大雪 森のガーデン・秋2018②
前回の『大雪 森のガーデン・秋2018①』で、毛虫画像にも負けず見てくださった皆さま、誠にありがとうございます!
ガーデンが美しく保たれているのはガーデナーさんあってこそ!
また虫の話からで恐縮ですが、判断を保留していましたヒョウモンチョウ族の蝶について、読者さまから
「もしかするとウラギンスジヒョウモンではないか?」
とのコメントをいただき、改めて図鑑やネットとにらめっこで調べ直しました。
ボケ気味で裏側の画像もなく、かつ後翅(下側の翅←見分けに重要)も隠れてしまっているので絶対とは言えませんが、前翅のラインや黒い紋の入り方、性標のないこと、前翅の先端に入る白いマークなどから、ウラギンスジヒョウモンのメスではないかという結論に至りました。
前出の読者さまによれば、この種は「準絶滅危惧」に指定されており、もしこの個体がそうであれば、自然が豊かな証拠だろうということでした。
日本全国で見られる蝶であるということですが、改めて確認してみると2007年の環境省レッドリストで「準絶滅危惧」であった本種は、2012年には「絶滅危惧Ⅱ類」に一段階上がってしまったようです。
自然豊かな旭岳の麓の高原で、なおかつ花の咲き乱れるこのガーデンをテリトリーにすることが出来たこの個体はとてもラッキーなのかもしれません。
下の2枚の写真ですが、
左が前回載せたウラギンスジヒョウモンと思われる個体、右がその10日ほど前に来た時の(入場しないで帰った日)エントランスの花壇にいた蝶ですが一見似て見えてやはり違いますね。
右の方が華やかな感じがします。
せっかくなので、こちらも調べてみました。
確定は出来ませんが、「ウラギンヒョウモン」のメスではないかと…
両方正解と仮定すると
左→ウラギンスジヒョウモン
右→ウラギンヒョウモン
名前もまぎらわしい。
花も虫も、名前を覚えようと思ってもその量は膨大過ぎて、とてもじゃないけど覚えきれませんわ…
(;・∀・)ムリー
※上記の蝶の判別についても間違いなどありましたらご教示いただけると嬉しいです!
では蝶の話題はこれくらいにして、『大雪 森のガーデン』の続きにまいりましょうか♪
秋が深まる季節ですから、種や実をつけているものもたくさんあります。
咲き残りのエゾトリカブトの花と種子
言わずとしれた毒草で、昔のアイヌ民族はエゾトリカブトを矢毒に使いヒグマを倒したとか。
若葉の頃は食味の良い山菜と誤食される事故も多いそうですので、皆さまご注意を。
ただし!
エゾトリカブトは原料に使用されていませんが、トリカブトは漢方などで大事な役割を担う「ブシ末」などに加工される有用な植物でもあります。
花も綺麗ですし、嫌わないでくださいね。
(左)ルイヨウショウマ、(右)マムシグサ
ルイヨウショウマは実に付いている軸?の部分がピンクなんですね。もっと黒く色づくようです。
マムシグサの実は、去年の記事に載せたヤマシャクヤクの実ほどではありませんが、若干……な感じがします。
赤い実はたいてい可愛らしく見えるのに、ちょっとした形状の違いで毒々しく見えるのは不思議です。
マムシグサは有毒ですので、興味をそそられてもパクッ☆としたりしないでくださいね!
山菜として有名なウドですが、たくさんの花火がぱちぱちと弾けるような花姿が可愛らしい。
実が熟すと黒くなるんですね。
調べているうちにわかったのですが、この実を採取して、自宅でウドの栽培をする方が時々いらっしゃるようです。
ただ、発芽させるにはそれなりにコツがあるらしく難しそう…
マイズルソウの実
綺麗な赤い実、熟す前のまだら模様もいいですね。食べても差し支えないですが、美味しくはないようです。
種類はなんだろう〜?ローズヒップ
リースにしたり、このまま枝ごと部屋に飾っても素敵♡
秋の花々を見ながらてくてく歩く。
コルチカム
ダリアの何か
マシュマロなどを焼いていたコーナーもすでに白い煙がくすぶるばかり。
歩いて奥まで行くと今年オープンした新エリア、交流体験棟のある「遊びの庭」に着きます。
前回の記事に載せた動画はこの建物の前に並ぶ椅子に座って撮りました。
連休のイベントで、中央は手作り作家さんたちのブース。
一瞬、打ち上げでキャンプファイヤーでもするのかしらん?と考えたのですが、組み方が違いますね。
みっちり積んであるし小鳥用の巣箱みたいの乗ってるし。
オブジェかな。
交流体験棟のテラスに置かれていた木製の…なんでしょ?
…機織り機(´-`).。oO?
大きな歯車がついていてコレを回せということのよう。
近寄ってみると
木琴ぽい。
調べてみるとこれといった名前はなく、インビジブル・デザインズ・ラボさん(音楽制作会社)が製作した、
『室内向け木琴』
だそうです。※外に出てるけど
歯車のハンドルを回してみたかったのですが、近くでワークショップをしているし、周囲はけっこう静かなので、とんでもない大きな音が出たら困るな…と断念。
もう一つ、同じ会社が製作した
『森の木琴』
遊びに来ている子どもたちが上から木の玉を転がしてくれたのを撮りました。
コ・ケ・カ・コ、ケ・コ・カ・コ…
不器用に、落ちそうになりながらも懸命に転がる木の玉が愛おしい。
上川町の間伐材を使って作られた木琴。
森を渡る風の音と子どもたちの声、イタヤカエデの鍵盤が奏でる素朴な音が、何とも平和な気持ちにさせてくれます。
転がすスタート地点まで登ってみました。
あら!気がつかなかったΣ(・д・ノ)ノ!
コケカコケコカコ、としか聴こえていなかった音。
バッハの『プレリュード』を奏でていたんですって!
さすが音楽に素養のないワタクシ、気がつきませんでした…
↓ちなみにこれがその曲。木琴バージョンはもう少しゆっくりですかね~
あっ、聞いたことあるある!
ではワタクシもバッハの『プレリュード』を奏でるべく、玉を転がしてみましょうぞ!
全長40mのコースを前に緊張の面持ち。
ドキドキ…
「上手くいくかな」
「緊張するねぇ…」
※ちなみに、私のムッチムチな手が出てきますが笑わないでやってください。子どもの頃から、太っても痩せても、手の甲に骨感がないマシュマロマンのような手なんですよ…細くて長い指、それは永遠の憧れ(T-T)
どうですか?
改めて聴くとそう聴こえませんか?
クラシックをよく聴く方ならすぐわかるのかもしれませんね。
木琴のスタート地点にまで登る横には
『鳥の目になるテラス』
が見えています。
コンセプトは『鳥が枝にとまって休むように、人もその目線で立てるようなテラス』だそう。
柵がない、というだけで怖くて端に寄れないチキンです。
ああ、満喫した。
コーヒー飲んで帰ろう。
もうそろそろ店じまいの時間。
ハンドドリップコーヒーとアイスコーヒー、美味しくいただきました。
暗くなる前に帰らなくちゃね。
秋はすぐに日が落ちてしまうから。
シーサー的な?
ヒグマ親子にキタキツネ、さよなら。
高原を見渡すカボチャさん、さよなら。
ハロウィンまでお勤め頑張って。
また来年来るよー!
↓一応去年の記事も貼っておきます♪
2回にわたりご覧いただきまして、ありがとうございました(・∀・)!
こちらは最近めっちゃ寒いです。今日の旭川、最低気温3℃
そろそろ庭の片づけをして冬に備えたいトコロなのですがここ数日、少し日が高くなって暖かくなるとテントウ虫を始めとする昆虫軍団が大発生して、ワタクシを庭に出してくれません。
秋〜初冬の間、もし私の更新が滞った時は、庭で虫や植物と格闘しているだけなので気にしないでくださいね!
ではまた次回、よろしくお願いいたします♪