ボルシチdeロシアごっこ
皆さんは遠い昔、『ごっこ遊び』をしませんでしたか?
チャンバラごっこ、ウルトラマンごっこ、戦隊ヒーローごっこ、お姫さまごっこ、おままごとなんかもそうですね。
ナニガシかの役になりきって振る舞い、しばしその世界観を楽しむ遊びです。
仲間と一緒に楽しむもよし、ひとりぼっちで空想の世界に入り込んでしまうもよし。
空想する力さえあれば、カッコいいヒーローにも美しいお姫さまにも宇宙人でも怪獣でも、何にでもなれる『ごっこ遊び』
しかも元手はほとんどかかりません。
大人になればそのような現実離れした『ごっこ遊び』というのはあまりやらなくなると思います。
それでも、その時に自分がハマっていることや思い入れがあることに自分を寄せていくことはあるのではないでしょうか?
映画や本の世界観にワクワクしすぎてその世界を再現したくなってしまうこと、私はあります。
ということで
今回はロシアの赤いスープ、
を作ってみたいと思います。
ロシア…(゚∀゚)ナンデ急に?
唐突に感じるかもしれませんが、私にとってはそうではありません。
北海道という土地柄もあり、お隣の国ロシアは割と身近な存在です。
去年もロシアの森林火災の煙がこちらまで流れてきていましたし。
子どもの頃、ローカルニュースでは北方領土とのビザなし交流や、ロシアで大ヤケドをして札幌で治療を受け一命を取りとめたコンスタンチン君の話題など、ロシア関連のニュースは珍しくありませんでした。
大人になって繁華街や温泉街に出かけるようになると見かけるのは、ロシアから出稼ぎに来ているロシア人女性。
あれは会社の社員旅行で出かけた某温泉街でした。
二次会の館内の酒場的なところで突如始まったロシアンダンサーショー。
タダの二次会だと思っていたのに、突如始まる艶かしい音楽と怪しいピンクの照明。
露出度高めな衣装を着たロシアの金髪女性がどこかから出てきて、踊りながら客席を回り始めます。
予想外の展開にざわめく女子社員たち。
見れば副社長と事務長が手を叩いて喜んでいます。
やっぱりオマエラか。
※これは今ならセクハラ案件ですかね
しかしそこで私はいらぬ心配に襲われます。
『こんな女の多いテーブルに回ってきたロシアンダンサーはやりにくくないだろうか』
だって女がたくさん見ている場所で、男の人向けのセクシーなダンスを踊るって、本人からしたらイヤなんじゃ?
ひょっとすればアチラさんは慣れっこの状況で何も気にしていなかった可能性はありますが、ちょっと気になって。
ココはひとつ、ロシア人のお姉さんの居心地が悪くないように精一杯盛り上げよう。
そう思いました。
ロシアお姉さんは各テーブルを練り歩き、ビキニの胸元やおぱんつの隙間におひねりを入れてもらっています。
次はいよいよこちらのテーブル。
隣でゆでダコみたいになっている事務長も1000円札を細く折りたたんで準備万端の様子です。
持ち合わせがないのかケチなのか、別の上司はさっきのビンゴで当たった商品券の封筒を持ってスタンバイ。
他の女子社員もロシアお姉さんをキャアキャアと拍手で迎えて、お姉さんのモチベーションを保つことに協力します。
お姉さんの小さい衣装の隙間に、副社長・事務長・その他有志の男性社員が次々とおひねりを挟み込み、お姉さんは無事隣のテーブルへ去って行きました。
おひねりの回収がすんだロシアお姉さんは、最終的に中央あたりにあるらしい舞台(私から見えない)で事務的に全裸になって終了です。
事務長、いつのまにか追加のお札を握りしめて舞台に行ってきたようで、満面の笑みで帰ってきました。
抜け目ないな。
ちなみに商品券を挟んだ上司、封筒ごとロシアお姉さんに返されていました。
上司よ、ロシアお姉さんはね、現ナマの¥しか欲しくなかったんだよ…
と、少しばかり脱線いたしましたが、美談から多少ムニャムニャな話まで、ロシアという国は私にとってそう遠くなかった、というわけです。
そんな私を見透かしたように先日、ロシア生活や料理のコミックエッセイの広告がスマホに表示されました。
素直に買ったよね笑
読んでいるうちにフツフツと
ああ、今ここにロシアの食卓を再現したい!
そんな衝動に駆られました。
いつもながら前置きが長くて、大変申し訳ありません(人´∩`)
やっとここから、
『独りよがりロシアごっこ・ボルシチ編』←※「編」と言っても他には続きません
が始まります。
写真多めで、もうあまりグダグダ言いませんので何とぞお付き合いのホドよろしくお願いいたします。
あ、ちなみに誰かが適当レシピを真似してもなんなので、詳しい分量などは表記していませんw
『よし、ボルシチを作ろう!』
そう思ってレシピを調べたり材料を揃えたりしているうちに、仲良くしてくださっている女性ブロガーさんも同じくボルシチを作ろうとしていることがわかりました。
趣味の良い暮らしやお料理、季節のしつらえはいつも美しく、かといって気取ることなく、社交的で楽しいお人柄の人生の先輩です。お身内にポーランドの方もおり、外国の方とも交流が深い。
「これは分が悪い」
すぐさまその事実に気づいたものの、共にボルシチを作り記事にしましょう!と約束を交わし、先に記事をUPしていただきました。
ボルシチの他に、ロシアのクレープで作るピロシキのレシピも書いてくださっています。
どうも私の雰囲気優先のボルシチだけでは心もとないので引用の許可をいただきました。ありがとうございます!
一生懸命スープストックを作っているという、お身内のポーランド人の方には私のボルシチのことはどうかご内密にお願いいたします。
*******
さて、ボルシチといえば赤いビーツ。
偶然ですが、私が当初用意したビーツもunibabaさんと全く同じ真空パックのビーツでした。
しかしたまたま近郊で取れた生のビーツを手に入れることが出来、
「なんか…面倒」
という気持ちを振り切って、真空パックは次の機会にまわし、生のビーツを茹でるところから始めました。
30〜40分茹でてくださいとの指示です、
赤い芽が伸びているのもあって、育てたらどんな風になるんだろう?とちょっと興味が湧いたけど茹でちゃう
茹でるとサツマイモっぽいにおいがする。
気がする。
皮はツルッと剥けるというのだけれど、薄い皮はチマチマとしか剥けず時間を食う。
勝手にカブのようなものかと想像していましたが、イモのようなカブのような未体験の野菜でした。
中は真っ赤な渦巻き模様、キレイだね
本場は各野菜は細切りやザク切りにして使うようです。
真っ赤なビーツを刻んだら、まな板が芸術的な感じに。
「私、取り返しのつかないことをしてしまった!!」とサスペンス妄想をしたりしつつ刻み終了。
通報しないでね
水彩画みたいねぇ。
セロリの葉っぱとの対比が綺麗だ
試しにこのまま食べてみると、思ったよりかなり甘みがあります。
ある意味、このビーツを茹でて刻んだところが一番のメインイベントでした。
視覚的な鮮やかさも手伝って、「新しい経験をしている感」が楽しかったです。
使った材料はビーツの他、玉ねぎ・にんじん・じゃがいも・キャベツ・トマト・セロリ・特売の牛中落ちカルビ焼肉用。
レシピでは肉のスープの中に別フライパンで炒めた野菜を入れていましたが、鍋ひとつで終わらせたいので、そこは適当に順繰りに炒めていきました。
お水を入れ、アクをすくいながらコトコト煮ます。
ビーツが入ってスープが赤くなると、いよいよ気分はロシアの田舎のお母さん。
今回は牛肉でしたが、豚肉などでもよく作られるようです。
そして今回は、所謂「出汁」や「ブイヨン」作りは省略しているので、市販品の『ビーフコンソメスープ』を入れてみました。
どこにもピントが合ってない
某航空会社が出しているメジャーなインスタントスープです。これを2袋投入。
普通のコンソメキューブでいいと思うのですが、
牛肉使用なのでビーフブイヨンがいいんじゃないの?
そう思い、代用になりそうな安価なものを探すとコレになりました。
最後にニンニクすりおろし(今回はチューブを使いました)と塩胡椒で味を調えて出来上がりです。
実は、ボルシチの赤い色をちゃんと太陽光で撮りたくて、日の高いうちに作業終了の予定が、モタクサしている間に日が暮れました(›´ω`‹ )
我が家の明かりは暖色系なので、夜は全てがオレンジがかって、ボルシチの紅色も少し違って見えます。
無理に調整しても不自然になるので、ほぼそのままの写真を載せますが、もう少し紅色だと脳内補正してくださるようお願いいたします。
初のボルシチのお味は、野菜の甘みの強いあっさりしたスープでした。優しい味です。
まぁそもそも、本物のボルシチっていうのを知らないんですけど笑
上に乗っているのは『スメタナ』というロシアのサワークリーム、の代用品です。
無糖の水切りヨーグルトと脂肪分40%以上の生クリームを混ぜて作りました。
好みでボルシチに溶かし込むと、クリーミーでよりマイルドになります。
ちなみに太陽光の下だとこんな感じです。
次の日撮影
スメタナ(もどき)を混ぜるとピンク色のスープに。
ボルシチに添えるパンも焼いておきました。
ロシアのパンといえば「黒パン」のイメージですが、本格的な黒パンを焼く技術はありません。
代わりにライ麦比率高めのライ麦パンを焼き、もう一つはたまたま宅配カタログに載っていたドイツの「フォルコンブロート」(写真右の右上)を注文してみました。けっこう安い
なんか、いかにも黒パンっぽかったので雰囲気づくりとして笑
ドイツが混ざったってエエじゃないか。
だって『ごっこ』だもの。
「ハイジの白パン的なパン」も、試したいメニューがあったので少しばかり焼いて。
3種類のパンはそのままスープと食べたり、ロシア風カナッペのようにして食べてみました。
『ニシンの塩漬け』
3枚におろしたニシンの身を、塩と砂糖を1:1で混ぜたものをまぶしラップでなじませ、冷蔵庫で一晩。
私は手抜きで、お刺身から作りました。
ライ麦パンにバターとマスタードを塗り塩漬けニシンを乗せて、玉ねぎ、レモン汁、香草などと一緒に。
シャレ程度に準備してあったウォッカですが、塩漬けニシン味のパンはビールよりもワインよりも、やはりウォッカの方が合う気がしました。
スメタナを乗っけても悪くなかったです。
そしてコミックエッセイで見た、白パンにバターを塗ってイクラを乗せる食べ方。
イクラは本当は塩漬けなのだと思いますが、買うと高いので去年の秋に作って冷凍してあった「醤油漬け」を笑
失敗したってモノは試し。
パクリ。
むぐむぐ。
・・・・・・・
うん。けっこうイケる。
大丈夫、おいしい。
でも、どうにも不思議な感覚が拭えない。
イクラ、パン、バター。
目をつぶって感覚を研ぎ澄ます。
今までの常識から外れた食べ方に、頭の中が少し戸惑っている様子がわかります。
「ねぇ、イクラにはごはんじゃないの?間違えてない?」
いや、今日はこれでいいんだよ。
けっこうウマイだろ?
謎のロシア人が頭の中で囁いて一件落着。
その後はどこかで見た、
『ロシア人のオッサンが大きな入れ物に入ったイクラをスプーンですくって食べながらショットグラスでウォッカを煽る』
を実践して、イクラとウォッカの相性がいいことを確認しました。
ロシアのオバサンらしくエプロンと可愛いほっかむりをして作業にあたれば、もっと雰囲気が出たかもしれないけれど『ごっこ』としては充分楽しめました。
どうせならロシア民謡でも流しながら作ったら良かったかしら?
ボルシチを作りながらずっと流れていたのは米津玄師さんなんですけどね♪
米津さん、草むしりの時もボルシチ作りの時も、ありがとうございます笑!
ではまた次回よろしくお願いいたします☆
家庭内パパラッチ
あらっ?
お年頃のまりも嬢、大口開けてアクビなんかして!
クスクス…
油断してますねぇ
よし
コーヒーカップの陰に隠れて決定的シーンを!
「何か?」
バレた
チェッ、失敗!
コッチにはのんのさんですね
そーっと
そーっと…
!
猜疑心の強いのんのさんの足の裏が!
「あっち行って」
Wパーです!
内気な女の子の足の裏が全力で丸見え!
これはお宝映像です!
恥ずかしがり屋ののんのさんの本領といえばチラリズム
下のスケスケから見える腹毛もセクシーです!
「屋根雪が溜まって見えにくいわ…」
まりもさん、シルエットもなかなかイケてますよ
カーテンを開けたら新雪の上に足跡
手前は小さな歩幅
向こうは少し大きい歩幅
誰が通ったんでしょうねぇ
ターゲットの姿、捉えられず
ふう、パパラッチ稼業も大変だわ…
おや
寒いの?まりちゃん
ヒーターにかじりついて
部屋の中、24℃あるよ?
お肉と毛皮で寒くないでしょ?
聞いてる?
「うるさいの」
どうもパパラッチは嫌いなようです
だんだん目線をくれなくなる
だけどへこたれない
それが家庭内パパラッチ
攻防は明日も続く。。。
*******
何だかちょっとばかり変態チックな仕上がりとなりました今回、本当は別のお話を載せる予定でした。
しかし書いているものが長文になり過ぎてとっちらかりました。
覚えていらっしゃるでしょうか、去年の秋にちょっぴりだけ登場した『ミズノさん』のこと。
お言葉に甘えてスピンオフを書くお約束をしました。
で、それを書いているのですが
長くて終わらない。
正直、ミズノさんのパートはたいしたことはありません。あくまでもミズノさんは脇役です。
記事に書いた事故の背景にある、祖母の性格や行動を書き起こしているとまるで、
私はもうすぐ死ぬのかしらん(゚∀゚)?
と思うほどたくさんの記憶が蘇ってきて回顧録状態です。走馬灯…?
記憶の洪水にアップアップして溺れそうなので、こちらはもう少し詰めてから備忘録として上げようと思います。
ではパパラッチに戻ります!
また次回、よろしくお願いいたします☆
「パパラッチ反対」
寒さのお裾分けいたします
1/13日曜日、今日の朝はずいぶん冷え込みました。
近くの山の木も真っ白
早起きの苦手な私は日曜日ということもあり、目覚ましもかけずにのんびりと起きたのですが、家の空気がいつもよりほんの少しだけヒンヤリする気がします。
スマホを開いて気温を確認すると−16℃、ああ、それはさすがに寒いよね(午前9時過ぎ)。
サイトにより多少のバラツキがありますが、早朝は今季最低の−20℃には到達したようです。
我が家のような街のはずれは発表の数字より1〜2℃は下がるのでもうちょっと低いかもしれません。
昨日の夕方、年末年始をキャンピングカーで旅行していた友人夫婦がお土産を持ってきてくれたので外へ出たのですが、たしかに「明日は冷えそうだな」という気配はしていました。
プンゲンストウヒのてっぺんと雲ひとつない青空
最近どこかで読んだお話。
「ロシア、寒い寒いっていうけれどモスクワあたりは北海道の旭川と同じくらいらしいよ?」
←ネットの中の話でソースはありませんので悪しからず…
これを思い出し、アチラさんの今日の気温をググッてみるとモスクワさん、まさかの−9℃。
ぬるい、何をやっているんだモスクワさん。
ロシアの方が暖かいとは。
うーん、それじゃあロシアで一番寒いところは今どうなのさ?
更にグググっと調べてみると、ロシア連邦東部サハ共和国の首都ヤクーツクが世界で最も寒い大都市である、と書いてあります。
大都市…何人くらいから大都市なの?
ヤクーツク→ざっくり28万人
旭川→ざっくり34万人
ええ…旭川って大都市だったのか…数字はともかく、実感はないのだけれど。
人口ではヤクーツクに勝った。
いざ。
当然ながらの大敗。
無謀な挑戦でした。
いや、勝ちたいわけじゃないんでそれはいいんですが、さすが。
ごめんなさい。
旭川、お腹を見せてキャイン!と降参です。
※でも旭川も1902年(明治35年)に−41℃を記録しているんですよー{{{{(+ω+)}}}}
北海道も昔はもっと寒くて、旭川より更に寒い地域で幼少期を過ごした私は−30℃〜の経験はあります。
息をすれば鼻の中が凍ってくっつき、たくさん空気を吸い込むと肺がビックリして吸い込めなくなるので浅めに呼吸をしていました。
当時は−28℃あたりを下回ると、学校は2〜3時間遅れくらいで登校した記憶ですが(その日の気温によって、1時間遅れ・2時間遅れなどに振り分けられる)、ヤクーツクの子どもたちはどうしているんだろうか。
そのもっと内陸のオイミャコン村がもっと寒いということですが、今日は−41℃で首都ヤクーツクには負けたようです。
ロシア転じて旭川の我が家、窓の外をボンヤリ見ているともう9時半を回っているのに、まだダイヤモンドダストがキラキラしています。
試しに短い動画を撮ってみました。
近所の家が写り込んでしまうので玄関前しか撮っていませんが、なんとなくキラキラしたものが飛んでいるのが見えるかと思います。
すっかり前置きが長くなりましたが本題に入ります。
年明け1/3、お天気は曇り時々雪であまり良くはなかったのですが、冬の『美瑛川(ブルーリバー)』を見に美瑛町の白金温泉まで冬のドライブへ出かけてまいりました。
↓去年の7月下旬に出かけた様子はコチラ
いつもながらの急に思いついたドライブのため、のんびりと昼近くに出発です。
国道237号から真っ直ぐ美瑛まで行ってもいいのですが、今回は途中で右折して国道452号へ入り、パッチワークの路をチラリと覗いてから美瑛市街へ向かいます。
美瑛市街からは道道966号を南下し、十勝岳連峰を正面に見ながら白金温泉街へ。
ルートマップによると旭川から白金温泉までおよそ1時間(45.9km)、冬道なのでもう少しかかるかもしれません。
左の一番奥に見える木はパッチワークの路の観光スポット『セブンスターの木(カシワ)』
道道966号沿いに銃が描かれたクレー射撃場の看板(写真真ん中)が見えると、まもなく『青い池』入り口が現れます。
周辺の地図です。
本日の目的地に『青い池』は入っていなかったのですが、冬だからなのかお正月だからなのか、珍しく入り口に車が渋滞していません。
渋滞どころかほとんど車の姿もなく、これなら寄り道してみようかとハンドルを切りました。
去年10月に新しくなった駐車場にも車はパラパラとしかいません。
降り積もった雪が踏み固められてツルツルになり、手すりなしでは歩けない階段を何とか降りて池に到着。
あらぁ?
『白い池』になってました笑
『青い池』は偶然出来た人造池で水深は3m前後、水面が凍って雪が降り積もり、自慢のブルーの水はすっかり隠れてしまっています。
残念
この池はブルーリバー(美瑛川)からの水がブロック堰堤に流れ込み、それが青く輝く池となりました。
傍を流れる美瑛川まで歩いて、ようやく青みがかった水の色を見ることが出来ましたが、ちょっと地味ですね。
青い池の姿はそのままに、周囲や立ち枯れた木に雪が積もった、それはそれは綺麗な写真を見たことがありますが、雪の降り始めのもっと早い時期の景色だったんでしょうね。
そのためか冬季は、夜になると池をライトアップして観光客の方々を喜ばせているようです。
↓美瑛町さんのサイトよりお写真をお借りしました
青い池・白ひげの滝ライトアップがはじまりました!|北海道美瑛町
上のサイトでは、後から載せる『白ひげの滝』のライトアップについても載っています。
だんだん観光客が増えてきたので『青い池』から退散することにしましょう。
私たちの後から駐車場に入ってきたハングル文字が書かれた大型バスのお客さんたちに加え、大陸からの方々が増えてきました。
せっかくの『青い池』なのに見られなくてちょっと気の毒だなと思いましたが、白い池でも楽しそうにあちこちで記念撮影をしているのであまり問題はなさそうです。
この様子なら同じルートで『白ひげの滝』にも来そうなので、早めに行かなくちゃ。
白金温泉街にある『白ひげの滝』
この滝の水が青い美瑛川に流れ落ちています。
着いてみれば先客が多くて(外国人9.8割くらい)ちょっと急ぎ気味にシャッターを切ってしまい、あまり思ったような写真が撮れなかったのですが、よろしければご覧くださいませ。
もうちょっとお天気が良ければねぇ(´ω`)
落差は約30メートル、地下水が溶岩層などの裂け目から落ちる「潜流瀑(せんりゅうばく)」。
それを美瑛川、通称ブルーリバーに架かる「ブルーリバー橋」の上から眺める趣向です。
岩の黒や雪の白に青い流れが映えますね。
しかしこの氷柱の寒そうなこと。
滝自体があまりの寒さに歯を食いしばっているようじゃありませんか。
真ん中の大きな口…
ほらね?
夏には目立たなかったこの場所が、冬場はまるで寒さに震える「悪魔の口」のよう。
ガッチガチに歯を食いしばっているように見えるのは私だけでしょうか。
私だけかもね。
下流は緩やかに流れ『青い池』にもつながっていきます。
さすがに寒くなってきたから帰ろう。
そう思って車に戻る途中、部屋着のような薄手のカットソーを着た若い女の子が向こうからやってきました。
上着も着ずにクルクル楽しそうに回ったり、彼氏らしき男の子に写真を撮って貰ったりと心と体いっぱいに北海道の冬を満喫しているようです。
この時の気温は−6℃、たしかに若い時ってあまり寒さを感じなかった気がするけれど、異国の地で風邪ひかないようにね…
元若い娘さんだったおばちゃんはそう思って、薄着ではしゃぐお嬢さんを眩しく見送りましたとさ♪
しかし今こうしてヤクーツクの寒さを知ると、−6℃で寒いなんて言っていたのは甘えているんじゃないかという気持ちにすらなってきました。
錯覚だと思いますが。
何だか明日も冷え込みそうです。
どれどれ、天気予報。
あれま、明日も−20℃くらいいきそうなの?
そう…
でもヤクーツクに比べたら寒くないから。
まっいいか\(^o^)/♪
今年最初は与太話から
少々出遅れた感がありますが。
皆さま、あけましておめでとうございます。
暦どおりにお仕事を始められた方、まだ正月休み中の方。
今年もどうぞよろしくお願いいたします♪
ナゾのモフモフ生命体
今回は2019年初めての更新ですので、少しはシャキッ!とした記事にしようと思って書き始めたのですが、どうもまだ頭がユルユルな様子で気合いが入りません。
お正月のリハビリが必要であると判断し、このままフラフラ〜ッと書き連ねてみようかと。
何とぞお許しを。
まず大晦日。
後期高齢者の父親と数年ぶりにケンカ(゚∀゚)になりました。だってめっちゃカンジワルイんだもの
平成最後の大晦日、和やかに過ごせなかったYO笑!
「あーあ」
変わって元旦。
今度は義実家へ。
実は私にとっては実家よりも義実家の方が居心地が良いので、こちらは楽しみに出かけます。
昔は食べきれないほどのご馳走をズラリ並べてくれてヒィヒィ言いながらお腹に詰め込んだものですが、
※手作りおせちの品々・カニ・刺身・しゃぶしゃぶ・揚げ物その他諸々、3〜4日分の夕食が一堂に会するレベル
近年やっと
もう食べ盛りの年頃ではない
ということに気づいてくれたようです。
昆布巻きや伊達巻、黒豆・数の子と言った義母手作りのおせちを数品と、茶碗蒸しや焼き物などが適量並べられました。
そして今年も義父がシャリ3つ分くらいをひとつにギュウッ!と握った握り寿司。
知人経営の和食のお店から分けてもらった良さげなマグロを、普段まったく包丁を握らない義父が切り分けネタにします。マグロ以外はスーパーかしら
下に敷いてあるマットがクリスマス仕様なのはご愛嬌
味はとても美味しいのですがワタクシ正直、あまり口の容積が大きくありません。
上の写真のマグロであればせめて半分、なんなら1/3の大きさで充分です。
職人さんが握る寿司の、シャリ三貫分と豪快に切ったぶ厚いマグロをギュギュッ!でひとつの握り。
試しにひとつ丸ごと口に入れると、エサをみっちり詰め込んだハムスター状態になり、飲み込むのに目を白黒させなくてはなりません(◎_◎)💦 フンガーフッフ!
でも作ってくれる気持ちが嬉しいので頑張っていくつかいただき、残りは持ち帰りました。
飲み食いがひと段落したあとはトレーニングマシンを置いてある部屋で勝手にステッパーを踏んだり、以前義実家で飼っていた犬の写真を見て懐かしんだりと、嫁にあるまじきのんびり加減で過ごしました。
余談ですが実はこのタペストリー、そのワンコの抜け毛から義母が毛糸を紡ぎ織ったものです。
彼が元気な若い時分には、穏やかな性格を買われて施設などを訪問する活動もしていました。
このゴールデンレトリバー色のタペストリーを見ると、とても優しく賢かったあの子を思い出します。
さて、我が家でセラピードッグならぬセラピーキャットになれるヒト手を挙げて!
…のんのさんは無理、ですよね?
「シャアーッ!って言って猫パンチしてもいいなら」
そこで寝正月のヒトは?
「ギャラしだいかな」
そういうヒトはお断りします。
我が家に適任者がいないのはわかりました。
しかしまりもさん。
「はい?」
いくらお正月といえど怠惰過ぎやしませんか?
なんかますます丸々と…
いや、私もヒトのことは言えないんだけれど。
正月過ぎたらいつにも増してカラダが重い。
気が進まないけど乗ってみようか体重計…
ズッシリ重いまりもを抱っこして、意を決して体重計にそっと足をかける。
もちろん最悪の、更に悪い数字を想定して精神的な衝撃に備えます。
あははっ!
やだなぁ、まりちゃん。
ずいぶん太ったんじゃあない(゚∀゚)?
「きゃー…」
小さく鳴くまりもを下ろしてから再度、深呼吸して体重計に乗ってみました。
この体重計、壊れてるのかな?
現実逃避したい気持ちを抑え、先程量った重さから自分とまりもの体重を計算します。
OH…( ゚ ▽ ゚ ;)笑えないぞコレは
まりもは10月病院で量った重さより200〜300g増の6kg超え、私はとりあえず問答無用にヤバイ。
過去を遡って考えてみると、昔々流行った数々の健康器具、トレーニングマシン。
実家にあったルームランナーはいつしか階段の下へ押しやられ、友だちの家のぶら下がり健康器は洋服掛けになっていました。
だからそういったものは買わない。
そう思っていたのに。
健康器具の類いに手を出すことのなかったワタクシですが、気がつくと通販サイトを開き、
毎日20分間続けるだけで、ジョギング60分、自由泳45分、ヨガ26時間、サイクリング2km、誰でも簡単エクササイズ!
という、ホントかよ⁉︎な激安「ステッパー」をポチリ。
そのだけが運動グセのついていない人間にとってどれだけハードルが高いか、私だって知ってるんですけどねぇ。
まぁ笑ってやってください(´_ゝ`)
今年初めてのお買い物、元が安い上に20%オフだったしポイントもそこそこ貯まっていたのでタダ同然、たまにはムダ遣いもヨシとしましょうか。
もしかしたらムダ遣いにならないかもしれないし!
義実家でたまたま酔っ払ったノリで踏んだステッパー。
私はもしかして、あの時からステッパーに操られていたのかもしれません。
恐るべしステッパー。
書き終わってみると本当にただの与太話でスミマセン。
お付き合いいただきましたお優しい方、ありがとうございました!
次回は与太話ではなく、寒ーーーい北海道の冬景色の写真を載せて、皆さまを震え上がらせる予定です。
何とぞよろしくお願いいたします☆
北国の花々をつなぐ〜何とかまとめた編
皆さまこんばんは、トビーです。
今回で今年最後の更新となります。
そのせいというわけでもないのですが写真・動画・文章量、かなり多くなってしまいました。
暮れの忙しい時期ですので、お時間のある時にでも読んでいただければ嬉しいです。
開くのが重たかったらごめんなさい(人´∩`)
さて、今年もいよいよ終わろうとしています。
皆さまは心残りなく平成最後の年をお過ごしになられましたでしょうか。
人に聞く前にまずは自分から?
うん、正論ですね!
では。
北の大地の有名人といえば
『少年よ 大志を抱け』
※画像はWikipediaよりお借りしました
のクラーク先生がおいでになりますが、不肖ワタクシ、常に無理せずホドホドソコソコで日々を生きております。
よって、大志を抱いていないぶん後悔も何も特になく、概ね幸せな年の瀬を迎えることが出来ました。
が。
ブログ的にはやり残したことがあります。
春先、
今年はワンシーズン通して『上野ファーム』さんの四季の移り変わりを追っかけてご報告します(゚∀゚)!
そう鼻息荒く宣言しておりました。
しかし、初夏〜盛夏に移り変わる頃を最後にうやむやに。
以下、言い訳を。※代読はまりも嬢にお願いしました
「だってね、その頃ずっと雨だったしやっと長雨が終わったらクルマが2台ともダメになってバタバタしたり、なんやかんやしてたら行くタイミングが」
ブツブツ…
「言い訳いくないと思うの」
今年の夏は天候不順による長雨や強風であまり庭に出られず、窓から庭を眺める日が多くありました。
「そういえば、こんな雨の日にエゾシカさんに会ったのよねぇ」
7月の北海道といえば気候も良く、植物たちが一斉に花開く1年で一番キラキラした季節。
それなのに今年はこの時期に長雨(ノД`)
我が家の庭の花も雨に濡れた写真がかなり多く残っています。
それはそれで綺麗なのですがね…
天候が回復してからは傷んだ植物を仕立て直したり、我が家の庭のことだけで手一杯、『上野ファーム』さんレポはすっかり後回しになってしまいました。
デルフィニウム、雨を含んで重みでボッキリw
そんな感じで結局『北国の花々をつなぐ』シリーズは、花の最盛期に差し掛かったところで尻つぼみになってしまったのです。
折れた花は家の中でまりもさんの引き立て役に
しかし、このまま知らんぷりして終わってしまうのはあまりにあまりではないか。
落とし前はつけねばならぬ。
せめて『上野ファーム』さんのシーズン終わりの姿くらいは写真に収めてこよう。
そう思って、シーズン終了数日前の『上野ファーム』さんへ出かけてきました。
今期の終了は10/14。
そう、もう2ヶ月以上前です。
のんびり別のことを書いたりしているうちに、またもや完全に時期を逃しました。
「このままなかったことに…なかったことに…」
と私の中のささやき女将(←覚えてますw?)がしきりに耳打ちしてくるのですが、テレビからチョイチョイ聞こえる
「平成最後の」
「平成を振り返る」
などのワードがささやき女将を調伏しました。
「そうだ、私も平成にやり残したことは平成のうちに!」
心を入れ替え、今更ではありますが記事をUPすることにいたしました。
どうぞ広い心で読んでいただけると幸いです。
|ω・`)ノ
*******
『上野ファーム』さん、今期終了日10/14の数日前(2ヶ月半前)。
上野ファームさんの花々は株元などに名前表示はしていません。
開花中の花の写真と名前を貼り出しているコーナーもありますが、全て揃っていない場合やそもそも私がチェックするのを忘れたりしています。
名前はわかる範囲で書いていきますが、判断しかねる細かい品種などについては割愛させていただきますので何とぞよろしくお願いいたします♪
人影はまばらです。
というかほとんどいません。
独占。
10月半ば、紅葉真っ盛り
すみません、10月の写真なのでハロウィン仕様になってます。
気の抜けた顔のカボチャおじさん、お疲れのご様子
おや?この方は…
テニスラケットを持っているところを見ると今年大ブレイクした大坂なおみ選手ですね?
なかなか色っぽいなおみちゃん
おっさんニヤニヤ、座るとお尻を撫でられる仕様でしょうか。
園内に入って、なおみちゃんやニヤニヤおじさんに出迎えられたところでたくさんのシャボン玉が。
静かな空気の中に響くコケコッコー。
のどかです。
『ロングボーダー』に沿って歩いてみました。
↓カメラワークがぐわんぐわんしているので酔うかもしれません💦
秋といえば色とりどりで多様な花姿の『ダリア』ですね。
秋の女王さま!
ハッキリ言い切る自信はないのですがセミカクタス咲きの『プレシャス』という品種に似ています
うーむ何だろ、可憐なクリームイエローのボール咲き
ダリア『マンゴー』とルドベキア
真紅のボール咲き、品種わからず
中心に近くなるにつれて濃い赤になる2色咲
秋も深まるとすっかり寂しくなる北の庭も、ダリアさまがいれば大丈夫!という華やかさ。
『三尺バーベナ』、好きな花です。
この三尺バーベナがズラリと咲き誇る『パープルウォーク』
ここを歩いて『サークルボーダー』へ向かいます。
↓こちらもヘタクソ撮影、酔います
三尺バーベナの小径を渡りきって振り返る。
ひとつひとつは地味だけれど、たくさんの花が重なると美しさが増します。
また前に向き直ると、花色によって4つに分けられた『サークルボーダー』
レンガのアーチの向こうには青いベンチ。
青いベンチは庭のフォーカルポイントですね。
また別のエリア、『ミラーボーダー』
賑やかに花々が咲き乱れ、観光客がそぞろ歩いた夏の庭は今は遠く。
しっとりとした秋の庭。
落ち着きます。
くすんだ緑の趣ある道具小屋と、誰もいないのに威嚇するオバケトリオ。
雰囲気たっぷりの道具小屋の前にはいつも季節の庭の花がディスプレイされています。
色も形も様々なダリアを水に浮かべて。
綺麗だなぁ。
バラたちも最後の花を咲かせています。
気温低下のせいか、ボーリングしているバラも多いです。
『ルドベキア・ヘンリーアイラーズ』
細くて筒状の花弁が面白い。
『ワレモコウ』
庭の向こう『射的山』へ続く雑木林の小径脇には自然の面影が残っています。
『オオウバユリ』
タネを放出し立ち枯れた実は、咆哮するエイリアンみたいに見えました。
紅葉するシダ?赤い実と似合っています。
作り込み過ぎず、自然の野草を生かしているゾーンがあるのも『上野ファーム』さんの特徴かなと思います。
秋といえば『アスター』
ダリアが秋の女王さまだとすると、アスターは庶民的なイメージです。
薄紫の『アゲラタム』も一緒に
長く楽しめるアスターもそろそろ終わり
無数の茶色のボウズ頭は花弁を落とした『へレニウム』
そしてまたまたダリアさま。
シングル咲きの『ロキシー』、銅葉。
何というメタリック感のある蕾。
花の中心がまるで金属のパーツで出来ているかのような輝き。
色といい質感といい、ハッと目を引く存在感があります。
時間が経過するにつれ、ますますお客さんの気配は薄くなっていきます。
歩くよ歩く、『マザーズガーデン』
真っ赤な『姫リンゴ』
『エゾトリカブト』強力な毒を持つけれど美しい
『ノームの庭』
秋らしい落ち着いた雰囲気ながら、まだまだ美しい色彩にあふれていました。
真っ赤に色づいたピラミッドアジサイ(品種わからず)、こんなに赤くなるんですねぇ。
ブラシ状の長い花穂の花、渋めのピンクが優しい。名前調べきれず。
これはキミキフガ(サラシナショウマ)でしょうか。
閉園時間も近づいてきました。
帰りましょう。
猫さん、また来年もよろしくね。
【2018 北国の花々をつなぐ】なんとか完
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『上野ファーム』さん、写真をたくさん撮らせていただきありがとうございました!
(2018.6.24/上野ファームさんの風景より)
この時期になって天候が荒れてきましたね。
ずっと雪のない写真を貼り続けてきましたが、今日のこちらの様子です。
風で雪が舞い上がっています。
庭の様子
冬囲いも既に半分くらいまで埋もれ、やがては見えなくなるほど積もるでしょう。
庭は来年4月下旬くらいまで雪のふとんの下で眠りにつきます。
冬の間は庭の話が出来ません。
「今年の冬もしょうもないおしゃべりばかりするの?」
はい、その予定です。
庭記事は来春まで書けませんので、しょうもないおしゃべり記事ばかりになります。
「大志は?抱かないの?」
「イダキマセン」
しょうもないといえば、このブログでいう「しょうもない部門」の記事、前回の『ししゃも襲来』が当ブログ始まってから一番のアクセスをいただきました。
スマニューでわざわざ拾って読んでいただいたモノ好きな皆さまには感謝に堪えません。
どうもありがとうございました(・∀・)!
「私負けたのね…」 ソウザマス
ワタクシに大志はありませんが。
いつも見に来てくださる読者さまにも、フラリと立ち寄ってくださった方々にも楽しんでいただけるようなブログでありたい、という気持ちでここまで書いてきました。
これからも優しい皆さまに助けられながら、ホソボソと続けていけたらいいなと思っています。
では、また来年よろしくお願いいたします!
ニャハッ♡
ししゃも襲来
こんにちは。はじめまして。
こんにちは。あなた方はどちらさま?
わたくしどもは『ししゃも』と申します。
あっ、聞いたことある!
でもぉ…
ホントは『ししゃも』じゃないんでしょ?
本物のししゃもさんの代用魚の『カペリン』さんなんでしょ?
そんなお高いの、ウチのかあさんが買ってくるわけな…
失敬なっ!
我は畏れ多くもむかわ町の『本ししゃも』であるぞっ!
うわぁ、ちょっと大きな声出さないで。
ビックリする。ごめんなさい。
わかれば良い。
ところで、一番下のヒトのおなかの傷はどうしたの?誰かにやられたの?かわいそう。
それにはね、深い理由があるのだよ…
はい、寸劇そこまで〜!
要するにお歳暮としてむかわ産の本ししゃもを頂いた、そういうことです。
普段はもっぱら「からふとししゃも」または「カペリン」と呼ばれる安価な代打の方々を美味しくいただいております。
本物のししゃも、という存在がいるのも知っています。
北海道太平洋沿岸の限られた地域でしか獲れない、アイヌの神様が食べ物に困った人々のために川に流された柳の葉が魚に変わったものと言われています。
「柳の葉の魚」を意味するスス・ハム、またはシュシュ・ハモに由来し、漢字は「柳葉魚」です。
最も有名なのはむかわ町でしょうか。
2010年にノーベル化学賞を受賞した鈴木章・北海道大名誉教授(88)がむかわ町の出身です。
その弟さんがむかわ町でししゃもの販売店を経営しているのも話題になりました。
あ、今回我が家へやって来たのはむかわ町の違うお店のもので、ノーベルししゃもではありません。念のため。
いただいたのは一串10尾で三串、全部で30尾。
そのうちの一串を、義実家へ夕食の一品にでもしてもらおうと持っていきました。
あらー、むかわのししゃもだなんて楽しみだわ♡
と喜んでもらえたようでした。
次の日、今度は夫が取引先に贈るお歳暮を買いに行くというので、私も一緒に行くことに。
すると、おや?
売り場で貰ったししゃもと同じ箱を見つけました。
種類は3パターンあって内容によって値段も違います。
「値段のチェックとかしないの!」
へぇ〜、ウチに来たのはコッチかなぁ?なんて興味本意に眺めていたらあることに気がつきました。
内訳『メス20尾・オス10尾』
メスとオス?
混ざってたのか…
昨日義実家に持って行く時、みんな子持ちだと勝手に思い込んで持って行ったけど、どっち持っていったんだろう。
やっぱり貰って嬉しいのって子持ちの方だよね?
オスを持っていった確率は1/3。
不安になって、選んだお歳暮の配送手続きを待っている間に夫にメールしてもらいました。
まもなく返信が来て、夫が
「子持ちだって言ってるよ。今晩食べるから解凍中だって」と。
それなら良かったけれど…
しかし一抹の不安があったので、家に帰ってから前日一串分ずつ2袋に分けて冷凍しておいたししゃもを確認することにしました。
そう、お腹の傷は卵が入っているかどうか調べるために確かめたあとなのです。
二つの袋から1尾ずつ取り出して、包丁の刃先でサクッ!と一太刀。
これは…卵入ってるよね?
じゃあもう片方のも一応。
サクリ。
アレ?コッチも入ってる???
卵じゃなくて白子とか?
でもししゃもやカペリンに白子の印象ないし…焼いてみるか。
焼いて夫に食べさせてみました。
「両方とも子持ちだね」
「えぇ〜?お義母さん卵入ってるって言ってたんだよね。どういうこと?」
もしや一串の中でオスメス混ざってるのかしら?
さらに袋からもう1尾ずつ取り出して確認するも卵入り。
「ムッキー!どうなってるの?」
お義母さんはどうやって確認したんだろうか。
もう電話するしかない。
「あのー、度々すみません。ホントにそっちの、卵入ってました?」
「ふっくら太ってるし、メスだと思うよー♪」
(これはちゃんと確認していないとみた)
「…1匹だけお腹切ってもらっていいです?」
「ちょっと待ってねー」
ガサガサゴソゴソ。
お義父さんの声も聞こえます。
やがて電話の背後から
「あれ、入ってない!」
とお義父さんの声。
やっぱりオスじゃん。
夫に言うと、「あんなにちゃんと見てって言ったのになぁ」と苦笑い。
これじゃあ、義父母には子持ちの方を分けなかった鬼嫁👹じゃないですか。
まぁ鬼嫁は冗談として。冗談ですよ?
せっかくなら子持ちの方も食べてもらいたいので、その足でメスを数尾持って行き、お釣りにオスを少し貰って帰ってきました。
やれやれ、一件落着。
※その後我が家でも食べてみましたが、魚として美味しいのはオスの方でした。かえってありがた迷惑だった可能性アリ
オスを回収したあと、シゲシゲと長時間にわたりオスメス両者の顔や風体を見比べて観察したのですが、私なりの見分けポイントを発見しました。
オス→体が大きめで色が濃い、なんだか男らしい
メス→オスより小さめ、色も淡くて
優しげな風情
ですよね?
大変フンワリとした判断基準です。
そうそう、思い出した!
義実家に持っていく時にどの串が一番良さそうかな?と思って、一番魚体が大きいのが揃ってる串を持っていったんだっけ。
だからオスだったのか!
(鬼)嫁の気遣い、空回りです。
でもこれからはもう、ししゃもトラップに引っかかることはありません。
大きくて男らしいのがオス、柔和な表情がメス
このザックリ基準に沿っていくらでも選別してみせます(゚∀゚)!
まあ、またしばらくはホントのししゃもに巡り合えないとは思いますけれど笑
*******
今回このししゃもの話を書くにあたり、ししゃもやカペリンについてネット検索して調べました。
ずっと勝手に、ししゃも&カペリン=子持ちのイメージでいましたが、考えれば当然オスの存在もあるわけです。
しかし売り場に並んでいるのは子持ちカペリンばかり。
オスの皆さんは一体どこへ行ってしまったの?
するとこんな事実が発覚しました。
オスの腹に卵を注入
しているというではありませんか。
お母さんの卵をお父さんの亡骸に…
こう書いてみると、なかなか鬼畜な感じがします。
卵を奪われたかわいそうなお母さんカペリンは今いずこ。
疑問が次から次へと湧いてきたのですがこのまま検索を続けていては日が暮れてしまいます。
どなたかかわいそうなお母さんカペリンの行方をご存知の方、いらっしゃいましたら教えてくださると嬉しいです。
脱線ついでにもうひとつ。
最近スーパーの魚売り場で見かけた、
サバのおなかに明太子を詰めるという、これまた
てめぇの血は何色だ!
な商品も発見。※ケンシロウさんのお言葉を拝借しました←※kanahiroさんにいただいたブクマにて、発言は南斗水鳥拳のレイだったと発覚しました。しかも「てめえらの血は何色だーっ!」と微妙に違う笑 コミックス買ってたのになぁ…お詫びして訂正いたします!kanahiroさん、ありがとう✨
スケソウダラという他人(他魚)の卵をサバさんの亡骸に無理やり詰める悪魔の所業。
美味しいものが食べたいという人間の欲望には限りがないようです。
「そんなこと想像して買ってる人いないから」
「変なこと言わないで?」
そうですね。申し訳ない。
ちなみに、このサバと明太子のマリアージュ、一度買って食べてみたのですが味は忘れてしまいました^^;
平成最後の12月ですが更新は私のペースだとあと1回、もしくは2回がいいところ。
次回は中途半端になっていた、
『北国の花々をつなぐ』
シリーズをなんとか形にして終了させたいと思っています。
お時間がありましたら、どうぞ次回もお付き合いくださいませ☆
まりも、いわくつきの物体を発掘する
『孤高の4番バッター』として我が家で名高いまりも嬢。
少々古い写真ですが、なんかハラ立つ表情がお気に入り
2Fの柵のスキマや梁の上から身を乗り出すまりもさんが、階下に向かってオモチャを落とすのが
「ワタクシと遊びなさいよ!」
の合図。
この遊びは今までも何度か記事に書いています。
そう、我々は『まりもさん専用ピッチングマシーン』を仰せつかっているのです。
気まぐれまりも嬢が落とすオモチャを我ら人間が拾い、彼女が取りやすいor打ち返しやすそうなあたりに「そぉーーれっ!」と投げてやります。
それをダイレクトに打ち返したり、キャッチしてチョイチョイと弄ってから、階下の人間に向かって
ポイッ!
と投げて寄越すまりも嬢。
無理なく手が届く範囲以外はメンドクサそうに目で追うだけです。
我々を見下ろす表情は↓こんな顔
ふてぶてしくないスか?まりもさん…
「うるさいわよ、ピッチングマシーンさん」
威張ってるねぇ…
この日も夫を相手に青と黄色のシマシマネズミでキャッチボールをしていたまりもさんですが、打ち返したネズミが運悪くテレビ台の後ろに落ちてしまいました。
↓このテレビの裏
簡単に手が入らないのと、そろそろ面倒になってきた夫に
「ああー!もう取れないよー(ノД`)!おしまーい!」
と、わざとらしい演技で終了を言い渡され、恨めしげに我々とテレビ台を見下ろすまりも嬢。
この遊びはいつもなかなか終わらないので、大抵は私たちの方からお許しを願い出ます。
少し時間がたてば忘れてくれますしね。
「面白くない」
しかし次の日。
まりもさんがテレビ台の前に陣取って、下の隙間から鼻先を突っ込んで奥を覗いては、チラッ、チラッとこちらを伺います。
もしや昨日のコト覚えててネズミを探してる?
ヤダー!ウチの子賢い(゚∀゚)!※親バカ
今でこそ貫禄たっぷりのまりもさんですが、小さくて可愛らしかった子猫ちゃんの頃はこのテレビ台の下に匍匐前進で入っていけたのです。
テレビ台のスキマは5cm程度、モデルの彼らの身長は8〜9cm
このスキマから
こんな風に入って行くことが出来ました。※イメージです
信じられないねぇ…まりちゃん。
ドスコイ!
そんな過去の栄光を思い出したのか、顔と体を平たくしてテレビ台下へ侵入を図ろうとしているまりも嬢。
しかしそれは無理だ。
今の半分になったって無理。
ちょっとここで過去へタイムスリップ!まだティッシュケースに収まるサイズのまりもさん♪
テレビ台の下を真剣な眼差しで覗きこんでいるまりもさんに聞いてみましょう。
「昨日のネズミさんが取りたいの?」
「うん」
そう言ったかどうかは定かではありませんが、そう言いたげな表情に見えたので長めの猫じゃらしの柄を握りしめ、這いつくばって奥を覗きます。
綿ぼこり←マメに掃除してなくてスミマセン('A`)とAV機器の配線と、過去にまりもが遊びの途中で転がして失くしてしまった遺失物たちが確認出来ます。
本日の収穫
- 前日失くしたシマシマネズミ
- スパークリングワインか何かのコルク栓
- オレンジ色のスーパーボール
- アルミ箔を圧縮したボール
1は本来の目的のネズミさん、2は発砲系のボトルを開けた時に飛んだものか、それをまりもが転がすうちに奥へ入ってしまったもの。
このへんは特に何も思うところはありません。
3は、私が最後に勤めていた会社で毎年催されるイベントの縁日コーナーで夫が取ってきたものです。
年に一度開催されるそのお祭りは、社員が仕事の傍ら手配・準備・設営、当日の売り子・撤去・片付けまでやるので(もちろん休み時間が潰れようが早出残業しようが手当は一切つきませんよ♪しかも当日、親兄弟の葬儀以外で休もうものならボーナスから万単位の罰金が引かれるという)社員側としては少々大変なイベントでした。
地域の人にはけっこう喜ばれていたと思うのでそれだけが慰めです。
その年、子ども向け縁日コーナーに配属されていた私を冷やかしにやって来た夫がクジを引いて獲得したのがこのオレンジ色のスーパーボールです。
↓まさにこれ
私も小学生の頃やたらスーパーボールを集めていたのですが、何故子どもはあんなにも弾むボールが好きなんでしょうかねぇ?
箱いっぱいあったのに、みんなどこへやっちゃったんだろう。
私も久々に手にしたスーパーボールを弾ませてウフフアハハと遊んでいたのですが、それを見ているまりもさんが横取りしないわけがなく。
遊んでいるうちにやがてテレビ台下に入ってしまい、そのまま忘れられてしまったのでしょう。
さて、問題は4です。
アルミ箔をひたすらコネコネムギュムギュ圧縮して出来た、
あの時の苛立ちを全て注ぎ込んだマイナスオーラ漂う不穏な銀の玉。
作成者は私です\(^o^)/
3年ほど前でしょうか。
バリバリの後期高齢者、80代の父がある朝急に腰の痛みで起き上がれなくなり入院するという出来事がありました。
腰椎に菌が入り約3ヶ月の入院生活、年齢もあり、もしかすると自宅生活が難しくなるかもしれない事態です。
何度か書いたことがありますが、現在86歳の父(年が明けてしばらくしたら87歳)には長い付き合いの70代後半の彼女がいます。
母は60代前半に亡くなっていますし残り少ない余生(失礼!)、好きなようにしたら良いと思い、私たちも一緒に食事をしたりお酒を楽しんだりと問題なくやってきました。
しかし、父の入院にあたって私が彼女にとって良かれと思って言ったことが「冷たい」と感じたらしいのです。
「言い方が悪かったんじゃない?」
父が驚異の回復力で(元々丈夫なヒト)無事退院し、しばらく経ったある日のこと。
久しぶりに実家で快気祝いの食事をし、先に父が寝室に上がった後は、彼女と横浜の姉と私と夫でチビチビとお酒を飲みながら、和やかに談笑していました。
すると突然始まった、「私はあの時傷ついた」発言。
彼女には家庭を持っている娘さんと未婚の息子さんがいるので、父が寝たきりになった場合、ご家族に迷惑をかけると申し訳ないと思い「その際には介護などは気にしなくていいですよ」と言ったことが「冷たい」と感じたらしいのです。
うーん、そんなつもりで言ったんじゃないんだけどな。
でもそう感じたなら申し訳なかったと思い謝ったのですが引き下がらない。
1時間でも2時間でも、何度も同じことを繰り返し文句を言い続ける彼女にさすがに腹が立ってきて私も
「いい加減しつこいですよ?」と、つい。
当時70代半ばの人生の先輩ですし、父も大変お世話になっている方です。
お年寄り相手にケンカをするわけにもいかないと、謝って事を収めるつもりがプチッとキレた。
ええ、修行不足です。
しかしワタクシ、決して喧嘩っ早くはないはずです。※夫とはたまーにケンカしますけど
菩薩のようだとは言いませんが、会社などでの怒りエピソードを友人に披露すると
「怒るんだ⁉︎」
と言われるくらいには(表向きは)穏便に生きています。
幼少の頃、母や姉から口から先に生まれてきたと揶揄されるほど口が達者な小憎たらしい子どもだった私ですがそれなりに人生経験を積み、失敗と反省と努力の結果、家族以外にはソコソコ穏やかな人物だと思われているハズです(多分…?)。
口喧嘩をしようと思えばけっこう戦えると思いますが、そこは私だっていい年をしたオバチャンです。
思ったことを全て言ってこれまでの関係をぶち壊すつもりはありません。
口に出すのは頭の中に浮かぶ言葉の、そうですねぇ…1/30くらいとか?そのくらいに抑えて売られたケンカを買ったわけですが、それでは当然、フツフツと湧き上がってくる怒りのエネルギーの放出には足りません。
テーブルの上には宴の名残。
話しながら無意識に、何かを包んでいたアルミ箔を手に取りクシャクシャと丸め始める私がいました。
あっという間に小さな銀の玉が手の中に出来上がります。
足りない。
もっとアルミ箔を!
更に別のアルミ箔に手を伸ばし、イライラと共に銀色の玉はどんどん大きくなっていきます。
丸めるアルミ箔がなくなると、終わらない文句を聞きつつ反論し、その指先はグイグイと力が入り、アルミ箔のボールはだんだんメタリックな輝きを放って小さく圧縮されていきます。
横には何とか場を取りなそうと焦り笑いで仲裁に入る、かわいそうな夫( ;´Д`)モウヤメテ…と、私と同じようにちょっとムカついている姉。
ひたすら銀の玉を磨き続けながら応戦していた私ですが、相手が少し弱ってきた適当なところで寝床に引き上げました。
ピカッと光る銀色のストレス玉を握りしめながら。
このアルミ玉に怒りパワーを封じ込めたことで大事に至らずに済みました。
翌日、家に持ち帰るとまりもが喜んで転がして追いかけまわし、最後はテレビ台の下で長い眠りについていた呪いのアルミ玉←大げさ
シマシマネズミとまりもにより封印を解かれ、今こうしてブログにて蘇る。
成仏しておくれ(。-人-。)ナムー
あ、ケンカはしましたが、彼女とはその後もちゃんと仲良くやっていますのでご心配なく♪
「高齢化社会って色々難しいのねぇ」
ホントのところ、まりもが発掘したわけではありませんが、まりもの行動に起因して見つかったのと文章の収まりが良かったので、少々盛り気味のタイトルとなりました。
何とぞお許しを( ´_ゝ`)ゞ
さて、この平成最期の年の瀬に蘇ったいわくつきのアルミ玉、どうしましょうか。
年明けの『どんど焼き』にひっそり混ぜ込んで…
いや、燃えないゴミなんでダメですね笑
仕方ないので、またまりものオモチャとして活躍してもらいますか。
きっとまたすぐにどこかに入り込んで、忘れた頃にひょっこり出て来て
ギャッ!! Σ(゚∀゚ノ)ノ
ってなるんでしょうねぇ…フフッ。
皆さん、腹が立ってエネルギーのやりどころがない時の平和的解決にはアルミ箔をギチギチに丸めることをオススメします。
ネコちゃんのいいオモチャになりますよ♪
それではまた次回、よろしくお願いいたします☆