寒さのお裾分けいたします
1/13日曜日、今日の朝はずいぶん冷え込みました。
近くの山の木も真っ白
早起きの苦手な私は日曜日ということもあり、目覚ましもかけずにのんびりと起きたのですが、家の空気がいつもよりほんの少しだけヒンヤリする気がします。
スマホを開いて気温を確認すると−16℃、ああ、それはさすがに寒いよね(午前9時過ぎ)。
サイトにより多少のバラツキがありますが、早朝は今季最低の−20℃には到達したようです。
我が家のような街のはずれは発表の数字より1〜2℃は下がるのでもうちょっと低いかもしれません。
昨日の夕方、年末年始をキャンピングカーで旅行していた友人夫婦がお土産を持ってきてくれたので外へ出たのですが、たしかに「明日は冷えそうだな」という気配はしていました。
プンゲンストウヒのてっぺんと雲ひとつない青空
最近どこかで読んだお話。
「ロシア、寒い寒いっていうけれどモスクワあたりは北海道の旭川と同じくらいらしいよ?」
←ネットの中の話でソースはありませんので悪しからず…
これを思い出し、アチラさんの今日の気温をググッてみるとモスクワさん、まさかの−9℃。
ぬるい、何をやっているんだモスクワさん。
ロシアの方が暖かいとは。
うーん、それじゃあロシアで一番寒いところは今どうなのさ?
更にグググっと調べてみると、ロシア連邦東部サハ共和国の首都ヤクーツクが世界で最も寒い大都市である、と書いてあります。
大都市…何人くらいから大都市なの?
ヤクーツク→ざっくり28万人
旭川→ざっくり34万人
ええ…旭川って大都市だったのか…数字はともかく、実感はないのだけれど。
人口ではヤクーツクに勝った。
いざ。
当然ながらの大敗。
無謀な挑戦でした。
いや、勝ちたいわけじゃないんでそれはいいんですが、さすが。
ごめんなさい。
旭川、お腹を見せてキャイン!と降参です。
※でも旭川も1902年(明治35年)に−41℃を記録しているんですよー{{{{(+ω+)}}}}
北海道も昔はもっと寒くて、旭川より更に寒い地域で幼少期を過ごした私は−30℃〜の経験はあります。
息をすれば鼻の中が凍ってくっつき、たくさん空気を吸い込むと肺がビックリして吸い込めなくなるので浅めに呼吸をしていました。
当時は−28℃あたりを下回ると、学校は2〜3時間遅れくらいで登校した記憶ですが(その日の気温によって、1時間遅れ・2時間遅れなどに振り分けられる)、ヤクーツクの子どもたちはどうしているんだろうか。
そのもっと内陸のオイミャコン村がもっと寒いということですが、今日は−41℃で首都ヤクーツクには負けたようです。
ロシア転じて旭川の我が家、窓の外をボンヤリ見ているともう9時半を回っているのに、まだダイヤモンドダストがキラキラしています。
試しに短い動画を撮ってみました。
近所の家が写り込んでしまうので玄関前しか撮っていませんが、なんとなくキラキラしたものが飛んでいるのが見えるかと思います。
すっかり前置きが長くなりましたが本題に入ります。
年明け1/3、お天気は曇り時々雪であまり良くはなかったのですが、冬の『美瑛川(ブルーリバー)』を見に美瑛町の白金温泉まで冬のドライブへ出かけてまいりました。
↓去年の7月下旬に出かけた様子はコチラ
いつもながらの急に思いついたドライブのため、のんびりと昼近くに出発です。
国道237号から真っ直ぐ美瑛まで行ってもいいのですが、今回は途中で右折して国道452号へ入り、パッチワークの路をチラリと覗いてから美瑛市街へ向かいます。
美瑛市街からは道道966号を南下し、十勝岳連峰を正面に見ながら白金温泉街へ。
ルートマップによると旭川から白金温泉までおよそ1時間(45.9km)、冬道なのでもう少しかかるかもしれません。
左の一番奥に見える木はパッチワークの路の観光スポット『セブンスターの木(カシワ)』
道道966号沿いに銃が描かれたクレー射撃場の看板(写真真ん中)が見えると、まもなく『青い池』入り口が現れます。
周辺の地図です。
本日の目的地に『青い池』は入っていなかったのですが、冬だからなのかお正月だからなのか、珍しく入り口に車が渋滞していません。
渋滞どころかほとんど車の姿もなく、これなら寄り道してみようかとハンドルを切りました。
去年10月に新しくなった駐車場にも車はパラパラとしかいません。
降り積もった雪が踏み固められてツルツルになり、手すりなしでは歩けない階段を何とか降りて池に到着。
あらぁ?
『白い池』になってました笑
『青い池』は偶然出来た人造池で水深は3m前後、水面が凍って雪が降り積もり、自慢のブルーの水はすっかり隠れてしまっています。
残念
この池はブルーリバー(美瑛川)からの水がブロック堰堤に流れ込み、それが青く輝く池となりました。
傍を流れる美瑛川まで歩いて、ようやく青みがかった水の色を見ることが出来ましたが、ちょっと地味ですね。
青い池の姿はそのままに、周囲や立ち枯れた木に雪が積もった、それはそれは綺麗な写真を見たことがありますが、雪の降り始めのもっと早い時期の景色だったんでしょうね。
そのためか冬季は、夜になると池をライトアップして観光客の方々を喜ばせているようです。
↓美瑛町さんのサイトよりお写真をお借りしました
青い池・白ひげの滝ライトアップがはじまりました!|北海道美瑛町
上のサイトでは、後から載せる『白ひげの滝』のライトアップについても載っています。
だんだん観光客が増えてきたので『青い池』から退散することにしましょう。
私たちの後から駐車場に入ってきたハングル文字が書かれた大型バスのお客さんたちに加え、大陸からの方々が増えてきました。
せっかくの『青い池』なのに見られなくてちょっと気の毒だなと思いましたが、白い池でも楽しそうにあちこちで記念撮影をしているのであまり問題はなさそうです。
この様子なら同じルートで『白ひげの滝』にも来そうなので、早めに行かなくちゃ。
白金温泉街にある『白ひげの滝』
この滝の水が青い美瑛川に流れ落ちています。
着いてみれば先客が多くて(外国人9.8割くらい)ちょっと急ぎ気味にシャッターを切ってしまい、あまり思ったような写真が撮れなかったのですが、よろしければご覧くださいませ。
もうちょっとお天気が良ければねぇ(´ω`)
落差は約30メートル、地下水が溶岩層などの裂け目から落ちる「潜流瀑(せんりゅうばく)」。
それを美瑛川、通称ブルーリバーに架かる「ブルーリバー橋」の上から眺める趣向です。
岩の黒や雪の白に青い流れが映えますね。
しかしこの氷柱の寒そうなこと。
滝自体があまりの寒さに歯を食いしばっているようじゃありませんか。
真ん中の大きな口…
ほらね?
夏には目立たなかったこの場所が、冬場はまるで寒さに震える「悪魔の口」のよう。
ガッチガチに歯を食いしばっているように見えるのは私だけでしょうか。
私だけかもね。
下流は緩やかに流れ『青い池』にもつながっていきます。
さすがに寒くなってきたから帰ろう。
そう思って車に戻る途中、部屋着のような薄手のカットソーを着た若い女の子が向こうからやってきました。
上着も着ずにクルクル楽しそうに回ったり、彼氏らしき男の子に写真を撮って貰ったりと心と体いっぱいに北海道の冬を満喫しているようです。
この時の気温は−6℃、たしかに若い時ってあまり寒さを感じなかった気がするけれど、異国の地で風邪ひかないようにね…
元若い娘さんだったおばちゃんはそう思って、薄着ではしゃぐお嬢さんを眩しく見送りましたとさ♪
しかし今こうしてヤクーツクの寒さを知ると、−6℃で寒いなんて言っていたのは甘えているんじゃないかという気持ちにすらなってきました。
錯覚だと思いますが。
何だか明日も冷え込みそうです。
どれどれ、天気予報。
あれま、明日も−20℃くらいいきそうなの?
そう…
でもヤクーツクに比べたら寒くないから。
まっいいか\(^o^)/♪