新年度は耳鼻科から(後編)&のんのさんの受難
もう少し早く後編を書けると思っていたら予想外に服薬期間が長くなり、すっかり遅くなってしまいました。
というかまだ服薬中です。
あ、結果が悪いから、という訳ではありませんよ!
良い先生なのは間違いないのですが、慎重というか念には念をというタイプらしく、結果的にゴールがズレていき、思ったよりも長く服薬することになったというか…。
北海道にもようやく桜
最初の1クール9日間、薬を飲み始めて間もなく、2日程度で聴力が戻った感覚がありました。
この様子なら薬は1クールで終われそうかしらん?
調子が良ければ服薬を終えてから2〜3日空けて来てくださいと言われていたので、2日後再び病院へ。
ちなみに前編で個人的に一番の懸案だった禁酒問題。
結果から言いますと6日間はキッチリ禁酒、そのあとは前回記事の最後に記した情報「ステロイドとアルコールは禁止ではない」を拠り所に、薬の時間とずらして適量ならというマイルールが適用されました。
ホント飲兵衛って…でございます。
「ダメねぇ、もう」
さて、右耳の聴力の再検査。
「左耳と同じくらいまで戻ってますね」
「おかげさまでほぼ元通りくらい聞こえるようになりました。ありがとうございます!」
良かった良かったで和やかに始まる診察。
「でも左耳も難聴ですからね。難聴には変わりませんよ(^ ^)」
そう、先生は安易に喜ぶのを許してはくれない。
迂闊にはしゃぐと必ずブスリとクギを刺してくるので油断は禁物です。
いや、いい先生なんですけどね笑
めまいの検査も今回は目のグルグルは止まっているとのことで経過は順調。
話ついでに、貰っている薬の中にあるビタミン製剤のおかげか数ヶ月悩んでいた肘の痛みや痺れが取れたのでそれを申告すると、「じゃあ今回の診察が終わる時、少しまとめて処方しますよ」とポーカーフェイスの先生がちょっと嬉しそうに表情が緩んだり、ホッコリと診察は進みます。
我が家の庭も少しずつ春の花が
去年咲かなかったクリスマスローズが咲きました
私としては今日の受診で治療は終わりと思い込んでいたので、じゃあ今回処方してもらえるのかな?と期待したのですが、どうも先生からは念のため9日間のステロイド治療をもう1クールやった方が…という空気が漂ってきます。
私の低音域が阻害されるパターンの難聴は再発の可能性が高いのと、コチラの病院にかかる以前の私の聴力についてがわからないので、もしかして治療を続けたら左耳含む聴力がもう少し向上したりはしないのかという可能性を考えて、もう1クールやってみては?ということのようです。
当初は最初の1クールで良くなればそれで終わりという話だったと記憶していましたが、先生がそう言うならその方がいいのだろうと思い素直にもう1クール9日間だけと薬を貰って病院をあとにしました。
シラーとプスキニア
特に大きな変化もなく2クール目9日間の服薬を終了し、いざ再び病院へ。
今度こそ通院は終わりよね?
聴力検査も済ませて先生とお話。
「左右大体同じになりましたけど、やっぱり元から聴力はこのくらいのようですね」
「そうなんですねぇ」
「(検査用紙のグラフの線を指しながら)でも平均がココの線ですから難聴なのは間違いないですからね」
先生がどうしてもクギを刺さずにいられないのは、
「寛解しても難聴なのは変わらないし再発する可能性も高いので自覚して気をつけるように」
ということなんでしょうね。
自律神経の乱れやストレスなども原因になるので気をつけて…というフンワリしたアドバイスは、高齢の親を抱える体調が不安定な更年期のオバサンとしてはどう気をつけていいのかわからないので、とりあえずハイ!と元気に返事。
そういえば初診の時、「現時点で一応病名をつけるとすれば突発性難聴」と言われたので、ブログに書く正式病名としてそれでいいか確認せねばと聞いてみると、
「違いますよ。最初から突発性難聴じゃありません。」
えっ、だって先生そう言ったもん!
今現在で言うならって…。
聞いたもん…。
しかし逆らったところでいいことは何もない。
気を取り直して、
「あっ、そうだったんですね!と言いますと、何が正式名称なんでしょうか?」
「きゅうせいていおんしょうがい◯*◇☆■§&▲⌘∮……です」
難聴のせいではなく、長くて聞き取れない(。˘•ε•˘。)
『急性低音障害型感音難聴』
これが私の正式な難聴の名称だそうです。
若い人に多い難聴だというネット情報を読み、ちょっとニンマリしたのですが、別の情報では最近は50代や60代も増えていると書いてあり、チェッ…となった次第。
まぁとにかく今日でお薬生活も終わりだわ〜✨
先生、ありがとう!!
そう思いつつ、そろそろ診療も終わりという頃
「じゃあステロイドはもうやめて、その他のお薬をあと14日分出すので、それで何ともなければ終わりにしましょう」
………( ̄・ω・ ̄)
えっと、あのぅ、先生?
2クール目終わって問題なければ終わりって言いませんでしたっけ…?
ワタシも忘れっぽいのでヒトのことは全く言えないのですが、順調なハズなのに毎回ゴールが動いていくのはナゼなんだ…。
いや、通院を長引かせようとするような先生ではないとは思うんですよ。
きっと、患者にとって不足のない治療をしようという真摯な姿勢なのだろうと。
すっかりアタマの回転のニブくなったオバサンは、脳内でカタカタカタ…とぎこちなく軌道修正し、また素直に14日分のめまい薬・ビタミン製剤・胃薬を貰って家路についたのでした。
数日かけてブログを書いているうちに桜もこの通り
そんなこんなで、たまに飲み忘れたりしながらもあと少しで14日分処方された薬も終わりそうです。
当初9日間で終わると思っていた治療期間が1ヶ月を超えるとは思わず、少しばかり文句も言ってしまいましたが、これも無事に聴力が(普通の人並みではないにせよ)戻ったから言えるワガママなのですよね。
謙虚に健康のありがたみを噛み締めようと思います。
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健康、といえば最近、のんのさんのことでもヒヤリとすることがありました。
4/23土曜、朝方の嘔吐のあとからすっかり元気がなくなり、ゴハンも水も受け付けず目を瞑ったまま最低限しか動きません。
しかし、のんのさんは病院へ連れて行くのが非常に難しいタイプで、保護してくれた病院でのワクチン接種すら先生が断念しようとするほど大暴れした前科があります(私が初めてのんのさんに会った時は人差し指に穴を開けられた笑)。
キャリーバッグに入れるまでの大捕物も、本人にとって過大なストレスになるのは避けられません。
寝姿や表情から、すごく怠いんだろうな、というのはわかりましたが、痛みなどはなさそうなので上記の理由から少し様子を見ることにしました。
引き取った病院はいろいろ事情が変わってしまい、申し訳ないですが連れて行く選択肢がなかったので、こういう難しいタイプでも診てくれそうな病院を新たに探さなければなりません。
その後一晩様子を見ても改善しないようなので、心当たりのある病院へ恐る恐る電話してみました。
「かくかくしかじか、こういった診療が難しいタイプの猫なんですが診てもらえるのでしょうか?」
「もちろん大丈夫です!ただ、診療に協力的ではない動物さんだと、軽く麻酔をしての診療の方が本人のストレス軽減のためにもいいと思うのですがどうでしょうか?」とのこと。
ありがとうございます!!
それならばこちらも覚悟を決めて、全力でのんのさんにキャリーバッグに入っていただくほかありません。
と、思いきや体調が悪いのんのさん、二人がかりなら何とか出来る程度の抵抗しかしません。
あののんのさんが、こんなにスンナリと(本人比)キャリーバッグに入れられるなんて…( ; ᴗ ; )
よっぽど具合か悪いんだな、と改めて病院へ行ける算段がついたことに安堵して急ぎ病院へ向かいました。
麻酔でスヤスヤのうちに検査をひと通り済ませたのんのさん、腎臓の機能が悪くなっていることが不調の原因でした。
超音波検査の結果、腎臓の周りにモヤモヤしたものが見えるとのことで、腎炎なのか腫瘍のようなものなのか。
腫瘍であれば外科的手術が難しい場所であるとのこと。
血糖値が高いことについては、多分病院へ連れてこられたことによるストレスではないかということでした。
とにかくしばらく点滴に通ってくださいとのことで、私の耳鼻科だけでなく、のんのさんも通院するという展開に。
高齢猫は腎臓に来ることが多いのは知っていましたが、まだ推定年齢8歳ほどののんのさん、ちょっと早くないかい?
そんなこと言われても
初日の診療後も特に体調が上向いた感じはなく、良からぬことが次々と頭をよぎります。
正直、最悪の事態も。
ところが2日目の点滴を午前中に終えると、昼頃からじわじわと上り調子になり、水と少量のオヤツを口にして、夜には缶詰のゴハンも食べて我々人間のテンションも急上昇⤴︎⤴︎⤴︎
結局、初日を含め4日間の治療でほぼ調子を取り戻しました。
その後、点滴をやめて2日ほど様子を見たあとの再検査。
まだ数値が高いことを示す『H』の文字はついていますが、点滴を2日間しなかった割には悪くないということで、1ヶ月後にまた検査をするということで、いったん通院は終了となりました。
腎臓周辺のモヤモヤについては、炎症なのか腫瘍的なものなのか判断がつきにくいとのことで保留ですが、今のところ急性の腎炎の可能性が高い…というのが一応の診断です。
こういった経緯があるので油断は出来ませんが、GWも終わった今現在も調子を崩すことなく元気に過ごしています。
毛繕いの最中、急にカメラを向けられたのでイカ耳
計5日間の通院期間、本人は病院に着いた途端にぐっすりオネンネで行き帰り以外はイヤな思いをしていないためか、病院に連れて行った私たちも恨まれてはいないようで一安心です。
あとは、のんのさんも私も次回の検査で無罪放免となれば良いのですが。
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人間も動物も生き物として生まれた以上、老いて病を得て、やがてこの世から旅立つのは自然なことだと思ってはいますが、命があるうちはやはりなるべく健康を保って生きていけたら良いですね。
皆さまも、また皆さまの愛する人たちやペット、全ての生きとし生けるものが穏やかに暮らせますよう、この波乱の世の中を見るにつけ思う今日この頃です。
お読みいただきありがとうございました。
それではまたよろしくお願いいたします☆