論破するヒマ猫
誰も遊んでくれなくてヒマだわぁ
誰か通らないかしら
鳥も飛んでないし…
………
あっ、虫が飛んできた!
あー、もう行っちゃった
………
まりちゃんずいぶん熱心に見てるね、何か楽しいものある?
ううん、虫がたまに来るだけ
なーんにも、だーれも通らない
(田舎ですまないね…)
なんか動いた!
気のせい
つまんない
怪獣でも来て暴れないかな
(相当ヒマそうだな…ちょっとかまってやらなきゃ)
あれっ、まりちゃん!後ろ姿フクロウみたいだね
………
うん、似てる似てる!カワイイよ
ホウホウ!
今フクロウって言った?
うん、言った言った!ホウホウ!
どっちかといえばミミズクなんじゃない?だって耳みたいな羽根がついてるのがミミズクなんでしょ?あっ、それ羽角(うかく)っていうんだけど。フクロウって頭丸いじゃない。ぴょこっとした耳みたいのないでしょ?だから言うんなら、『まりちゃん、後ろ姿ミミズクみたいだね。ホウホウ。』が正解じゃない?『ミミズクみたいでかわいいよ』って言わないと。
(なんか上から目線で怒涛のコリクツこねてきた(゚ロ゚)!)
あー、いや、あの、世間一般には『猫とフクロウって似てるよね』って言われてるからさぁ、うん、なんかごめん。そうそう、ミミズクみたいでかわいいね!
………
と、ヒマをもてあました猫に論破されるマボロシを見ました。
結局のところ、真のヒマ人は私でしたよっと。