猫紹介をします(まりも編)
「こんばんは。アイドルのまりもです。」
「皆さんお待ちかねの、ワタクシまりもが来ましたよ。」
もしもーし!
まりもさん、その自己紹介、大変感じが悪い。
アイドルは自称するものではありませんよ。もう少し謙虚な感じでお願いします!
いや、もういい。
その玉ねぎネットで遊んでて!
「えぇー、なんか色々うるさいヒトがいるー。これ、あんまり楽しくないのに。」
帽子みたいに被ってもらおうかと思ったんだけどねぇ、君のアタマが丸すぎて上手く被れなかったからね。
じゃあこれでしばらく大人しくしてもらえるかな?
「ほほう、コレは…」
「これなら手を打ちましょう」
「(むっしゃむっしゃ)…美味い…美味いぞ…!」
だから顔が怖いんだって。
いったいドコ見てるんだよぅ。
ベロンベロンベロン…
キミは化け猫か。
『まりも』
2015.6.25生まれ 2才8ヶ月 ♀ スコティッシュフォールド(立ち耳)
今は相当ふてぶてしくなったまりもにも、それはそれはあどけない子猫時代がありました。
おっと、その前に。
何故まりもがウチに来ることになったのか、その背景をお話ししようかと思います。
※すみません、本日かなり長くなっています。時間がない方はおヒマが出来た時にでも読んでやってください。
野良猫から飼い猫になった「のんの」もそろそろ1年が過ぎ、だいぶ家には慣れましたが、当時私の目には「なんだか寂しそう」に見えていました。※その後勘違いであると判明
急に家の中の生活になり、きっとつまらない毎日なのだろうなぁと可哀想に思っていました。
その頃はまだ私も仕事をしていましたし、夫もサラリーマンとして外で働いていましたので、日中は「のんの」ひとりだけ。
結局のところ大きなお世話だったわけですが「のんのにお友達がいたらいいかな?」と思ってしまったのです。
まあ、人間の思い込みですね。
前に飼っていた2匹の雌猫はとても仲良しで、抱き合って眠ったりじゃれあったりと楽しそうに暮らしていましたので、そういった姿もまた見たいなぁ♡と言う私自身の気持ちも強くなってきていました。
※ここからは少々私の私情と愚痴が入ります。読まなくても話の流れには関係ないので、興味がない、愚痴はキライという場合は次の写真まですっ飛ばしても全く差し支えありません。
そんなある日決定打が。
夫の親戚関係のイベントに、半強制的に参加させられることになり、もう考えただけでストレス過多。
年に一度、親戚の年寄り連中が盛大に集まって親睦を深めるという濃いイベントに、「たまには若いモンも呼ぶべやー」と召集がかかったわけです。
大年寄たちから見れば私たちも若者扱い。
しかも山の中のコテージを二軒借り切りの雑魚寝の泊りがけ。かなりの人数です。
親戚といっても知らない人の方が多い。
マジ勘弁。
いい歳してこんな言葉を使うことをお許しください(-_-)
このくらいで豆腐メンタルと思われるかもしれませんが、当時の私は、仕事のストレスが手持ちのバケツからあふれる寸前まで来ており、この濃厚なイベントは完全にそのバケツをひっくり返すことになると予感しました。
ストレスを収納するバケツの、ムダな容量は1ミリだって空いていないのです。
しかし自分がストレスMAXだからといって、夫の親の顔もあるし断る選択肢はない。仕事もすぐに辞められる訳でもなし。
さてどうしましょうかねぇ?
何とか乗り越えなくてはなりません。
私は思いました。
『目の前にニンジンがなくては走れない。』
去年やってきた「のんの」はトビ夫と相思相愛。私の入り込むスキはなさそうです。
私を慕ってくれる猫はどこ。
心ゆくまで猫をモフりたい。
(のんのさんはちょびっとしか触らせちゃくれませんからねぇ)
猫をモフるという目標がないと爆発する。
そう思ったのです。
「ドカーンってね!」
さて、愚痴の部分を飛ばした皆さんは、ここから読んでください。
夫が独立して家で仕事を始める予定が8月下旬。
少なくとも 9月以降は、夫が日中家にいます。
それなら子猫でも大丈夫かも!
新しく猫を迎えるには色々な方法があるのを知っていますが、今回は先住の「のんの」とうまくいくよう、性質が安定しているであろう猫種から選ぼうと考えました。あまり意味はなかったわけですけども(笑)
この時ブリーダーさんとはタイミングが合わず、ペットショップから猫を迎えるという形になりました。
鬱イベントの前に出かけたペットショップ。
店員さんが子猫を次々と抱かせてくれます。
どの子も可愛らしいけれど、何かこう、訴えかけてくるものに欠けるというか…うまく言えませんが。
そうこうしていると、なんだか見覚えのあるような毛色が目の端に入りました。
一番上の段の端っこのあまり目立たない場所のケージ。
『あれ、のんのと同じようなまだらな毛色の子がいるよ。』
のんのは多分、三毛猫の中の『キジ三毛』という毛色ではないかと思われます。
「のんの」と似た毛色で目についた『スコティッシュフォールド(立ち耳)』の女の子。
スコティッシュは様々な品種が掛け合わされているため毛色は多様です。
その子猫は、白×シルバータビーにクリームの差し色が入った三色。何となく「のんの」を思い出す配色です。
気になったので、お願いしてケージから出してもらいました。
『ザ・しょんぼり』
この写真は店のHPに載っていた初期のもので、まだかなり小さいですね。。
目の周りのアイラインが、片方は入り片方は入っていない、という顔立ちのせいか片側の目が腫れているようにも見えて何とも悲しげ。
私が見た時はこの写真より少し大きくなっていましたが、顔立ちの整った貴族みたいな子猫が多い中で、何だか庶民的な風情を漂わせていました。
兄弟姉妹はみんな先に新しい飼い主さんが決まり、一番最後に残ったのがこの子です、という店員さんの説明もまた哀愁を誘います。
抱っこさせてもらうと、他の子猫たちが周囲に気を取られてあまり目線を合わせてくれなかった中で、こちらの顔を凝視し、あまつさえ目潰しを試みようと小さな手をグイグイ伸ばしてきます。
他の兄弟に遅れを取ったことを知ってか知らずか、思うがまま我が道を行く。
じゃあ、キミはおばちゃんちの子になってみるかー。
例の憎っくきイベントが控えているため2週間ほどお店で預かってもらい、それが終わってからようやくのお迎えとなりました。予想通り、全く楽しくなかったyo!
『まりも』の名前の由来については、預かってもらっている間に色々考えていたのですが、なかなか良い名前が思いつきません。
「のんの」と同じようにアイヌ語からも探してみましたが、意味と響きがちょうど良いものを見つけられず行き詰まってしまいました。
そして煮詰まったある日、お店のHPを見ると、少し成長した私たちの子猫の写真が更新されていました。
足元には緑のボール。
皆さんは北海道の『まりも羊羹』をご存知ですか。
まりも羊羹(まりもようかん)とは、阿寒湖周辺で販売されている土産菓子であり、阿寒湖に生息する藻類の一種マリモを模して作られた、小さな球形のゴム風船の中に羊羹を充填した商品のことである。玉羊羹(ボンボン羊羹)の一種。
Wikipediaより引用
正直に言うと、この緑のボールから連想された北海道銘菓『まりも羊羹』から名前をいただきました。
『マリモ』本体ではなく、羊羹の方から、というのが正解です。
やはり名付けのセンスがないと、こういうことになってしまうのですね。
結果的には北海道らしい名前でもあるし、丸顔の本ニャンには似合っているかなと思います。
少し大きくなって丸顔になりつつある頃。まだ顔つきが幼いですね!
イタズラしたくてウズウズしてます。
ちなみに、毬藻(マリモ)のことは、アイヌ語では『トーカリップ(沼を転がるものの意)』というそうです。
柄が似ていることがキッカケで一緒に住むことになった「のんの」と「まりも」。仲良しではないけれど、問題なく暮らしているのだから良しとしましょうか。
*プチ講座・のんのとまりもの見分け方*
柄が似ているので(特に顔)、ぱっと見区別がつかないという方もいらっしゃるのではないか、と思いましたので簡単に違いを。
・「目」→「のんの」は薄い緑、「まりも」は銅色
・「毛色」→「のんの」は額半分向かって右に茶トラ模様入り、「まりも」は顔半分向かって右が主にグレー、左がクリーム色
あとは三角顔か丸顔か、とかでしょうか。
今はもう年齢的には大人の「まりも」ですが、性格は初めて会った時の印象と変わりません。
何にでも興味があり遊び好き、のんのにたまにちょっかいをかけてこっぴどく叱られても懲りない不屈のメンタル。
「フハハ、私に勝てるかな?」
よく食べ、よく眠り、思うがままに振る舞う。
こうやって生きられたらどんなにいいだろう、という思いが猫の形になって現れたようです。
スヤスヤスー
気持ち良さそうだね、まりちゃん。
スピー
ムニョムニョ…
「可愛い肉球だねぇ。では失礼して。」
ズボッと。
「………。」
ムギュムギュ。
「しつこい!」
アイダダダダダダ。
爪切ってないからめちゃ痛い。けっこう本気噛みだし。
あまりモフりすぎると怒りを買うので注意です。
私情などを挟み、すっかり長くなってしまいました。最後までお読みいただいた皆さま、本当にありがとうございます!
本ニャンが、最後の写真が般若顔だとイヤだと申しますので、可愛らしく写ったものをもう一枚貼って終わりにしたいと思います。
(去年の初夏頃ですが、今よりスリムですね)
それではまた次回、よろしくお願いいたします!