猫紹介をします(のんの編)
「こんばんは。皆さんお久しぶりです。」
ええっとー、あのう、どちらさまでしたっけ?
「はっはっは。いやだなぁ、とぼけちゃって。」
「いつも玄関であなた方を見守っているクロネコじゃあないですか。ひどいなあ、全く。このブログのはじめの方でお会いしてますよ?」
あっ、ああ!宅配便会社から出向してきたクロネコさん!
そうでした、久しぶりの登場ですね!
(すっかり忘れてたよ…)
で、どうしたんです?急に出てきて。
「いえね、気付いたことがあって、それを伝えようと。」
?なんでしょうか。
「このブログって、北海道の話や植物、猫が多くて、特に冬になってからは我ら猫族に頼ってますよね?」
はい、いつもお世話になってます!それが何か?
「あなた、実は一度もちゃんと猫紹介してないんですよ。ブログ開設してもう少しで8ヶ月、まりもガー、のんのガー言ってますけど、ぶっちゃけ『誰?』って話なんですよ。」
あー、気がついちゃいました?私も薄々そんな気がしてたんです。面目ない。
「せっかく気付いたんだから、今日やってしまったらどうです?挨拶は大事ですよ!」
そうしましょう。
というワケで、今更。
全くもって今更なんですが。
当ブログの猫たち、『まりも』と『のんの』でありますが、一度もきちんと紹介したことがないということに、今頃気付きました。
そのため本日、急遽『猫紹介』をさせていただきたいと思います。
現在、我が家の猫は2匹。
内向的な『のんの』と外向的な『まりも』の2名です。
時系列でいきましょう。
じゃあまずは『のんの』さーん!
「はい?気安く呼ばないでくれる?」
『のんの』 推定年齢4〜5才
名前の由来はアイヌ語で『花』を意味する「ノンノ」から。なぜアイヌ語かというと、北海道らしい名前をつけたかったから。
そもそも私には名付けのセンスがなく、これまで飼ってきた動物の名前は、子犬だから「チビ太」、黒猫の女の子だから「くろこ」、など大変おざなりな名付けの前科持ちであるため、その反省を踏まえた結果です。
20代から飼っていた動物たちの最後のひとり、黒猫くろこちゃんをもう少しで20才というところで見送って2年弱、動物を飼っていなかったトビー家に2014年7月、それまでお世話になっていた動物病院から電話がありました。
要件は、「猫を保護したんだけれども飼わないか」ということ。
ある朝、病院の前に後ろ右足が腫れ上がった猫がおり、餌で釣ってみたところ素直に入ってきたので、そのまま保護されたとのことです。
近所で見かける猫ではなく、どこかから人によって連れてこられた可能性があるということでした。
どうもその数日前、見知らぬ近所の人が、「子供が猫を連れて帰ってきた。そちらで面倒みてくれないか。」ということがあったそうで…。
病院が「それはちょっと…。慣れるまでケージをお貸ししましょうか?」と言ったところ不満そうに帰っていった、といういきさつがあったそうなのです。
もしかしたら、というお話でしたが。
電話をもらって病院で初めて会った日。
歯を見たところ、綺麗なので1才前後くらいではないかと推測され、足の治療と避妊手術もするので、トビーさんちで飼ってくれないかということでした。
まぁ、顔を見に来たという時点で大体答えは決まっているので、じゃあそうしましょうかと答えました。
どこかよそ様の猫だったら、と少し心配だったので、『猫探しています』などの伝言板もしばらくチェックしていましたがそれらしいものはなかったので、『のんの』は晴れてトビー家の猫となりました。
顔も細くて痩せているので、目と耳がとても大きく見えた。
その後一緒に暮らしてみると、性格から見てやはり飼い猫ではなかったような気がします。餌くらいはくれる人がいたのかもしれない、という程度の社交性。
「物怖じしない子だよ。」と、獣医さんは言っていましたが、それはごはんをもらうための必死の処世術だったようです。
家に慣れるにしたがって、無駄に愛想は振らないという方針を固めたようでした。
オモチャにじゃれたり、人間と遊んだりという感覚はないようなので、たまに気分が上がった時は憂いのある表情で、カミカミと猫パンチで心の昂ぶりを表現します。
(このパンチが、爪こそ出ていないものの、遊びっぽくない重たいパンチ)
背中には一筋の白い毛。背中のチャック開いてるよー。右は私の膝に乗る超レアショット。
私には必要最低限の対応しかしてくれませんが、夫のことは大好き♡らしく、よく仕事場のほうに向かって大きな声で呼んでいます。
ドアの向こうの仕事場の気配に耳を澄ませる。
それはもう束縛のキツイ彼女かストーカーのよう。
心を捧げるのはトビ夫ただ一人です。
おっさんもデレデレと嬉しそうなので、私はラブラブな1人と1匹を生暖かく見守っています。
ストーカーの熱烈なラブコールに応えるトビ夫。
夫の靴下や下着が入っている籠を占領し、取っ手の隙間から辺りを睥睨するのがいたくお気に入り。
中身は毛だらけだけど、まぁ良い。もう君のものだ。 ※使うものは別の場所に避難させました。
私のことはウザそうに、ウンともスンとも言わないか、時には横を通っただけでシャーッ‼︎と威嚇することもありますが、クセみたいなもので悪気はないようです。
多分、自分以外の女が、例えおばちゃんでも気に入らないのでしょう。トビ夫命なので。
このように常に「のんの」に冷たくあしらわれている私ですが、彼女が私に膝を折る瞬間が日に一度訪れます。
彼女はビニールやティッシュを隙あらば食べようとする異食傾向があり、数々の美味しそうなオヤツにも興味を示しませんでした。
そんな中、唯一大好きなオヤツ、『ドリーミーズ』が支給される時間になるとやって来て、しおらしくちょこんと座り、「あの、オヤツを…。」と伏し目がちに訴えるのです。
まりも「コレ何?ちゅーるじゃないの?」
のんのは大好きなオヤツですが、まりもは興味がないらしい。
美味しそうに食べる姿を見ながら、
かあさんのこと好きかい?
どさくさに紛れて、ここぞとばかりに飼い主ヅラをします。
まあ、食べ終わったらすぐにまた態度悪くなるんですけれども(笑)
『それ以上近寄ったらパンチだからね』
態度に難がある、という以外は日常生活でそれほど問題はありませんが、不安があるとすればこんなに愛されている夫ですら抱っこをしたことがないという鉄壁のガード。
すんなり動物病院に保護された割には、獣医さんが予防接種を諦めかけるほど大暴れする彼女に、病気や怪我は大敵です。※その時は大捕物の末、予防接種完了
もし空腹じゃなかったら、この警戒心の強い性格で、ノコノコ病院に入ってきて保護されるなんてことはなかったと思います。
こういった理由から、病院に連れていくのも診てもらうのも難度が高いので、なるべく病気にならずに頑張っていただきたい、それが願いです。
外を眺めるのが大好き。鳥さんが来るとテンションUP!
昨今の猫ブームにあるような、いかにも可愛らしいとか、愛嬌のあるタイプではありません。野良時代のなごりで強がりの威嚇をすることはあっても、本質は臆病で繊細、おとなしい性格です。小さい頃に人に慣らされなかったので、少し不器用なだけなのです。「まりも」への接し方を見ると、猫づきあいもあまり得意ではなさそうですが…(笑)
放課後の図書館で1人静かに本を読む内気な(美)少女。
こんなイメージでしょうか( ̄▽ ̄)
では、次は『まりも』のご紹介を…。
と思ったのですが、少々長くなってしまいましたね。
サラッと書けるような気がしたのですが、我が家に来た経緯などから始めると案外書くことがありました。
引っ込み思案な性格ゆえ、登場の機会は少ないのですが、これからも『のんの』をよろしくお願いいたします!
「ちょっとシャイなだけだもの。」
では、次回は『まりも』です。
「のんの」と違って複雑な生い立ちではないし、普段から記事に登場していて、多少は知っていただいているかと思いますので、もう少し簡単に済むかと。
最後までお付き合いいただきました皆さま、ありがとうございました( ´ ▽ ` )♪