーズンのような少雪だと、これだけでは凍害を受けてしまいます。
すっぽり全体に暖かい雪の布団をかぶるのことが重要です。
風除けネットをかけたあと、まだチラホラと花が残るガウラを刈り取り、あとはデカミニバラさんを残すのみ。
まだ花は咲いていますが、だいぶくたびれてきましたね。
天気の穏やかな日を選んで、そろそろ彼女にもお休みしてもらいましょう。
囲う前に小さなローズヒップを少しいただいてみました。
束ねてみると思った以上に可愛かったです。
もう初冬となってしまいましたが、これでようやく『2021夏の庭だより』のケジメをつけることが出来ました。
ここまでお付き合いしてくださった皆さまのおかげです。
ありがとうございました!(^人^)
また長い長い冬がやってきます。
次に庭が目覚めるまで半年ほどでしょうか。
寒さを乗り越え、どうか無事に越冬出来ますように。
それではまた次回、どうぞよろしくお願いいたします☆
「あったかくして過ごしてね!」
おかまいなしに時間は流れて
少し前まであんなに暑かった夏も過ぎ去り、北海道らしい冷涼な季節がやってきました。
朝晩はめっきりと冷え込み、今はもうあの夏の暑さは本当だったのかしら?と思うほどです。
あと2ヶ月もすればまた雪が降るなんて。
1年が過ぎる早さに驚くばかりです。
さて。
そろそろ『2021夏の庭だより終』を、と思ったのですが、ずっと庭の話ばかりだったので今日は久しぶりにとりとめのないおしゃべりでもしようかと。
あ、とりとめがないのはいつものことでしたね(//∇//)ゞ
けっこう長文になってしまいましたのでお時間がある時にでも、「聞いてあげてもいいよ!」という方はどうぞお付き合いのほど。
*******
もう皆さんお忘れかと思いますが、不肖ワタクシ、健康診断リベンジのために減量・節酒(禁酒ではない)に勤しんでおりました。
起点は人生最高体重を記録した2019年1月正月明け。
久しぶりに乗った体重計に、
これアカンやつや…
道民なのに関西弁が出るくらいにはショックを受け減量を決意、アプリで体重管理を始めます。
しかし少し減ったところで満足してしまいその後はダラダラ、気持ちリバウンドしつつも体重記録もせずに気ままに暮らしていました。
転機が来たのは昨年2020年10月、たまには受けとくかぁ!と思い立ち、4年半ぶりに受けた健康診断。
勤めていた会社での最後の健康診断(40代後半)では、酒飲みの指標γ-GTPが3ケタだった以外はコレといって問題はなかったのに、4年半後の昨年は懸案だったγ-GTPはもちろん、人生で初めて中性脂肪や悪玉コレステロールが基準値越えという結果に。
「そうなると思ってました」
思えば(回想中)。
鉄の胃袋と、いくら飲んでも酔わず二日酔いもしない頑丈な肝臓を持ち、太りもせず健康で、「ワタシは一生太らない体質かも〜」と、おだっていた(調子に乗っていたの北海道弁)おバカな若い頃。
太りやすい薬を服用しているにも関わらず、仕事のストレスを飲んで食べて解消だぁー!!していた会社員時代後半。
仕事柄、夫が帰ってくるのが遅いため夕食が23時頃になるのも普通。
もちろん晩酌つき。
そして食べてすぐ寝る!!( ˘ω˘ ) スヤァ
むしろこの程度で済んでいたのがありがたいくらいかもしれません。
若い頃なら多少のムリもきいたでしょうが、年を重ねていけば体がもたないに決まっています。
気づけば若い頃の平均体重を10kg以上もラクラク超えていました。
ツケが回ってきたんだよ( ´)Д(`)
打ちひしがれる私に、ぽっこりぷよぷよのお腹が非情にささやきます。
それまではγ-GTPの値ばかり気にしていましたが、中性脂肪と悪玉コレステロールも加わったとなれば、全体を下げるには節酒(禁酒はしないんですってば)もさることながらとにかくムダに増えた体重を落とすのが先決なのでは?
そこから改めて真面目に減量・節酒に取り組み、今年の初夏の頃には何とか無事に目標クリアと相成りました。
以下のグラフはアプリの2年半の記録です。
2019.1〜2021.6
タッチペンを持っていないので指先で書いたヘタクソな「サボリ期」の文字が悲しい。
2年半でトータル13kgほどの減量、ここ10年少々の間についた贅肉が落ちたという感じでしょうか。現在のBMIは20を小数点で超えるくらいで落ち着いています。
元々飽き性でガッツのない私としては相当頑張った方。
さあ。
ここまで来たら、あとはリバウンドしないうちに一刻も早く健康診断を受けて数値の改善を確認し(改善してる前提)
そして心置きなく祝杯をあげるんだ!!←この心がけがもうダメ
しかし今はコロナ禍、特別に具合が悪いワケでもないのに健康診断を受けに行ってもいいのかな?
昨年の健診では、予約しなくてもお好きな時にどうぞ〜と言われましたが、念のためクリニックに電話して確認。
「ワクチン接種が始まってすごく混んでいるので朝イチ来ていただくか、それ以外ならお電話を。今日はもう、おひとりさま健診入ってしまったのでムリですねぇ…。」
しまった。
そうです。
すっかり失念していました。
高齢者のコロナワクチン接種が始まったのは6月から。
5月くらいから、健診そろそろどうかしらと思い始め、機は熟したと電話したのがワクチン接種が始まって1週間ほど後のこと。
「タイミング悪すぎ」
こちらのクリニックはワクチン接種が出来る施設だったため、ワクチン希望のお年寄りで押すな押すなの大盛況だったのでした。
そしてワクチンだけでなく、当然コロナ以外で具合の悪くなった患者さんも受け入れるワケですから、呑気に「健康診断を〜」とか言ってくる(おそらく)元気な人は正直遠慮して欲しいところでしょう。
高齢者が6月から接種になるのは知っていたのに迂闊でした。
5月までならイケた気がしますが時すでに遅し。
まだ体重管理も節酒も維持しなければならんのか…とガッカリはしましたが、まぁこればかりは仕方ありません。
その夜はキッチリと晩酌をキメ、次回リベンジに備えたのでした。
時は流れて秋。
健康診断は残念ながらまだ受けられておりません。
最初に撃沈してから1ヶ月ほど経過した7月、言われた通り朝イチに行ってみたのですが、やはりワクチンで忙しくて無理だとのこと。
朝は車を夫が仕事で使うため(以前は車は1人1台でしたが今は兼用で1台のみ)その道すがらクリニック前に降ろしてもらったので、自力で帰ろうにもアシがありません。
歩いて帰るには距離があり過ぎるし、バスもイナカで本数が少なすぎて来ない、タクシーはもったいないからイヤ。
用事もないのに待合室(密)に居座るわけにもいきませんし、座って待てるような施設も周辺にはなし。
仕方なくジリジリと温度の上がっていく午前の太陽の下を、
「あはは、ウォーキング楽しいぃ〜〜」
と自らに言い聞かせ、夫がこの周辺に戻ってくるまでしばらく歩くことに。
30分ほど歩いた先で、開店したての涼しいスーパーで息を吹き返した頃にようやく朝の仕事先帰りの夫に拾ってもらうことが出来ました。
そんなこんなで挫けてしまい、健康診断再々トライのタイミングをつかみ損ねて現在に至ります。
ヒマそうなクリニックなり病院なりを新規開拓する、という方法もありそうですがソコまでしなくてもいいかなと。このご時世にヒマな病院ってヤバそうだし
手元にある市から送られてきた特定健診の期限は来年3月までですが、果たしてそれまでに使うことは出来るのか。
そしてその時までリバウンドせずにいられるのか!?
現在は節制を緩めつつも、以前のユルユル過ぎる生活様式に戻らないよう気をつけています。
↓ユルユル過ぎる生活様式のヒト
そもそも健康診断さえ済めば、無罪放免好き放題!というワケにもいきませんしね。
過不足の少ない「程良い生活」に慣れる期間と思って過ごしていきたいと思います。
こうして、
リバウンド前に健康診断済ましちゃえ!の野望
が絶たれた現在ですが、ワクチン接種が遅れている我が街でもようやく我々世代にもワクチン接種予約の順番が回ってきました。
集団接種会場、もしくはかかりつけの医療機関で接種してくださいとのことですが、はて。
「かかりつけ医」の定義とは?
ピンとこないので、Google先生に尋ねてみた結果、〝その病院又はクリニック等で一定期間おきに決まって受診したり投薬を受けている人〟というような解釈が一般的であるようです。
私が体調不良時などでかかるのは、健康診断を受けようとした前述のクリニックです。
数年前は薬を貰うために毎月通っていましたが、ここしばらくは軽微なことや健康診断などでたまにしかお世話になっていません。
これは「かかりつけ」といえるのかどうか?
多分それには該当せず、集団接種なんだろうな〜と考えていましたが、8月末に念のため電話してみました。
「カクカクシカジカ、こんな感じでそちらにお世話になっているんですがコレって〝かかりつけ〟の、し、資格アリですか?」
かかりつけの資格、ってなんだよ!と自分にツッコミつつ返答を待っていると、
「他の医療機関にかかってますか?」
「そちらだけです(内科系は)」
「でしたら」
OK!!✨d(。ゝω・´)
その場で予約をし、9月中に日程をお知らせしますとのこと。
先日無事に連絡が来て、1回目を10月半ばに受けることになりました。
新しい形式のワクチンだしデマもすごいし、友人などにもけっこうな副反応があったりで少しコワイのが正直なところですが、若くもなく、何より子ども時代と成人後で2回の肺炎を経験し、風邪などでも気管支に影響が出やすい体質を考えるとリスクよりもリターンの方が大きいと判断しました。
夫は受けるとも受けないともまだ決めていないようですが、そこは家族と言えども個人の判断ですのでお任せするということで。
幸い今のところ、義父母も実父もワクチン接種後も無事に過ごしているのでありがたいです。
*******
自分のワクチン接種の目処もつき何となくホッとしていますが、このコロナ禍で実父の状況に変化がありました。
父自身は89歳という年の割にはしっかりしている方かと思いますし(もちろん年齢なりの衰えはあります)、元々丈夫な人なのでまずまず問題はないのですが、今まで何度かこのブログでも登場したことのある父のカノジョさん(80歳)が入院してしまいました。
お付き合いは十数年になると思いますが、ここ数年は脚の調子が悪いと言って杖をついていたのが最近本格的に悪化し、まともに歩けなくなってしまったとのこと。
今まで数日に一度程度の割合で、独身の息子さんと一緒に住む自宅から自転車やバスを使って父のところに来ては世話を焼いてくれたり、コロナ前は一緒に居酒屋へ出かけたりと、配偶者を亡くしたもの同士で楽しみながら暮らしておりました。
それが7月上旬のカノジョさんの入院で、父は久方ぶりの完全一人暮らしに。
私はカノジョさんと一度ケンカになったこともありますが(↓以下参照)
同じ市内とはいえ、父と離れて暮らしている私にとっては大変ありがたい存在ですし、その後はケンカしていません笑。
もうハッキリ覚えていませんが、父からカノジョさんを紹介してもらった時は父は70代後半、カノジョさんは60代の終わり頃…だったかな??
それが、父はもう少しで90歳。
カノジョさんも80歳。
もちろん当時アラフォーだった私も等しくトシを取り、時の流れは何と早いことかとつくづく思います。
「ワタシもねぇ、6月で6歳になっちゃったのよ」人間だと40歳ですってよ、まりちゃん
こういったワケで7月の半ば頃から、十数年ぶりに完全な一人暮らし生活になった父への生活フォローが始まりました。
ただ前述した通り、父は年齢なりの衰えはあるものの自力で通院したり近所へ買い物へ行ったり、除雪や家のまわりの草刈り作業などもゆっくりとですがまだ出来ます。
私がすることといえば、本人が使い方を忘れてしまった(ずっとカノジョさんにしてもらっていたので)古い洗濯機を操作したり、父には難しい作業の代行、主には食事のフォローです。
実家の台所は使いにくいので、冷凍食品や半製品も使いながら自宅で調理した惣菜などを仕出し式に4〜6日に一度くらいの割合で届けています。
「俺はメシなんて何でもいいんだ」
そう言って憚らない父は若い頃から食に興味が薄く、晩酌に少しのアテがあれば良いというタイプなので、お腹を膨らます食事というよりは酒の肴にもなるようなオカズが中心です。
毎日作って持っていくのが一番なのでしょうが、うるさく世話を焼きすぎると不機嫌になりますし(面倒)、第一に私がもちません。
自分で散歩がてらコンビニやスーパーへも行けますし、作った惣菜も冷蔵庫にさえ入れておけば数日くらいなら、古い食べ物に耐性のある父(笑)ならお腹を壊すこともないでしょう、多分。
ただし、時々冷蔵庫の中身を確認して傷んでいるものがないかのチェックは必要です。
このように週に1〜2度ほどの仕出し屋・便利屋さん家業でも、持久力ポンコツの私にとってはそれなりに体力が削られるようです。
朝、自宅で簡単に家事を済ませてから惣菜を作って詰め、往復1時間の実家に届けて多少の作業をしてから買い物などをして帰るとドッと疲れが。
そのあとバッタリ眠り込んでしまい、気づけば夜なんてこともしばしばです。
「自分とこと実家と、料理作る段取りばっか考えててちょっと疲れたな(›´÷`‹ )」
油断するとすかさず下がろうとするモチベーションの維持のために、途中から作った惣菜を写真に収めるようになったのですがコレがなかなか効果があります。
何を作ったかの記録になるし、たまに写真をTwitterに載せたりなんかして「頑張ってる私エライ」と自己満足することで、ヨシ!また作るかぁ〜!という気持ちになれるので。
しかしながら、はてなブロガーの皆さまやTwitterでお付き合いのある方々などのお話を伺うと、もっともっと大変な思いや介護をしている方々がたくさんいらっしゃって。
それを思えばこのくらいのことでヘコタレている場合ではありませんね。
私ももう少し頑張ってみましょう。
そんな折、父と話していて家族の年齢の話題になりました。
「じゃあお姉ちゃんは、ママ(←実は我が家はパパママ呼び)が亡くなった時のトシになったのか」
と遠い目の父。
私には10歳年上の姉(神奈川在住)がおり、今の姉の年齢がまさに母の没年齢とドンピシャ。
カノジョさんと仲良くしていても、ちゃんと母のことは覚えてくれているのですね。
母は24年前、私が29歳の時に63歳で病没しました。
私は自分の不手際やタイミングの悪さで看取りにも間に合わず、入院中のことも自分の未熟さゆえに後悔していることが今でも胸の奥にくすぶっています。
なので今、疲れただなんだとブーブー言いながらも89歳になった父の手伝いを出来ることは幸せなことなのでしょう。
あっ、うっかり私の年齢もバラしてしまいました笑
とりあえず、いずれやってくる父の見送りを済ませるのと母の年齢を超えるまでは。
それが今のところの自分の寿命目標?です。
先日、カノジョさんは無事に脚の手術を終えてリハビリの病院へ移ったようです。
このご時世ですし、完全な同居家族というわけではありませんので父は一度もお見舞いに行けていません。
高齢ですので、父とカノジョさんがいつまで今までのように過ごせるかはわかりませんが、近いうちにふたりで再開の乾杯が出来ることを願っています。
それまでは何とか私が、父の健康を損ねないように頑張らねば。
ウン十年ぶりに実家の裏に行ったら咲き残っていたアジサイが綺麗だったので貰ってきました♪
ああ。本当にとりとめのない話ですっかり長くなってしまいました。
お付き合いいただいた皆さま、ありがとうございました。
次回は最後の『2021夏の庭だより』の予定です。
それでは本日はこれにてドロン!
庭焦げる 〜2021夏の庭だより③〜
暑いですね。
いつもの夏なら、
「北海道に住んでるくせに暑いとか軟弱な!」
という風に思われやしないかと、ブログでは使い方にビクビクと気を使っていた「暑い」というワード(被害妄想)。
さすがに今年は胸を張って使ってもいいでしょうか?
「許す」
今日は8/2、内陸の我が旭川市で21日連続の真夏日、過去133年の旭川の観測記録で初めてのことだそうです。
最近は毎日34〜36℃くらいになりますので、エアコン普及率の低い北海道としてはなかなかシャレになりません。
我が家は10年くらい前に、飼っていた犬が年を取り弱ってきたのを機にエアコンを導入しました。
それからはもうエアコンさまさまで、今やエアコンなしの暮らしは考えられないほどお世話になっています。
昔は
「暑くても大変なのは1週間くらいだから」
そう言われ、実際そのくらいで済むのでエアコンが欲しいとまでは思わずに暮らせていました。
むしろ暑い日は、やっと夏らしい夏キタ!とばかりに子ども時代は喜び勇んでプールや水遊びを楽しんだものです。
冷夏の年だと、「ちびまる子ちゃん」の藤木君並みに唇が紫になりながらのプールや海水浴だったので、子ども〜若者時代は冷夏よりも暑い夏の方が嬉しかったです。
さて。
そんな猛暑続きの最近でも、カラッとした北海道らしい暑さの日が多いのがせめてもの救いと言えば救い…
ではありますが、暑さ以上に困ったことが。
それは
雨が全然降らない。
先日、旭川の一部や近隣の町には警報が出るほどの雨が一時降ったようですが、我が家方面には1滴も降らず。
そんなぁ。
イジワルしないでウチにも降ってよ。
「神さまってさぁ、イジワルだよね」まりちゃんもね…
私が家の中に鉢植えなども殆ど置かず、植物は地植えしかしないのには明確な理由があります。
それは基本水遣りをしなくても良いということに尽きます。
ええ、何せホントにめんどくさがり屋なので。
水遣りをするのは、宿根草のスキマに植えたミニトマトやら大葉やらバジルなんかの夏野菜苗、新しく買った花の苗などが根付くまでで、あとは大抵そのままお天道様任せで済んでいました。
しかしながら今年はさすがにマズイ。
雑な扱いには慣れているはずの我が家の植物が夜な夜な枕元に立ち、
アツイ...アツイヨ...
シンジャウヨ.....(⌍꒪д꒪⌌)
そう耳元で囁き続けるので、すっかり怯えた私は最初はジョウロで数日間、ヒイコラヒイコラ何度も往復。
数日後ジョウロでの運搬に限界を感じたワタシは、何年も前に持ち手から激しく漏水するため物置の奥に押し込んであった水撒きホースを引っ張り出し、部品交換と応急処置で何とか使えるように。
そう。
何年も水撒きホースなんぞ必要なかったのに、今年は水遣りをしなければ庭の植物全滅の危機だったのです。
時に皆さま、前回登場した陽気なお兄さんを覚えていらっしゃいますか?
オリエンタル・ポピーの花びらが落ちた後の「楽しくいこうぜ!」の、あのグリーン・ナイスガイ君を。
「やあ!」
オリエンタル・ポピーは花びらが落ちた後の姿も面白いので、毎年しばらくはそのまま観賞用に残しています。
ちょっとコワイかも
しかし今回の猛暑の少し前にはもう、あのみずみずしいグリーンのナイスガイが見る影もなく変わり果てた姿に。
※やや閲覧注意
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あの明るく陽気だったお兄さんの変わりよう。
怨嗟の表情が、この夏の過酷な経験を物語るようです。ちなみに今回は目や口を描き込む加工は施しておりません
この姿は連続猛暑記録の前ですので、お兄さんの変わりようは今現在の暑さとは直接の関係はありません。
が、その後あっという間に下葉も黄色く枯れ込んでしまったので来年はどうなりますか。
オリエンタル・ポピーは丈夫なので、全く出ないということはないかと思いますが、他の植物も弱々しいものが散見されますので、来春は芽を出してくれないものもあるかもしれませんね。
こんな様子ですので、今現在の庭の姿はあまり見目麗しいとは言えません。
ここ数年、花びらがすぐ食べられてしまうエキナセア
前回の記事、満開のバラが終わってから静けさを取り戻した庭は、その後宿根草へと舞台を譲りました。
そこへこの猛暑です。
今はもう散ってしまったり、そもそも暑さでまともに咲かなかったりグダッたりしてしまったものが多いので、今回は綺麗だった頃の写真を貼っておきますね!
では。
モナルダ・パープルと蜜を吸うイチモンジセセリ。今年はイチモンジセセリが多かった気がします。
蛾に間違われがちですが(私も以前そう思っていました)蝶です。
よく見るととても可愛い顔をしていますが、幼虫がイネを食害するため害虫扱いされることもあるようですね。
モナルダ・パープルとペンステモン・ジングルベル、何となく混ざって咲いています。
一時ほとんど咲かなくなったペンステモン・ジングルベルですが何故か最近調子を盛り返してきました。
アリウム「丹頂」、当初はバラのシャルロット・オースチンと一緒に咲いたらいいかな?と思って植えましたが、バラと花期がズレているようで共に咲き揃うことはありません笑
我が家の庭は、人目につく(と言っても人通りはまばらです)前面、道路際が一番充実していないという残念な作りになっています。
道路際のプンゲンストウヒの周りは植物の生育があまり良くなく、更に細かい木の根が周囲に張り巡らされていて新しい苗を植えても大抵すぐダメになってしまうのです。
そんな中、勝手に増えて広がってくれるのがこのアルケミラ・リトルレディ。
黄色い小花が集まって咲き、ふわふわとした情景を作ります。
よく見かけるアルケミラ・モリスよりも小さいタイプです。
庭の初期、道路際プンゲンストウヒの側に植えたものが今もずっと元気でいてくれてありがたや。
雨が降ると水を弾く性質の葉の上に乗った雨粒がコロコロと転がる様子が綺麗です(雨粒写真ナシ)殺風景な庭の前面1列をもうすぐ覆ってくれそうです。
今や暑さですっかりショボショボになってしまった、シャスタデイジー・オールドコートの在りし日の姿。
デルフィニウム・ギネバー。
比較的短命な宿根草と言われるデルフィニウムですが、このギネバーはずいぶん長く頑張ってくれています。
しかし今年は経年のせいなのか暑さのせいなのか、背丈は私のお腹あたりで花数も少なかったです。
全盛期は背丈も私くらい、大きな花穂が重さに耐えられないほどでしたが今年はこじんまり。
来年も出てきてくれるでしょうか。
ハニーサックル(ロニセラ)。
毒キノコのカエンタケ風に花が開いてきますが、こちらはおどろおどろしさはなく可愛らしいです。
アキレア・ノブレッサ。
愛らしい白い小花がたくさん咲きます。
八重の矮性アルセア2種(タチアオイ)
矮性の名の通り、よく見かける天を衝くような大きさではなく、腰くらいのほど良い大きさです。
赤い方は本当はもう少し深く濃いピンク寄りの色なのですが、私の技術不足でどうも本来の色に写らず残念。
アナベル。
この写真は咲き始めのグリーンから白へ変化した頃ですが、今はまた咲き終わりのグリーンを帯び始めています。例年より花の玉の大きさが小さく感じます。
これも暑さが関係しているのかしらん?
ヘリオプシス・バーニングハーツ。
何となくシャスタデイジーの近くに植えたのですが、どちらも生育旺盛なのでギュウギュウにおしくらまんじゅうしながら生えています。
ルリタマアザミ(白)
ルリタマアザミ(紫)
種類なのか植え場所なのか、白の方が先に咲きます。
紫の方はあちこちから新しい芽を出して範囲を広げようとしますが、白はあまり増えようとしません。
勝手な憶測ですが、アルビノなど自然界の白いタイプは一般的に弱いイメージがあるので、繁殖力の違いはそこなのかしら?なんて思ったり。
夕方のルリタマさんシルエット、何かのヒーローっぽい
ノリウツギとプンゲンストウヒの影で、ひっそりいくつか花をつけるクナウティア・マケドニカ。場所が悪くて申し訳ない我が家の植物のひとつです。
これも今年あまり生育の良くなかったベロニカ・ピンクダマスク。花が少なかったです。
白のベロニカもイマイチでした。
花が少ないのは前述のように他にもあって、毎年たくさん咲いてスキあらば勢力を広げようとするヘリオプシス・ブレッシングハムダブロンも今年は背丈も小さく、また花数を減らしました。ただ、このヘリオプシスは勢力旺盛な時期にジューンベリーの株元にも入り込んだのですが、そこのものは葉が変異して斑入りに。↑は7月アタマの頃の斑入りヘリオプシスの写真ですが、既に水枯れの兆候が出ていますね。
小さな庭でも少しずつ植物が変化していくのは面白いです。
生育が良くないといえば、去年豊作だったブルーベリーも今年は不作のようです。ちょっと残念ですが、去年の豊作と今年の暑さで一休みといったところでしょうか。
花が少なかった割にはたくさん実ったジューンベリー。
枝がたわむほどでしたので、さぞかし小鳥たちが喜ぶだろうとやってくるのを待っていましたが、これも暑さのせいなのか他にもたくさん食べるものがあるからなのか、あまり姿を見せてくれないうちにすっかりドライジューンベリーに。
小鳥は来ないのに、近所を縄張りにしているカラスたちが一度に5羽も木に潜り込んで、枝を盛大に揺らしながら食べているのを見た時はちょっと笑ってしまいました。
まぁ、ドライのまま木に残ったのを、餌の少ない冬場に食べにくる鳥もいますからね。
まぁそれはそれでヨシ!ということで(現場猫精神)。
「ヨシ!」
とにかく特別に暑いこの夏。
そもそも暑すぎて咲かない、咲いてもすぐにダメになってしまう今時期の宿根草に比べ、初夏の時期に咲くことが出来たバラはとてもラッキーでした。
昔から
「北海道はお盆が過ぎれば夏は終わり」
と言われ、涼しくなるのが常でしたが(ヘタすると寒くなる)今年はどうでしょうか。
冷夏だとせっかくの夏なのに物足りないと言い、暑いと早く涼しくなれと文句を言う。
己が身勝手さに苦笑しています。
そしてこの猛暑によるピンチで、果たして次回の庭だより④は無事書き上げることは出来るのか!?
答えはわからぬまま天を仰いでおります。
皆さまもどうぞお身体をお厭いくださいませ。
それではまた次回、よろしくお願いいたします。
天を仰いだ先には現場猫、もとい猫神さまの姿が
2021夏の庭だより②
2021.6月下旬、我が家の庭にもとうとうバラの季節がやってきました。
今年も例年通り、開花のトップバッターはクイーン・オブ・スウェーデンです。
昨年2020年は記録的な少雪で、春先冬囲いを外してビックリ!ほとんどのバラに深刻な凍害が出てしまった我が家の庭。
10年以上、雑な素人仕事ではあるものの何とか枯らさずにやってきたのに、
くっ!
もはやここまで。。
と、敗軍の将のような心持ちで、ちょっぴり寝込んだ去年の春。
旭川という土地は内陸で冷え込みが厳しいものの積雪も多いので、保温効果の高い雪にすっぽりと包まれさえすればさほど問題なく冬越しが出来ます。※もちろん土地に合った植物でなければ戸外での冬越しは出来ません。
旭川は植物の耐寒度を示すハーディネスゾーンでいうと、ゾーンナンバー「5」
こんなにも雪が少ない冬を迎えたのは庭づくりを始めてから初の経験だった2020年。
よもやこんなことになろうとは。
しかしながら普段からさほど甲斐甲斐しい世話をされていなかったのが功を奏したのでしょうか。
ド根性を発揮して、各々誰ひとり欠けることなく復活を遂げたのです。
とはいえ、さすがに去年はどのバラも如何にも「病み上がり」といった風情でしたが、今年は無事にたくさんの花を咲かせてくれました。
全身真っ茶色の変わり果てた姿になり、全ての枝を地際から10cm程度まで切り詰めることになったクイーン・オブ・スウェーデンも今年は何ごともなかったかのような咲きっぷり。
咲き始めのベビーピンクから徐々にアプリコットを帯びてゆく様子が愛らしいです。
一番の古株・ニコール姐さん。
初心者でも育てられるバラをください!の一言で店員さんから選ばれてやってきた、私の初めてのバラ。
実際とても強健です。
現在は雪の重みや長年のヘタクソなお世話のせいか樹形が乱れてしまい、冬囲いを施しても上手くまとまらず春先にちょいちょい枝折れが発覚します。
背丈も低く枝数も多くありませんが、花びらの独特の色合いのせいか、咲き始めると存在感を発揮するのがニコールの姐御。
何とぞ長生きしてくださいませ。
夕方、少し日が陰った時に光の当たり具合で発光しているように見える時がある
シャルロット・オースチン
ニッコリ仲良し
今年は相方に植えてある紫のカンパニュラ・パーシフォリア(桃葉桔梗)と開花時期が揃ったので色が引き立てあって華やかです。ちなみにこのカンパニュラ、勝手に普通の紫のものと薄紫のものの2種類に分かれて咲くようになりました。
それと。
うーん。
多分、自分が買ったん…でしょう、ね。
今年から白花も咲くようになりました。
去年の秋、元の植え場所からシャルロット・オースチンを挟んだ逆側に新しいカンパニュラが育っているのに気づいていたのですが、今年咲いてみたら白と薄紫の2色でした。
以前、白も欲しいなと思っていたので買ったのかもしれませんが、ウッ…記憶が…。
庭の植物配置図にも記入してないし、買えば必ず取っておくようにしている苗の説明書きも残っていないんですけどねぇ。
まぁ年齢を重ねるとこういうことも起きるということで。
うん。
白いカンパニュラ、涼しげで良いです。
だいぶ花色が色褪せてきていますが、名前不明のミニバラもたくさんの小さな一重の花をつけました。
↓ミニバラ(大嘘)
レンガ2列分の狭い園路は既に通ることは出来ず、強引に通り抜けようと思えばハイハイしなければ抜けられ…いや、ハイハイしてもバラの棘が背中に引っかかって無理ですね。
ミニバラと言いつつ一番背の高い部分は私の鼻先くらいまであり(150cmくらい?)、実は今、他のどのバラよりも大きいです。
このミニバラを思う時、私はいつも頭に浮かぶお方がいるのです。
某ブログ「ねこしごと」の某ねこぞうさん(伏せてない)
のおうちで暮らす猫ちゃん。通称、
でっかいチビちゃん
青い瞳のぽっちゃり美人
※写真提供ねこぞうさん
〝チビ助だからチビちゃん〟だったのに、予想外の大成長を遂げたので「でっかいチビちゃん」にクラスチェンジ。
このミニバラもまさにそういった趣き。
でっかいチビちゃん。
でっかいミニバラ。
これぞ矛盾の美学 (?)
まあ何が言いたいかというと、
ちっちゃくてもでっかくても、要はみんな可愛いのです。
「なんぞよ?」チビちゃん、ご出演ありがとうございました!
実は最近になって、割と近場のお宅の庭にこれとよく似たバラが咲いているのを見つけました。
大きさといい樹形といいやはりミニバラというには大き過ぎるサイズ。
呼び鈴をピンポーン!と鳴らして、
「このバラの名前を知っていますか?」
「そもそもミニバラなんですか!?」
そう聞いてみたい気もしますが怪しいのでやめました。
と、ここまで書いてハタと気づく。
ググッてみればいいんじゃね(」゚ロ゚)」!?←今更
早速
ミニバラ 巨大化
で、ポチッと検索。
…ほんの少し読んだだけですが、何だか巨大化したミニバラに驚いているのはどうやら私だけではないようですね。
よくあることなのか。
金魚でも水槽に合わせたサイズに育つと言いますし、ミニバラが鉢植えから地植えになってはっちゃけただけなのかもしれませんね。
個別の名札も付いていない小さな鉢植えで、たしか「298円」くらいだった彼女。
その逞しさ、見習いたい。
計画通り(ニヤリ)
凍害がひどくて昨年春にギリギリまで切り詰めた「つるアイスバーグ」はお迎えして3年目の、我が家で1番の若手バラです。
小さな握り拳のような株元に僅かな枝が残る痛々しい姿に、さすがにダメかな…と半ば諦めていましたが、夏になると数本の新しい枝が!
もちろん、枝を伸ばすのに精一杯で昨夏の開花はありませんでしたが、今年はとうとう我が家の庭に定植してから初めての花をつけてくれました。
溢れるように咲き乱れ、とまではいきませんが、ポコポコとした房咲きが可愛らしいです。
今年も冬囲いを外してみると雪の圧力で幹が割れていたりと、何かと我が家で受難続きのアイスバーグさん。
艱難辛苦を乗り越えて。
初めての開花に感無量です。
さて。
いよいよ大トリはこの方、アプリコット・キャンディさん。
今年は良く咲いてくれました。
大ぶりなアプリコット色の花はとても華やかです。
隣のサルビア・ネモローサとご挨拶。
「今年もお会いしましたね」
サルビア・ネモローサのややダークなピンク紫が良いコントラストです。
クイーン・オブ・スウェーデンやシャルロット・オースチンといった可憐系の我が家のベテラン勢を抑え、すっかり主役の風格のアプリコット・キャンディ。
凍害も他のバラたちよりは比較的マシだったとはいえ、昨夏はやはり花数を大きく減らしました。
その鬱憤を晴らすがごとくの今夏の咲きっぷりときたら、高笑いが聞こえてきそうです。
ほら。
耳を澄まして。
ゲラゲラゲラゲラ!
ちょっと違いますね。
あーっはっはっは!
いや…やっぱりバラだし、
オーッホッホッホ!
の方が?
うん。
激しくどうでもいいですね!
7月上旬、バラたちは盛りを終え、舞台を宿根草に譲りつつあります。
アイスバーグ以外のバラは四季咲きなので、秋にまた逢えるのを楽しみに。
そうそう、下の写真右端にある傷んだ花は蕾の時に食害に遭い、摘んでしまうつもりで忘れてしまったものです。
蕾は半分近く食べられてしまい、とても開花するようには思えなかったのに、何くそ!とばかりに残りの部分を開花させました。
なんというパワー。
生きているって、すごいことですね。
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それでは今回はこれにて!
また次回、どうぞよろしくお願いいたします。
あっ、猫たちも元気です☆